von_yosukeyanの日記: 郵貯廃止論
全国銀行協会のサイトに、郵便貯金事業の抜本的改革を求める私どもの考え方(以下「考え方」)という長ったらしい題名の文章がUPされている。
小泉氏の郵貯廃止論は、郵貯事業が資金運用の手段として使っている財投債の購入が特殊法人(と財政投融資会計)の存続を許しており、まず郵貯改革が必要だ、という理論構成なのだが、実際のところ小泉氏の利権基盤が銀行であるというのが関係していたりする。そういえば、さくら銀行の献金疑惑はどうなったんだろ
まぁ話を「考え方」に戻すが、これ自体は報道の通り総理の私的審議会である郵政三事業のあり方について考える懇親会(以下「懇親会」)の報告書をたたき台にしてまとめらえたものだ。
まぁ郵貯の問題点としては、運用機能がないために(長い間大蔵省資金運用部が行っていた)いいことと、長大なATMや窓口ネットワーク、それに印紙税や固定資産税が免除されているので、運用効率は銀行に比べて高い(といっても、銀行も単純労働力の従業員給与が高すぎってのもあるけど)。郵貯の廃止もしくは民営化はもっともなのだが、実際のところ郵貯に対する国民の信頼感とか、感じている必要性だとかってのは、郵便や簡保と比べてかなり高いんじゃないかなぁと思ったりする
例えば、郵便事業は民間参入と競争原理が導入されても問題なさそうな分野だし、簡保はそもそも「簡易な保険」だし実際のところ簡保よりも簡易で便利な保険(共済とか)はあるんで、別に廃止されても大して困る人は多くないだろう。これに対して、郵貯は贔屓目に見ても既存の銀行のほうがはるかに競争を行っていないような印象を受ける人も少なくないだろう。
郵貯の最大の利点が決済機能である。全国一律に150円で送金ができるというのは、明らかに銀行の決済システムと比べて優位性がある。しかも、25000台のATMと24000箇所の郵便局を結ぶ郵貯基幹系システムは、いかに税金垂れ流しの糞コードで構成された巨大なシステムでも、わずか2箇所の基幹系センターで運用されていて、コストは安い。これに匹敵するのは、JAの基幹系システムくらいだろう
もう一つのメリットが手数料無料で利用できるATM/CD網で、特注のATMでも展開数が馬鹿でかいので、コスト的なスケールメリットが利く分野だ。これが来年の郵貯次期基幹系システムに移行すれば、システムだけを取ってみれば24時間ATMサービスが提供できる。これに対して次期MICSの24時間化は2004年で、各銀行のシステム対応はそれからになる。
郵政事業は、我々の想像を絶する巨大な腐敗体質であることは確かだが(自民党の集票システム、ベンダーなどの癒着、天下り先や郵貯ファミリー企業/団体)、銀行もまたそれに劣らず旧大蔵省銀行局との癒着体質が存在していることは確かだし、政治への介入も異常だ。しかし、公社化から民営化となった場合、銀行にとって郵貯は脅威そのものであり、全銀協が郵貯廃止論を声高に叫ぶのは、外資に加えて官業との競争を恐れているのだろう。
まぁ銀行が大嫌いな漏れといたしましては、都銀などとっとと2行体制(+信託専業1行)になって証券会社が実質的な銀行の代わりになる世界を夢見ている訳ですが・・・。
あ、CMAじゃないんだけど京都信用組合が大和證券と提携して、口座の一定額を自動的にMMF口座に振り返るって口座を開発してて面白いなぁと思ったり。いい加減、地銀も共同システム化なんてくっだらないことやめて、利用者にメリットのあるシステム開発しろよと思うんだが
#つか、SSCの共同システムはどうやら非常に香ばしい状況にあるみたいでして、共同離脱した自営のところがユニシスのパッケージ採用してたりして、なかなか笑えますね。ところでプラットフォームはNTで決定なんでしょうか?
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