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yasuokaの日記: 『pronto pronto?』Vol.2のガセネタ

日記 by yasuoka
『pronto pronto?』Vol.2 (2006年5月)を読んでいたところ、「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」(p.21)に、松下幸之助の発言に関するガセネタが載っていた。

多くの財界人のみならず、松下政経塾などで政治家までも生み出し続けた松下幸之助氏だが、経営の神様とまで言われた氏が新入社員を選ぶときの一番の目安にしていたのが、「かわいげがあるかどうか」だったという。

松下幸之助の発言の一つ「とにかく、愛敬、人をひきつける、明るい魅力ですな。それがない人間はあきまへんわ。そういうことを面接するわけです」に依拠したものだと思われるが、実はこの発言は、愛敬が一番と言っているわけではない。元ネタの『Voice』第13号(昭和54年1月)pp.214-233から、抜粋してみよう。

「運のない人間はあきまへん。運があるかないか、これが第一です」
『松下政経塾』に合格する、第一の基準は、“運”である。
――“運”の次はなんですか?
「もちろん、ひととおりの勉強ができるかどうか、ということは大事だし、人に対する説得力も重要やけど、問題は、愛敬ということでんな」
――愛敬? 二番目は“愛敬”ですか?
「いくら能力があっても、愛敬のない人間はあきませんわ。むろん、女性の愛敬と、男の愛敬と、一寸、ちがいはありましょうが、とにかく、愛敬、人をひきつける、明るい魅力 ですな。それがない人間はあきまへんわ。そういうことを面接するわけです」

松下政経塾に合格する基準を言っているのだが、松下幸之助の考えでは、運が第一だということだ。実際、松下幸之助は運をかなり重要視しており、新入社員でも運の強い人を選ぶ、と発言している(『中日新聞』昭和48年10月16日夕刊p.2)。それとも『pronto pronto?』は、松下幸之助が「かわいげがあるかどうか」を一番の目安にしていた、という何か別の発言を押さえているのだろうか? 押さえているのならば、ぜひ典拠を示してもらいたい。

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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