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yasuokaの日記: X'tmasとX'mas

日記 by yasuoka
アニーの徒然日記で教えていただいた『英語青年』をチェックしていたところ、1960年12月号(Vol.CVI, No.12)に福原麟太郎の「X'mas」という小論を見つけた(p.14)。

XmasはChristmasの略語で[éksmæs]とも読むということは周知である。そのXmasにapostropheをつけてX'masと綴ったのを見ることがあるが正しいであろうか。すくなくとも現行の辞書には見当らない、宮田幸一氏は、よく日本の広告などにあるところを見ると、日本でできた英語綴ではないかという感想を漏らしていられる。私も、X'masという綴もあるような気がしたが、なるほど辞書には出ていない。それについて、ちょっと面白いと思ったのは先日到来したShorter Oxford Dictionary (Third Edn Revised with Addenda, 1956)に

Xmas, earlier also X't-, Xst-. 1551. Common abbrev. in writing of Christmas; see X III. I. ...

とあることである。われわれの場合面白いのは、古風な綴としてあるX't-(つまりX'tmas)である。ここにapostropheが入っているのは、とにかくここに略された部分ありというしるしに相違ない。

books.google.comで調べてみたところ、Charles Darwinの1828年12月21日付の手紙にX'tmasを見つけた。他にはここここにもX'tmasが見られるので、18~19世紀のイギリスでX'tmasが使われていたのは間違いない。以前、失われたX'masにも書いたように、当時、XristmasやXtmasやXtmasやX'masという綴りも見られることから、X'tmasやX'masのapostropheが何かの略記であるなら、それは古綴りのXristmasから来た可能性が高い。

それにしても、宮田幸一の「日本でできた英語綴ではないかという感想」は、いったいどういう根拠なのだろう。そのあたりを、もうちょっと調べてみる必要があるかな。

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