パスワードを忘れた? アカウント作成
647704 journal

von_yosukeyanの日記: 送金規制

日記 by von_yosukeyan

個人的に、ちょっと韓国の大統領選挙不正献金事件に注目しているのだが、KBSを見ている限りだと一部財閥から大統領周辺や野党ハンナラ党に不正献金された金というのが、どうも無記名金融債を使って行われているようだ。この無記名金融債というのは、わが国における割引金融債とほぼ同等で、韓国の住宅公社が発行しているものらしい

韓国は、金大中政権時からクレジットカードによる決済制度を国家的事業として推進している。理由としてはいくつかあるのだが、一つには行政機構内の決済制度の近代化と、税務調査の円滑化にある

行政システムの効率化という観点から言えば、日本の行政は諸外国と比べて20年以上遅れている。基本的に、行政間の決済は日銀を介したものが大半で、給与(俸給)の支払いなどには現金が使用されている。VISAインターナショナルなどが日本政府に対して行政内でもクレジットカードによる決済システムを導入するよう要望しているが、実際のところほとんど無視されている

もう一つの税務調査の円滑化という観点から言うと、例えば仕入れを水増しするなどの経費のごまかしを根絶したり、企業の交際費処理を透明化するなどの目的がある。先ほど、韓国の政治献金改革案が議会に提出されていたが、これによるとなんと献金までもがクレジットカードによる支払いを義務付けるというものだった

わが国では、こういった決済システムの効率化という観点から決済制度の改革を行うというのは、行政内ではほとんど見られない。先ほど取り上げた、独立行政法人化に伴うメーンバンク選定があるくらいで、中央官庁や地方自治体の決済システムというのは非効率なままだ。政府が電子政府化の一環として推進しているマルチペイメントネットワークにしても、実態としてはいかに安価に税や公共料金を徴収するか、という観点しかなく、利便性や決済制度全体を鳥瞰して導入された制度とは思えない。この辺は、日本独自に改悪されたJデビットにも同じことが言える

大体、印紙や証紙による税納入システムがいかに時代錯誤なシステムであるか理解していない人間が多すぎる。郵政事業庁の公社化のときにも問題になったが、切手や印紙、証紙というのは賃借対照表に記載しなければならないという点だけで面倒だし、発行する行政の側から見ても見込みで大量に印刷して在庫として抱え込んだり、手っ取り早く税収を確保するために、銀行や企業に証紙を売りつける、なんて不正行為が横行している自治体すらある

ところで、先日の日経によると、現在200万円相当額以上の送金に対して規制をかけている現在の外国送金規制について、すべての送金に対して本人確認を義務付けるなど規制を強化するという

実は、さっきベランダでタバコ吸うまで思いつかなかったんだけど、これってもしかしてテロ対策というよりも、救う会対策としての制度なのか、ということに気づいた。意味ないじゃん

本年1月の本人確認法の施行により、一律300万円以上の金融取引に対して本人確認を義務付け、銀行によっては100万円以上の取引の場合に行っている場合もある。しかし、地下経済っつーのはすでにこういった規制の網をかいくぐっている。例えば、山口組系五菱会の話では、金融債だけでなくドル札(ブルーバック)で現金を新生銀行本店営業部の貸し金庫に隠していた。しかも、貸し金庫の名義人は米国の法人である

大体、ボクの感触からするとバブル期くらいから暴力団を中心として、現金の受け渡しや決済を海外で行うという傾向がある。これは単に、規制が甘いからという理由ではなく、単に外国で決済をすればその分だけ日本の法執行機関による追求を受けにくくするという点と、海外で投資を行うことによって資金洗浄をやりやすくするという点がある。具体的に言うと、不動産やカジノ、貴金属や宝石類だ

で、そもそもどうやって海外に送金するかというと、フロント企業を介して正規の商取引に偽装した決済によって送金するのである。ありきたりだが、確実な方法だ

そして、日経の記事にもあったようにクレジットカードの決済に関しては規制は課されていない。理由が間抜けで「クレジットカードは作成時に本人確認を行ってるから」だという。それならば、銀行口座にしても開設時に本人確認を行っているし(そもそも本人確認法以前に本人確認は昭和62年大蔵省銀行局長通達で金融機関に義務付けられている)、クレジットカードとて譲渡や貸与の問題がないとは言えない。そして、クレジットカードを使って送金する手段などいくらでもある

もうひとつ、不正送金方法としてあるのが1つの銀行口座を使ってやり取りする方法である。こいつは、現金の受け渡し並に記録が残らない

一人が、預金通帳かキャッシュカードを使って口座に現金を入金し、もう一人が代理人カードかキャッシュカードを使ってATMから現金を引き出すのである。ATMの出金規制は、わが国では1回あたり100枚(最高100万)、1日あたりの限度額は200万から500万くらいで、海外ではぐっと低くなって上限が500ドルくらいなものだ。海外ではあまり使えないが、これにしても自己充小切手を利用した方法などがある

要するに、額で縛るという規制方法は円滑な金融取引を規制するだけでなく、実効性としてもあまり意味がないものになってしまう危険性が高い。そして、直接送金ではなく第三国経由の送金方法だとほとんどわからなくなってしまう場合もある。意味がないんじゃないかと思うのだが

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

読み込み中...