von_yosukeyanの日記: FOMC
関連のニュース見ようと思ったら、朝からテロ関連ばっかり。まぁ当たり前かもしれないけど、朝っぱらからシャロン首相の顔をアップで見るというのはあまり気分のいいものじゃない。
対テロ戦争なんて威勢も都合もいいものの是非は別として、アメリカの軍事行動が中東と南アジアのパワーバランスにどういう影響を与えるか心配になってきた。
南アジアの最大の政治的懸案は、インド=パキスタン間のカシミール紛争と、インド国内の人種・宗教対立だ。特に、カシミール紛争はパキスタン独立以来、中国、ネパール、ソビエトを巻き込んだパワーゲームのひとつになっている。
冷戦期、ソビエトに接近しすぎていたという理由もあるが、アメリカはインドよりもパキスタンを支援してきた。しかし、冷戦後パキスタンはアメリカにとって利用価値のない国になってしまったし、逆にインドは市場経済化(中国やロシアの「市場経済化」とは微妙に性質が異なる)によって中国に次ぐ成長性を持っている。当然、産業界だけでなく議会、政権内にもインドとの関係改善を望む声は高い。何しろ、インドは世界最大の民主主義国家だし。
対タリバーン戦争、ともなれば物資補給や上空通過権にインド・パキスタン両政府の協力は欠かせない。だが、パキスタン自身はタリバーンとウサマ・ビン・ラーディンいう怪物兄弟の母親でもある(もちろん父親はラングレー)。しかも、パキスタン自身は元々人種間対立がインド並みに激しい政治事情があり、政権基盤は元々軟弱だ。「目に見える形」でパキスタン政府がアメリカの対タリバーン戦争に貢献すれば、国内の親タリバーン勢力やイスラム原理主義勢力の反発を食らうことになる。
一方インドにもイスラム教徒はいるが、大半が穏健なイスラム教徒であるし、イスラム原理主義運動とは異質というかそれほど関係がない。インド政府はこれを機に、アメリカとの関係を改善しカシミール紛争解決を有利に導こうとしている野ではないかと思う。何しろ、現在インド軍がカシミール地方で交戦中の敵こそが、パキスタン政府に支援されたイスラム原理主義派のゲリラだからだ。