yasuokaの日記: 『pronto pronto?』Vol.1のガセネタ
日記 by
yasuoka
『pronto pronto?』Vol.1 (2006年3月)を読んでいたところ、「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」(p.17)に、株式会社に関するガセネタが載っていた。
慶応元年(1865年)、坂本龍馬は薩摩藩から資金を出させて、長崎に貿易会社・亀山社中を結成。薩摩藩とイギリスの貿易や物資の海上運搬を担当した。これが日本における最初の株式会社で、社員は20名ほど。
慶応元年閏5月設立の亀山社中は、いわゆる「カンパニー」の一種だったことは間違いないが、株主制度を採っておらず、したがって株式会社ではなかった。日本初の株式会社がどこなのかは、多少議論のあるところだが、株主制度という点からは、明治2年正月設立の丸屋商社か静岡藩商法会所か、あるいは、明治6年7月設立の第一国立銀行あたりを挙げるべきだろう。
それとも『pronto pronto?』は、ビジネスマガジンを標榜していながら、株主制度や株式などの細かい話はしない主義なのだろうか?
『pronto pronto?』Vol.1のガセネタ More ログイン