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von_yosukeyanの日記: 証券会社

日記 by von_yosukeyan

だいたい、証券会社と一口に言っても実際には銀行よりも多彩な業務を行っている

■ブローカー
一般的な証券会社のイメージはブローカーだろう。証券仲買人とか、株式仲介業とか呼び方はいろいろあるだろうが、要は証券取引所の会員または株主である証券会社が、顧客の求めに応じて株式その他の売買を受託するのがブローカー業務である。

■ディスカウントブローカー
このようなブローカー業務も、アメリカでは1970年代後半に、日本では90年代後半に株式売買手数料の自由化が行われ、証券業界は大競争時代に入った。この中でも、特に電話やインターネットを通じて格安手数料で株式売買を行うブローカーのことをディスカウントブローカーと呼ぶ。代表的なディスカウントブローカーがチャールズ・シュワプとイートレードで、店舗をあまり持たないために営業コストが安く利益率も高い。ただし、最近ではこのようなディスカウント・ブローカーも店舗を持つようになったし、トロント・ドミニオン銀行系のTDウォーターハウスのように、既存のブローカーの中にもディスカウントブローカーに算入するところもあるので、両者の差はなくなりつつあると言える。

■CMA
キャッシュ・マネージメント・アカウントとは1970年代後半にメリル・リンチが投入した総合証券口座のことで、従来の証券口座とは異なり証券口座自体で銀行と同じように決済(小切手の発行)が行えるようにしたものだ。また、預り金(利子は付かない)の形ではなく、後に登場したNOW(預かり金に利子が付く決済口座、日本の普通預金に相当)のように自動的にMMFが無手数料・無信託財産留保金で買い付け/売却が可能
CMAがアメリカで大流行した背景には、当時の激しいインフレーションが関係している。長期国債の利回りが15%近くに達していたにも関わらず、銀行預金の利回りはインフレ率を下回っていたため、預金者は資産の目減りという問題に直面していた。CMAは流動資金だけでなく預金代わりに資産の防衛手段として大歓迎され、NOWやMMCなどの商品と共に大流行した。
CMAの流行により、証券会社はMMF以外の投資信託を顧客にクロスセルするきっかけを手に入れることになり、結果的にそれまで株や投資信託に対して保守的だったアメリカ人の考えを大きく変えたといえる。現在日本でもCMAに相当する証券総合口座を大手証券は投入しているが、クレジットカードの決済口座としての位置付けのみで、通常の決済手段としては使用できないなど不十分な点が多い。

■投資銀行業務
狭義には公社債や株式の引き受け業務など直接金融的な業務を指し、広義には広く法人向けの証券業務(ホールセル)を指す。

■引受業務
引受業務とは、公社債や株式の発行業務のことで、投資銀行には仲介手数料が入る。代表的な投資銀行がモルガンスタンレー・ディーンウィッター(MSDW)、リーマン・ブラザーズ、ソロモン・スミス・バーニーの三社で、日本では野村證券、日興ソロモン・スミス・バーニー(NSSB)、大和證券SMBC(旧大和證券SBCM:Sumitomo Bank Capital Manegement)、みずほ証券などが有名

■プライベート・エクエティー
新興の非公開企業に対する投資活動は、組合形態であるエンジェル・ファンドなどが一般的に良く知られてるが、投資銀行も行っている。通常の商業銀行の業務と異なるのは、融資ではなく株式を取得するという形であり、収益はIPO(株式公開)などの手段で含み益を稼ぐことにある。

■ディーリング
ディーリングはブローカー業務と並んで代表的な証券会社の業務で、為替や株式の売買を自己資金で売買する業務のことだ。リスクが高い上に、顧客にクズ債権を食らわせてディーリングで反対売買する馬鹿がたまにいるがSECのお縄にかかること間違いなし

■アービトラージ(裁定取引)
アービトラージの先鞭を切ったのは、1970年代から国債の裁定取引を拡大していったソロモン・ブラザーズ(現ソロモン・スミス・バーニー)で、80年代初頭にはモーゲージ債の派生商品であるIO債とPO債を開発するなど、デリバティブ取引の最先端であったと言える。アービトラージは、先物、オプション(先物から行使権利を分離した派生商品)など金融工学を応用した様々な商品を取引することで利益を稼ぐ。なお、ソロモン・ブラザーズはハサウェイ系の企業だったが97年にトラベラーズ(スミス・バーニー)に買収され、98年にシティー・コープを吸収合併した(現シティー・グループ)。

■ミーチュアルファンド
日本語では投資信託と訳されるが、あまり正確な訳であるようには思えない。日本では、証券会社の子会社として設立される場合が多く、顧客の預かり資産を短期金利市場、短期政府証券、国債、社債、株式、デリバティブ、通貨などに投資する。事実上預金よりもリスクが低いものから、デリバティブと同等以上の値動きをするものまで様々で、前述したCMAを介して強力な資産管理ツールを提供している。
また、広義の投資信託の中には、上場投資信託(ETF)と呼ばれるものもある。上場投資信託は、証券取引所に株式と同じように上場されている投資信託のことで、代表的なものだと日本でも日経やTOPIXに連動したETFなどがある。日本では東証と大証に上場されているが、アメリカではアメリカン取引所が最大の上場投資信託の取引市場となっている。

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