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日本

yasuokaの日記: アイヌ語に「虎」は無いのか

日記 by yasuoka

思うところあって、アイヌ語で「虎」をどう言うのか調べていたところ、Михаил Михайлович Добротворский『Аинско-русскій словарь』(Казань: Университецкая типография, 1875)の語彙番号1519に「虎」を見つけた。

Ивайсаруспѐ. С. тигръ (въ древности были на Сахалинѣ).

17454601 journal
日本

yasuokaの日記: 『蝦夷見聞記』の「ニヲシケボイ〱 チブカルハ トツブ ウヱクシハ ヲシケ カモイ ヲマレハ モムアンベ タンコタン シレバヤッカイ」をUDで読む

日記 by yasuoka

10月21日の日記の続きだが、秦檍磨(村上島之允)『蝦夷見聞記』(北海道大学附属図書館 旧記/0061)の5枚目画像には「ニヲシケボイ〱 チブカルハ トツブ ウヱクシハ ヲシケ カモイ ヲマレハ モムアンベ タンコタン シレバヤッカイ」というカタカナ書きのアイヌ語が含まれている。私(安岡孝一)が読む限り「ni uske epoypoye cip karpa tup u-e-kuspa uske kamuy omarepa mom an pe tan kotan sir epa yakka」のようなので、ざっとUniversal Dependenciesで書いてみた。

17448572 journal
日記

yasuokaの日記: Carpenters『Touch Me When We're Dancing』の間奏でTom Scottは何を吹いているのか

日記 by yasuoka

思うところあって、Carpenters『Touch Me When We're Dancing』のブッ飛んだ間奏のコード進行を耳コピし直してみた。ただ、この部分がト長調の中でいかにブッ飛んでるかを示すために、全体のコード進行をざっと見てみることにする。

17447067 journal
日本

yasuokaの日記: 象潟版『蝦夷方言藻汐草』の「ヱナウ」と別海版『蝦夷方言藻汐草』の「イナウ」

日記 by yasuoka

本田優子「象潟に伝存する『蝦夷方言藻汐草』について」(雄波郷, 第7号(2013年3月), pp.1-8)が指摘するとおり、象潟郷土資料館蔵『蝦夷方言藻汐草』は他の版とは大きく異なっている。運よく象潟版『蝦夷方言藻汐草』の「ヱナウ」のページを見ることができたので、アイヌ語の項目をざっと書き写した。

ヱカユプ プシ
ヱナウ
シトヱナウ
ヱナウキケ
キケパラセ
キケツノヱ
ヱナウシヤン
カムイタグシヤ
ルイシヤン
マキリ イヒラ
ケマコルシントコ ホツカイ
シヨロ ホケカ子

これに対し、加賀家文書館(別海町)蔵の『蝦夷方言藻汐草』(整理番号K3-49)は、以下のような並びである。

17429890 journal
日本

yasuokaの日記: 蝦夷方言『藻汐草』チヤーラケのアイヌ語に付与された漢字の傍訓

日記 by yasuoka

上原熊次郎・阿部長三郎『藻汐草』(白虹斉[最上徳内]、文化元年)の「チヤーラケ」には、カタカナでアイヌ語が書かれており、右横に漢字で傍訓が付与されている。最初の「イカラク子クル」には「姪人」という傍訓があるので「e=karku ne kur」だろうというのが分かるし、次の「子フイタウン」には「何云」という傍訓があるので「nep itak un」だろうと想像がつく。「トノトシリカ」には「宴中」という傍訓があるので「tónoto sir ka」だと思われるのだが、さてその次の「ワイヌンヌ」に「慮」って何だろう。そのまた次の「クケナンコラ」に「為焉」は、たぶん「ku=ki nankor a」あたりだと思う。

17426162 journal
日本

yasuokaの日記: 『蝦夷見聞記』の「夷人三ヶ月を見て月の初を知る」をUniversal Dependenciesで読む

日記 by yasuoka

9月25日の日記の続きだが、秦檍磨(村上島之允)『蝦夷見聞記』(北海道大学附属図書館 旧記/0061)を読んでいたところ、6枚目画像に「夷人三ヶ月を見て月の初を知る」を見つけた。アイヌ語と和文が並行して書かれている部分を、Universal Dependenciesで見てみよう。

17421195 journal
日本

yasuokaの日記: 李志恒『漂舟録』に出てくる「악기」はアイヌ語なのか

日記 by yasuoka

一昨日昨日の日記の読者から、中村和之「李志恒『漂舟録』にみえるアイヌ語について」(北海道民族学, 第3号(2007年3月), pp.22-28)を読んでみてほしい、との御連絡をいただいた。何でも1696年頃のアイヌ語が、ハングルで書かれているらしい。

17420167 journal
日本

yasuokaの日記: 『アカント ウン コタン』におけるハングル表記のアイヌ語

日記 by yasuoka

昨日の日記に続いて、『アカント ウン コタン』(国立アイヌ民族博物館, 2023年3月14日)の02ページを読んでいたところ

잇소로레.
여러분 어서 오십시오.
국립아이누민족박물관 제4회 테마 전시 ≪지역을 통해 본 아이누 문화전: 아칸토 운 코탄 ― 아칸 호반의 아이누 문화 ― ≫를 개최합니다.

という文章を見つけた。最初の行は「イㇱソロレ。」に読める。とすると「아칸토 운 코탄」の部分は「アカント ウン コタン」だろう。さて、これ、ハングル表記のアイヌ語っていう理解でいいんだろうか。それとも、カタカナ表記のアイヌ語をハングルに転写した、と考えるべきなんだろうか。

17419240 journal
日本

yasuokaの日記: 『イコㇿ ウエカリレ』におけるハングル表記のアイヌ語

日記 by yasuoka

『イコㇿ ウエカリレ』(国立アイヌ民族博物館, 2022年9月17日)の04ページを読んでいたところ、妙なハングルの文に出くわした。

이란카랍테.
여러분 어서 오십시오.
국립아이누민족박물관 제5회 특별 전시「이콜 우에카리레 아이누 자료를 컬렉션하다」를 개최합니다.

最初の行は「イランカラㇷ゚テ。」に読める。とすると「이콜 우에카리레 아이누」の部分は「イコㇿ ウエカリレ アイヌ」だろう。うーむ、これ、ハングル表記のアイヌ語っていう理解でいいんだろうか。それとも、カタカナ表記のアイヌ語をハングルに転写した、と考えるべきなんだろうか。

17408017 journal
日本

yasuokaの日記: 「トゥ」を表す「アイヌ文字」は「U+2FFB U+30C8 U+30A5」で表していいのか

日記 by yasuoka

10月7日の日記の続きだが、「トゥ」を表す「アイヌ文字」をとりあえず「⿻トゥ」(U+2FFB U+30C8 U+30A5)で表すことを考えてみた。が、うまくいかない。そもそも、U+2FFBをカタカナに適用するのがマズイ。また、『アイヌ・モシリ』第3号 (1958年3月) p.7左の「対応表」によれば、「トゥ」を表す「アイヌ文字」は3種類もあって、うち1つは「ツ゚」である。しかも、中川裕「アイヌ人によるアイヌ語表記への取り組み」(表記の習慣のない言語の表記, 2006年3月, pp.1-44)も指摘するように、山本多助は「アイヌ文字」に固執しておらず、実際『イタㇰ カシカムイ』(北海道大学図書刊行会, 1991年5月)では「ト゚」を使っている。うーん、4種類もあるのか、難しいなぁ、どうしたらいいんだろ。

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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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