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ya3の日記: ソフト代は何の対価か

日記 by ya3

それにしても、やっぱり、どう考えてもソフト代って高くないかねって思う。ソフトの価格に関する様々な論議は大雑把には分かっているつもりだけど、それでも、どうしても付きまとう、この割高感はなんだろう、と。

そこで思い起こすのは、昔、どうやって音楽を聴いていたか、というあたりのこと。僕が学生の頃(つまり20年以上前の話(^^;)、LPを友人達の間でなるべく重複が無いように上手に購入し、テープにダビングしてお互い聴いたりしてた。自分が一番好きなアーティストのアルバムは、必ず自分で購入する。お互いにそうしていたと思う。で、それ以外の、まあまあ好き、とか、わりと好き、とか、どちらかといえば好き、とか、一度聴いてみてもいいかな、とかいったあたりは、誰かにコピーさせてもらう。時々そうやって聴いた中にすごく気に入るものが出てきて、そんな時は、次回以降は(あるいは遡って)そのアーティストのLPを揃えはじめたりする・・・。その頃、すごく貧乏だったけれど、でも、今感じているような種類の割高感は無かったような気がする。

あらためて思うのだが、ソフトって、本当に「個人使用」が原則なのだろうか。なんだか、実勢としても、実感としても、ある程度規模の小さいコミュニティーを単位として「使用」するのが自然なんじゃないか。

つまり、自分一人が「使用」するための対価としてソフトの価格を考えると割高に感じるんだけど、「自分、および、自分の周囲の誰か」のための価格だと考えれば、値段に不思議と納得がいくようになる・・・・、単にわり算すれば安くなるといった馬鹿馬鹿しい話をしてるんじゃなくて、ソフトの使用主体が個人に限定されることは心理的にも歴史的にも不自然なんじゃないか、主観的に身近と感じる範囲における「皆」で使っていくのが本来なんじゃないか、だから「皆」の物の値段として考えたときにこそ、納得がいくようになるんじゃなかろうかと。

ひょっとして、「個人使用が原則」という考え方も、その対極にある(コンピュータソフトウェアにおける)GNUの考え方も、それぞれ極論なのか、それとも狭い範囲(たとえば後者ならOSやライブラリ等のインフラ的な意味合いを持ったソフトウェア)のみに有効な考え方だとして受け取るのが、妥当なのかも知れない。

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ya3の日記: テレビと子供と親の関係

日記 by ya3

asahi.comを読んでたら、テレビ見過ぎの子、言葉の発達に遅れ 小児科学会が調査という記事が出ている。乳児期の脳の発達は途轍もないものなのだろうし、対人関係や社会経験があってこその発達というのは本当だと思うし、テレビってのは過剰に一方通行な、異様なメディアだとも思っているんだけど、しかし、それにしても何か引っかかる記事だ。とりあえず、疑問が二つある。

1,子供に長時間テレビを見せていて、しかも親の話しかけが少なければ言葉の発達が悪いとの話だが、これは、逆に考えることができるようにも思う。つまり、言葉が少ない子供に対しては、親も、つい話しかけなくなりがちで、テレビばかり見せてお茶を濁したりが増えるのではないか。

2,長時間テレビをつけている親というのは、元から会話の少ない親であることが多いのではないか。だとすれば、子供の言葉が少ない原因は、テレビなのか、親なのか、遺伝なのか分からなくなってくる。

そうなんだ。事態をあまりに、一面的に考えすぎてる気がしてならないんだ。まあ、同学会の発表の中身をチェックしたわけじゃないんで、問題は記事のほうにあるのかも知れないが。

629910 journal

ya3の日記: おやびっくり、一ヶ月経過してる(^^;

日記 by ya3

前に日記を書いた後に風邪をこじらせて何日か寝込み、それっきりになっておりました。で、本の話題を少々。読了してないものを紹介するという暴挙に出たりしますが、ええと、

モーリス・バーマン著「デカルトからベイトソンへ」
国文社刊
ISBN4-7720-0171-9 C0098 P4635E
定価4500円

内容的には心理学と哲学を中心とした本ですが、僕には猛烈に面白い。「全体論」というヤバ目の領域に関してグレゴリー・ベイトソンの思想を核に据えながら丁寧に掘り下げていきます。「精神」は個体に宿るのではなく、個体と対象間、個体間等の複雑な相互作用の中にこそ宿るのだ、という考え方は、平たく言えば「自分」とは関係性の中にこそあるのであって、脳ミソの中に孤立無援で存在するわけではない、ということになるのかな。ってわけで、面白すぎて一気に読むのがもったいないというのは久しぶりです。

418109 journal

ya3の日記: 4D2U

日記 by ya3

国立天文台の行っている 4次元デジタル宇宙プロジェクト の実験公開を見てきました。昨年6月から月に一回、定例観望会の日取りに合わせて公開されているものです。

これは、同天文台の持つデータを元にスパコンも用いながら仕上げた、3DリアルタイムCGのデモンストレーションで、時間軸方向にも自由に動かせることから「4D」、とのことです。詳細については上記Webを参照いただくとして、実際に行ってみないと分からないあたりを並べてみます。

