yaegakiの日記: 映画「BLAME!」のSF的な気持ちよさ 2
日記 by
yaegaki
原作未読。
同じ原作者のBIOMEGAが好みにはまって、シドニアの騎士のアニメも楽しく見た。
SF的な気持ちよさって何だかうまく説明できないけど、描写のリアリティとか設定の精緻さというべきか。
ミステリーだとトリックの見せ方とか描写で、ミステリーらしいという言い方はあると思う。
戦争アクションでも作戦立案のプロセスや戦況の変遷の描写が丁寧だとうれしい。
この作品の場合は、高度に発達した科学であるが、決して万能ではなく一定の制約とルールがあることが説明される。
大きな力が発現するときにはそれなりのプロセスとコストがあることが描写される。
そういうのが気持ちよい人はぜひ劇場で見てほしい。
世界観はある意味シンプルで、自動化し暴走した機械文明が人類を拒絶するというのはこの作者に通底するモチーフのようだが、思想的な色合いはほぼない。
対立軸が機械と人間しかなく、機械には意志がないので、心理的な葛藤が存在しない。
そのようなある種のウェットなものが脱色されているようだった。(時間の制約なのかはわからない)
キャラクターも魅力的だった。
予備知識なしで見たのだが、開始数分後にヒロインで視点人物である「づる」の顔を見たときに一瞬で引き込まれた。これは原作未読でよかったかもしれない。
他に入り口のポスターで「サナカン」(CV:早見沙織)が目に入っていたのだけれど出番は少ない。(その中で霧亥を踏みつけて獲物を突きつけるシーンがあります)
SF的な気持ちよさ (スコア:0)
何だかうまく説明できないけどSF的に気持ちいいかどうかというパラメータを、SFムラの住人はSFマインドとか言います。
センスオブワンダーとかSFマインドとかの定量的に示せないものが根底に残るから難しい。
SFムラが排他的になる理由の一つでもある。
Re:SF的な気持ちよさ (スコア:1)
ただ、センスオブワンダーまで言うとちょっと高尚な感じがします。
上でかいたのはもっと低俗な感覚が主で、
「萌え豚」というスラングがありますが「SF豚」というと自虐ですかね。脊髄反射で気持ちよい的な……。