von_yosukeyanの日記: 社会学
どうもボクは社会学が嫌いらしい
学部の1年のときに読んだ川島武則教授の『日本人の法意識』(岩波新書)の影響があるのかもしれない。個人的には、マックス・ウェバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』(岩波文庫)は非常に好感が持てたが
社会階層を統計的手段を用いて分析するという社会学の一般的な分析手法だが、どうも好きになれない。統計的分析に異を唱えているわけではないが、分析手法がかなり大ざっぱで、結論がやたらと飛躍しているものが多い気がするからだ。
それはそれとして、最近気になって読んでるのがWiredの稲葉振一郎の「地図と磁石」なのだが、論としては面白いと思うが、不況に対してどうあるべきか、という稲葉の言う「教養」としてはお粗末だと思う。
稲葉は、80年代の日本論の源流から、90年代の悪不平等論に対する批判を通じてマネタリズム的経済構造改革を批判するが、はっきり言えば全然議論がかみ合ってない。そもそも稲葉の批判するところの「不平等化=経済改革」という前提がどこから来ているのかも不明だ。
稲葉の議論の最大の問題点は、議論の中心が90年代の日本の社会構造の分析に偏っている点だ。それは単純に「不況の痛みを感じている世代」に「共感」を寄せ、国家だとか公を語るエリートを攻撃するという反エリート主義の立場を取る。ボクから言わせれば、単なる大衆迎合的な使い古された議論だと思う。
そもそも稲葉が語ろうとする「教養」とは何だろうか? Wiredの読者はそれなりに高学歴で平均よりも少し上の収入を得ている若いホワイトカラーだろうが(微妙にアレゲ人と被る)、こういった世代・階層における教養という、客観的な知(教養とはそもそも知のことである)として、稲葉はそれに答えられているのだろうか。
そういった疑問をもちながら、「地図と磁石」を読んでいるのだが、単にボクが政治的・学問的に偏向(保守中道)しているだけなのだろうか?
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