パスワードを忘れた? アカウント作成
700737 journal

von_yosukeyanの日記: 独断と偏見に基づく都銀選び 優遇サービス編 4

日記 by von_yosukeyan

さて、三井住友銀行の基幹系統合の終了に伴い、One's Plusが開始された。これで都銀系の優遇サービスが出揃った訳なのだが、久々に比較をやってみたい。

そもそも、都銀系の優遇サービスとは何だろうか? 利ざや収益の現象と、利ざや収益以外の手数料収益の増加や、不採算顧客の追い出しのために銀行はどこも最低預金額の設定を行っている優遇サービスを提供している。自行ATMの利用手数料優遇や、振り込み手数料などの優遇が代表的だが、利用者にとってあまりメリットが高いものは多くない。

むしろ優遇サービスに入ってないと、これまでのサービスが維持されない、と考えていいものもある。例えばUFJ銀行は12月7日から土曜日のATM利用手数料を終日徴収することになったが優遇サービスであるAll Oneに加入していれば一定条件で手数料は徴収されない。

報道を見ていても、ネガティブな印象が漂っている都銀系優遇サービスだが、どのようなメリットがあるのだろうか?

■東京三菱銀行 Main Bank総合サービス
http://www.btm.co.jp/mb/index.htm
提携ATM E-NET、LANS、IYATM(BANCS稼働時間のみ)
最も古くから導入されているサービスで、既存の普通預金口座をスーパー普通預金に変更できるが、スーパー普通預金から既存の普通預金に変更はできない。普通預金、定期、投資信託、外貨預金の合計金額が10万円以下だと、口座維持手数料が必要になる。

コンビニATM利用手数料が無料になるステージは3で、50万円以上の残高があれば無料になる。しかし、外貨預金や投資信託の積み立てがあれば、自動的にステージ4(ステートメント手数料無料)になるので、敷居は比較的低い。ステートメント利用手数料までもが無料になるのはBTMのみで、発行手数料も月105円と割安だが、広告が多くあまり見やすいとはいえない。

ただ、積み立てコースで購入できる投信は、他行と比べて見劣りするものが多く、外貨預金もドル以外の通貨の手数料は割高である。それでも自行ATMや店舗を削減しているBTMであるから、コンビニATM利用手数料無料のメリットは大きい。関東圏だけでなく、その他の地域では特に利用する価値は高いと言える。

■三井住友銀行 One's Plus
http://www.smbc.co.jp/kojin/yokin/plus/index.html
提携ATM @bank、E-NET(要利用手数料)、IYBANK(要利用手数料)
今月から取扱を開始したばかりのサービスである。元々、SMBCは独自のコンビニATM(@bank,自行ATM扱い)の展開や、インターネットバンキングのOne's Directなど、優遇サービスはなかったが利用者には好評なサービスが多く、かなり使い勝手がいい。

One's Plusは、One's Directの付加サービスとして展開されているもので、通帳不発行型と通帳発行型の口座の二種類があり、それぞれ口座維持手数料が異なる。通帳不発行型は、口座維持手数料は無条件で無料となるが発行型は月210円の口座維持手数料が必要となる。また、二つとも30万円以上の預金残高があれば、@bankを含んだSMBCのATM利用手数料は無料となる。

段階金利型普通預金口座は既存の口座を切り替えられる点ではBTMと同じだが、段階金利型普通預金口座から通常の普通預金口座へ戻すことも可能だ(ただし通帳不発行型の場合は通帳発行手数料が必要)。通帳不発行型でも、残高確認などはOne's Directの画面上で行うことができる

この他、利用に応じたポイントを還元するサービスなど、他銀行の余計なサービスよりも実利的な優遇となっており、ベーシックなバンキングを指向する向きにはメリットが高いと言える。

■UFJ銀行 All One
http://allone.ufjbank.co.jp/
提携ATM IYATM、LANS
今年1月のUFJ誕生から導入された優遇サービスだが、あまりよい評判は聞かない。決定的なのは、コンビニATM利用手数料優遇が月3回までと制限があるためで、自行内ATM利用手数料優遇も50万円以上の残高が必要と、かなり敷居が高い。

