von_yosukeyanの日記: 新規参入銀行決算
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/lifestyle/342409
が出る中、なかなか香ばしい調査が。有効回答者数300人って、30人アンケート委員会かよ
新規参入4行(JNB、ソニー銀行、イーバンク、IYバンク。日本振興銀行は興味ないので無視)の中で、JNBだけ発表はまだだった気がするがおそらくは半期黒字を達成したことだろう。ソニー銀行は、住宅ローン債権の金利上昇リスクをヘッジするために購入したデリバの評価損で赤字という、ドブを避けようとして道の真ん中を歩いていたら車にジャマだとクラックションを鳴らされてドブに落ちてしまったのび太君状態である。ナニやってんだよ
原則的にJNBとソニー銀行は金利収入がメインの収益で、イーバンクは投資銀行業務、IYバンクは手数料収益がメインだが、結局のところ費用の大半はシステム費用と宣伝広告費だ。システム費用はそれぞれSolaris上でSymfoware+Oracle上でパッケージ(JNBとソニー銀)、UNIX上でWeblogicで独自開発(イーバンク)、日立VOSメインフレーム上でパッケージ(IYバンク)と構築手法に違いはあるが、結局100億オーダーで投資しているという点では大して違いはない
パッケージ化でどれくらい費用が安くなっているかは不明だが、三和銀行からパッケージを買ってきた割にはキャッシュカード提携システムのソフト開発でかなりのコストがかかってしまったIYバンクの例を見たりすると、あんまり利点は無いんじゃないかと思ったりする。ソニー銀も似たようなもんだ(外為系とか投信システム系)
もう一つのマーケティング費用なんだが、これは広い意味で要は金利収益を挙げるための客寄せパンダとしての預金金利とか決済サービスとかだ。JNBがネット銀行のパイオニアだとか、決済銀行だとほざいた所で、結局は決済手数料よりもローン金利収益やディーリング収益のほうが多い(手数料収益は三分の一くらい)。要は顧客基盤をどれだけ低コストに広げることができるか、という点であってその点から言えば、預金金利の高さとか手数料の安さや決済サービスの便利さがモノをいう
しかし、リアル店舗を持たないIYバンクを除く新規参入行(本店は窓口あるけどな)は、チャネルの提携費用がバカにならない。ATM提携のためのコストだとか、全銀など各種ネットワークとの提携コスト、加えてシステム費用が加わるわけだから、客寄せパンダも度が過ぎると単なるコストセンターだ。だが、下手に手数料を値上げしたりサービスの質の低下を放置していたりすると、困ったことにローンを組んでくれる顧客基盤がしぼんでしまって、金利収益は減るわディーリング収益に必要な資金調達も絞られてしまうわで困ったもんだ
ALMを強化して、多少ハイリスクな客だとか、激安キャンペーン金利でもデリバでヘッジすりゃOK、なんてことを大手銀行でも最近では平気でやってたりするんだが、非常に複雑な気分だ。マスリテール市場は激安には釣られやすくてもブランド意識が低いのでキャンペーンが終わるとすぐに逃げてしまう。リスク管理がうまくいかなくてソニー銀のように失敗することも在りえるわけで、もう少し地に足をついた営業が必要だろう
#ところで、ネット銀よりも地に足がついていないのが大手銀行のネット支店だ。言うまでもないが、UFJ銀行インターネット支店とみずほ銀行インターネット支店で、ナニがやりたいのかよくわからないまま謎のキャンペーンと、金利優遇の連発を行った挙句、予算が尽きたのか封印されたような存在である
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