yasuokaの日記: 日本工業標準調査会の考えるQWERTY配列 1
日記 by
yasuoka
『キーボード配列QWERTYの謎』(NTT出版、平成20年3月)の読者から、江藤学の『標準化実務入門』(産業技術環境局基準認証ユニット、平成22年7月)を読んでみてほしい、と連絡があった。読んでみたところ、第2章第3節p.32にトンデモないことが書かれていた。
QWERTYキーボードは1870年頃から利用されており、当時の打鍵式タイプライターにおいて、文字を打つ活字バー同士がジャミングしないように、打鍵速度の効率性をある程度犠牲にして考案された配列である。このため、タイプライターのシンポに合わせ、もっと入力効率の良いキーボードが開発されており、例えば1932年に特許を獲得しているドボラック配列は、英語入力において高速入力を追及したキー配列となっている。
どうして、こういうガセネタを、日本工業標準調査会なんてところを経由してバラマキつづけるのだろう。「文字を打つ活字バー同士がジャミングしないように」というなら、EとRをすぐ近くにするはずがない。タイプライターの「シンポ」をカタカナで書く理由も理解できないし、しかも、Dvorak配列の特許獲得は1936年5月12日だ。これだけの短い文章の中に、目いっぱい間違いを詰め込んでいる感じだ。このぐらいのこと、公表前に誰もチェックしなかったんだろうか?
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