von_yosukeyanの日記: 「都立」新銀行 2
篁風日記から都の新銀行、信用保証枠2000億円
新銀行の主用な収益源は、商工ローンなどが提供する8%代の金利水準の融資が中心であるという以外、スキームについては明らかではなかったがようやく明らかになりつつあるようだ
元々、新銀行は信用金庫や地方銀行と協力して融資体制を確立するという話だったのだが、業界の協力が得られなかった(というよりも、そもそもこの種の融資ノウハウがない)ので、実際のところどうなるのかわからなかった。このスキームだと、現在都の商工部が計画している東京都債券市場構想のスキームの一部が使える
利点としては、都が直接融資保証や劣後ローン提供を行う場合と比較して、銀行形式で行えば都のバランスシートから切り離せることだ。また、SPCを経由するのでローン自体を証券化して販売することも可能であると思われる
しかし、問題点としては新銀行が劣後ローンを直接提供することで基本的には間接金融的な資金供給体制であることには変わりがない。ローン供与先の企業の破綻によって、SPCのポートフェリオが既存する可能性は存在しており、通常の銀行とは代わりがないし都が新銀行のリスクを負うことについても同じだ
#劣後ローンとは、弁済順位の低い債券のことで資本への組み入れが認められている。SPCが劣後ローンを発行し、それを新銀行が引き受けることによって、実質的に新銀行がSPCに対して出資することになる。紛らしいが、ローンとはSPCが中小企業に対して行う融資のことである
前後するが、利点としてもう一つ挙げられるのが、支店数が15程度でも十分営業活動が可能であると言う点である。新銀行は、中小企業に対するローン供与だけでなく、リテールサービスも提供する予定なのだが、聞いている限りでは支店を置く必要性は低い。しかし、15程度の支店数だと法人営業活動網としては中途半端に思えていた。リンク先にあるように、実際には営業活動の大部分は信用金庫など地元金融機関が行い、都は保証と証券化を行うという形であれば、15程度の拠点でも十分であると思う
これは、戦前の埼玉銀行に非常に似通っ手いるのではないかと思う。戦前の埼玉銀行は、信用組合(現在の信用金庫)の中央系統機関的な役割を果たした県の影響力の非常に強い金融機関だったのだが、こういった中小金融機関に対してリスクマネーを供給する役割、という意味で新銀行は中小金融機関の投資銀行的な役割を果たそうとしているのではないかと思う
ところで、友人からちらっと聞いた限りではどうやら新銀行の勘定系はNTTデータのBeSTAが採用されているようだ。もちろん、日立のメインフレームで稼動する
誤字?と、それに関連して (スコア:1)
で、個人的には、このリスクを抑えるための手段がまだよく分からない気がしています。現状で、銀行が融資を出来ていないのは、このリスク(貸倒リスクと呼びかえるべきかもしれませんが)が掴めない乃至はそれに応じた金利を科せないので融資していないのだと思われるのですが、新銀行であればリスクが掴めるというわけではないはずですし、よく分かりません。
written by こうふう
Re:誤字?と、それに関連して (スコア:1)
#でも渋ちんなわけないだろうしなぁ