All Oneはステートメントの発行がインターネット発行か郵送発行かによって手数料体系が異なる(この他にインターネット支店や学生優遇などもある)。ステートメントは、BTMやみずほのステートメントと比べても、見やすくて内容も充実している(BTMのステートメントは広告が多い)ので、利用するメリットは高い。

ただし、All Oneを利用すること自体のメリットが見えにくいことも確かだ。特に、コンビニATM利用優遇が最高でも月3回なので、UFJの店舗やATMが近くに少ない場合には利用するメリットはないと言っても過言ではない。

■みずほ銀行 エムタウン支店
http://emtown.mizuhobank.co.jp/index.html
提携ATM E-NET、LANS
厳密に言うと優遇サービスではなく、ネットバンキングサービスなのだが、他銀行の優遇サービス並みのプランが容易されている。旧富士銀行側のサービスで、エムタウンでは基本的には通帳不発行となっている。口座維持手数料が必要だが、現在は徴収されておらず、今後徴収する計画も立っていない。

元々は、エムタウンというみずほグループを中心に親密企業がネット上のショッピングモール用の支店として開設されたが、エムタウン自体は今年の9月末で清算された。とはいえ、通帳が発行されない以外ではフルバンキングサービスが提供されており、実質的にみずほの富士銀行側のサービスと遜色なく利用できる。

提携しているコンビニATMはE-NETとLANSで、他銀行とは異なり無条件で利用手数料は24時間無料となる。ステートメントは、ただ利用履歴が書き込まれるだけのシンプルなもの。

問題点としては、みずほ銀行自体のネットバンキングサービスと異なるログインを行わなければならない(仕組み自体は旧富士銀と同じもの)ことと、預金口座と投資信託口座のログイン画面が別々のログインを行わなければならず、シングルサインオンが行えない点である。また、みずほ銀行自体の基幹系システムが統合されてないことや、経営面で不安が大きいことから、あまりメインには使いにくいのが問題だ。

現時点では最もメリットが高いサービスだが、みずほ本体の経営混乱で先行きは不安である。また、みずほ銀行自体の優遇サービスであるみずほバリュープログラムも優遇が存在するが、旧第一勧銀と旧富士銀行ではサービスが異なるなど、利用する価値があまりないと言える。

----------------

ボク個人は、都銀の優遇サービスにはあまり魅力を感じない。優遇サービス自体が、数年前の通帳廃止型普通預金口座とコンセプト的にはあまり変わらないし、地方銀行や信用金庫といった地域金融機関や郵貯、外資系銀行のほうがメリットが高いと言える。そもそも、銀行は資産形成手段としては向かず、ソニー銀行や野村證券などの金融機関を利用したほうがいいと思う。

各行とも、バンキングサービスとしてはあまり差異がない。それでも、あえてメリットを詳細に見てみると、行動範囲にATMや店舗がありメイン・アカウントとして切り替えるメリットが高いのはBTMとSMBC、行動範囲にATMや店舗はないがコンビニATMがありサブ・アカウントとして用意しておくメリットが高いのはBTMとみずほ、と言え、総合的にはBTMのメインバンクが最も利用する価値が高いと言える。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 近くにBTMの支店が全然ないため選択肢はSMBCか、み○ほです。
    SMBCはすでに切り替えましたが、み○ほをどうしようか?
    バリュープログラムは近日中にサービスが統合するはず(多分)なので
    それから判断した方がよいかもしれませんね。
    (それまでみ○ほが無事でいられるのかよくわかりませんが)
    • 最近はメールオーダー(郵送)で口座開設や各種手続ができるので、支店がなくてもBTM(東京三菱)なんかもいいんじゃないかなと思います。外貨か投信積み立てしとけば、記帳しなくても郵送で取引記録送ってきますし、提携ATMの数が多いのがよいかと

      ただ、やはり提携ATMが行動範囲にあるかというのが大きいのではないかと。E-NETやアイワイバンクは都市部ではそれなりに網羅している密度は高いですが、確認してみると意外と地方銀行や信金のほうが密度が高かったりします。信金は、平日の営業時間内ならばどこでもATM利用手数料は無条件で無料ですし、下手すると郵貯のほうが便利ということもあるでしょう