・奥行きと広がりのある3D表示。具体的には、例えば目の前いっぱいに広がる銀河の表示が、客席の、もう手の届く位置にまで展開されて、しかも、それが動く。

・操作は説明の方が片手で、ゲームパッドで。話の進行に合わせて表示を行き来させることができる。視点の移動も可能。ムービーの垂れ流しなどではなくて、あくまでリアルタイムな操作。

・何を表示させるか、メニューで選択できるようになっているのだが、これもまた3D表示。目の前の空間にいきなり半透明のメニューが立体的に現れて、選択されたものが少し目の前に飛び出す形で表示されている。個人的にはこれを見ただけで感激。

ええと、これは予約制ですが無料。次回は3月27日。

635219 journal

ya3の日記: 別荘地

日記 by ya3

小旅行で伊豆高原に行って来ました。別荘地なので、時節柄の現れようが際だってます。いわゆる複合商業施設は軒並み潰れてますね。ホテル+プール+結婚式場+カルチャー教室、とか。また都市部にありがちな店を、そのまま持ってきたようなところも、案の定ダメダメで。これらってその昔、銀行やノンバンク(笑)で稟議に通りやすいものの代表格だったはず。融資担当にどんな企画書を読ませたか、容易に想像ができる類。その一方で、小規模かつ偏屈に続けているところはいい味出してますが、やはり、決して景気がいいわけじゃない。

というわけで、旅行としては幸いにして充実したものでしたが、なんだか日本経済のタチの悪い縮図もしっかりと見せつけられました。

そんな中、立ち寄った美術館(池田美術館)で、たまたまやっていたダリ展は見応えがありました。ダリって奥さんにベタボレな人生を送ったそうだけど、画風からもそれが伝わってくる。狂気を日常としながら過ごしつつ、それでも彼は幸福だったんじゃないだろうか。

385431 journal

ya3の日記: PC電源のトラブル

日記 by ya3

自作機のケースにソルダムのミニタワーを使っているんだけど、この一年、電源の調子が悪かった。400Wの一つ前の型の製品だけども、稼働中にいきなり落ちるんで一度修理に出し、でも暫くしたらまた再現したので、何だか気分的に鬱になってきて直しもせず騙し騙し使ってきた。落ちると、起動時に様々なデバイスが認識されなくなったり、そもそも火が入らなかったり、入っても起動中に落ちたりと地獄だったんだけれど、でも、ケースを開けて内部の電源ラインの付け根を箱の中にぐいぐいと押し込んでやると直るので、たぶん接触不良なのだろう。ステップアップトランスを噛ませてもダメ。

で、先週末に衝動的に別な電源を買った。AOpenの安物。「黒電源」って奴です。背面にファンの回転数を手動で調整できるツマミがついていて、これが、ソルダムのケースに干渉するので(電源部分にグリルがある)、ニッパとヤスリで加工して取り付け。火を入れると内部が派手な色で光るのでびっくり。梱包には、どこにもそんなこと書いてなかったぞ。ファンの軸受けあたりのノイズが多い気がするけど、個人的に嫌いな音じゃないので問題なし。以降、なんのトラブルもなく稼働中です。

ってわけで、今更ながらひとつ学習。どれだけ高いパーツであっても、ハズレなパーツには深入りせんほうがいいですね(高いといっても単体販売での話で、箱の付属品として買う分には高くないが)。なお、ソルダムは、箱そのものは悪くないです。デザインは、僕は田舎っぽく感じるし、電源では泣いたわけだけど、整備性はすごくいい。手勝手よく内部を触れます。

ついでに書いておくと、同社の電源の現バージョンは僕の使っていたものとメーカーが違うんだそうです。前のバージョンは、修理の時にとても気軽に直してくれたし(実は丸ごと交換)、ひょっとしたら同社もトラブルに泣かされていたクチなのかも知れない。なにせ、星野「金属工業」だからなあ。得手不得手があるんだろうなあ。

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ya3の日記: 昭和6年製屈折20cm天体望遠鏡

日記 by ya3

昨日、上野の国立科学博物館の観望会に。20cmの屈折望遠鏡(昭和6年製)で手頃な天体が見れる定例イベントです。街中で、しかも薄曇りという天候なのに、木星の衛星は4つ見えるし土星の輪は何重にも見えるしで新鮮な驚き。

このイベントは天文な人だけでなく、機械フェチな人にもおすすめかな。なにしろ上記の望遠鏡は、「純機械式」で天体を正確に追尾するように出来ていて。仕掛けは時計と同じようなもので、天文に詳しい人は「それがどうしたの」としか思わないのかも知れないが、でも昭和6年メカが現役というのは見モノだし。

なお、イベント全体としての雰囲気も気に入りました。夕暮れに博物館の夜間受付から入り、クラシカルな建物を上がって屋上の天文台へ。迎えてくださる学芸員の皆さんが、正しくアレゲな、骨の髄まで天文で出来ているような方々でした(^^;。応対はぎこちないけれど、本物の熱意を感じます。開催は月に2回、夕方6時ぐらいから。アキバ帰りにも便利かも。

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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