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von_yosukeyanの日記: 金融パッケージ(3)

日記 by von_yosukeyan

もう少し脱線してみます。せっかく題を「金融パッケージ」にしたので、今度は銀行とかに話を振ってみます。

銀行業務は、元々証券よりも電算化が総合的に行われている分野で、システムの切り分けも「勘定系」「情報系」「対外接続系」「国際接続系」と体系化されていて、金融パッケージが今まではあまり入り込む余地がありませんでした。

ところが、近年CRMや異業種参入(証券の銀行ホールセールへの参入。銀行の証券ホールセールへの参入)、インターネット対応、インターネットバンキングを通じた新規参入の脅威などから、再びシステムの再構築を行おうとしているところが多いです。また、持ち株会社による経営統合では、システム統合によるコスト削減が大きな目玉になっているので、これまで構築したシステムをリストラクチャリングすることが去年までの時点で大きなブームだったりしました。

CRMの話は、単純にリテールのマーケティング強化のためなので、既存の情報系システムにCRM系のシステムを追加するような機能追加の形で行っている銀行も多いですが、インターネット対応を機に情報系だけでなく、対外接続系や勘定系を含めた全体の再構築を行おうとしているところもあります。前者は旧態然とした都銀に多いですが、後者は経営統合を機に積極的にシステム統合を行おうとしている銀行に多いです。前者の例はもう前に述べたと思いますが、後者の場合はUFJとか三井住友、大和、地方に行くともみじホールディングスなどが積極的ですね

中途半端なのは都銀の中でもリテール比率が高く(店舗が無駄に多い)不良債権比率が高いところと、比較的規模の大きい地方銀行で、後先を考えず、データや日立といったメーカー系システム会社のパッケージソフトを使って適当にインターネット対応とかほざいてお茶を濁しているところがあります。どことは言いませんが、僕の使ってる地銀のインターネットバンキングはそれは酷いもので、認証書+独自ソフトという銀行VANとあまり変わらないものから、Webだけで取引できるものまで様々です。この辺は、パッケージをケチるとろくなものができないといういい例だと思いますが・・・。

逆に地銀でも経営規模の小さいところや、企業城下町を営業基盤とする地銀などは、経営統合のスピードを速めてシステムの再構築を行ったり、単独でのシステム投資を諦めてシステム全体を丸投げする銀行も実はかなり多いです。そう言った意味で、都銀でも地銀でもサービスに極端な二極化がかなり進んでいて、場合によっては独自システムのままだらだらやってる都銀よりも、1つの県しか営業基盤のない弱小地銀のインターネットバンキングの方が優れているという場合もあります。この時点で負け組が決定しているところがよくわかったりしますね。

パッケージサービスという点では、かなり多くの企業が参入していて、主にメーカー系のシステムベンダー(NEC、日立、ユニシス)、独立系システムベンダー(みかかのデータ)、都銀系システムベンダー(さくら情報システムなど)がパイを奪い合っているという状況です。と言っても、古くから付き合いのあるベンダーに丸投げというところも多いので、ベンダーによってどこが優れているとは一概にいえません。

欧米では、勘定系も含めてオープン化を行う例(クレディスイス、シティーバンクなど)や、完全にパッケージソフト上でシステムを再構築する例もありますが、日本ではあまり多くないです。例外的なのは、情報系システムをインド企業に丸投げして再構築した新生銀行ですが、「要件定義をはっきり行えない」日本の銀行がそこまで踏み込めるかというと、未知数だと思いますね・・・。

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