      #郵貯といえば、中央三井信託銀行の普通預金口座は無条件で郵貯ATM無料、住友信託銀行は24時間使えるわけじゃないですが、平日昼間のE-NET利用手数料は無料(来年3月までインターネット振込した場合手数料無料サービス中)、野村證券も24時間使えるわけじゃないですが、平日昼間のアイワイバンクATM利用手数料は無料です

      みずほエムタウン支店は現時点では大出血サービスですけど、ビジネスモデルとしてはすでに崩壊してるサービスなので、今後はどうなるかわかりません(HDの前田社長の凍死家向け説明会聞いてても、不採算サービスはとっとと切るみたいなこと言ってましたし)。VPもシステムがボロボロだから見通しが立ってないのが現状みたいですし、メインにするにはちょっと躊躇してしまいます。
      親コメント
      • 都銀じゃなくなっちゃうけどコンビニ ATM 重要という視点ですと新生 PowerFlex とかスルガ銀行 se バンク支店なんてのはいかがでしょう?
        親コメント
        • ええ、信託銀は書きましたが地銀だとスルガ銀行SEバンク支店とソフトバンク支店あたり、長銀だと新生銀行、外銀だとシティあたりですね

          このあたりになっちゃうと、完全にメインのアカウントとしてではなく、都市生活者にとってみてもサブアカウント的な位置付けになってしまうわけで、クレカで補完が必要になってきますが、ここいらになると都銀がどうがんばってもサービス面では勝てないです。

          ただ、システム的なことになると新生やシティは細かい不具合だとか深夜のインターネットバンキングの混雑って結構酷いものがありますし、スルガ銀行のフロントは結構評価が高いみたいですが勘定系は10年くらい前のシステムを未だに使ってたりと、サービスがバブルしてるという意味では都銀と大して変わらなかったりします。

          最近の決済系の話でも出しましたが、振替契約なんてメンドクサイ日本独自のシステムのおかげで、振替先が対応してなきゃ口座を何個も作らないといかんという現状から言えば、近くにATMや支店がなければいくらいいサービスを提供してても、客は集まらないというある意味で銀行が自分で作った関税障壁の穴に自分ではまっているという実に微笑ましい状況が日本にはあったりします。

          とはいえ、新生だとかスルガだとかシティーなんてのは、過去のしがらみがない訳で、都銀なんかよりも小回りが利くのでそれなりに生き残ると思うんですが、都銀の優遇サービスなんてのは存在意義を失った銀行がじたばたしてる状況でして、言ってみれば図体がでかいだけで借金まみれのスーパーが、コンビニの真似をしてみたり、商店街の総菜屋さんのレシピをパクって惣菜売り場を開設してみたり、よそのスーパーの真似をしてみたりしたけど結局コストだけかかって儲からないようなもんです。

          で、これまで高い値段でゴミみたいな商品を押し付けられてきた客は、マクドナルドや商店街のお惣菜やさんやコンビニも使ってて目が肥えてるわけですから、スーパーには卵安売りの時にしか行かないわけです。儲からないから、卵50円は1000円以上お買い上げの方のみ、だとかスーパー会員様のみとか障壁を作ったところで、結局のところは卵が安けりゃ卵しか買っていかないわけです。何しろ地方じゃ、国営100円ショップのほうが便利だったりするわけですから、ますます借金まみれの巨大スーパーなんかいらんわけです

          で、海外に目を向けてみると向こうじゃ商店街みたいな気の利いたスーパーがいっぱいあったり、わざわざ自分で買い物して晩飯作らなくても中華やらイタリアンやら日本食やらフレンチまでイロイロなデリバリーが普及してたりしてそもそも多様性の幅が違いすぎるわけです。で10年位前には「デリバリーのピザ屋なんか儲からん」と言って馬鹿にしてた借金まみれのスーパーも、デリバリーなんかやり始めるんですが、レトルトの料理をレンジでチンして配達される頃には冷えてるなんてものやられても誰も使わないんですけどね

          要するに都銀の優遇サービスには何か重要な視点が欠けてるように思えるんです。別に、近所の商店街でいいじゃないですか・・・。
          親コメント
typodupeerror

開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー

読み込み中...