yasuokaの日記: 常用漢字表の「漆」の7画目
日記 by
yasuoka
11月30日に内閣告示された常用漢字表をながめていたところ、「漆」の字体が妙に気になりはじめた。7画目(木の右下)をはらう字体で、1981年版の常用漢字表も、ほぼこの字体だった。一方、戸籍統一文字の204290「漆」は、7画目を止める字体で、たぶんJIS X 0208-1990の平成明朝体に由来している。IVDのU+6F06に収録されているのは、CID+2283由来の「漆」(U+6F06 U+E0100)一つだけで、7画目を止める字体だ。
では、石井明朝体はどうかというと、これが妙に混乱している。『机上辞典』増訂版(1957年)の「総画引き常用漢字表」の「漆」は7画目を止める字体で、新漢字表試案(1977年1月21日国語審議会答申)の「漆」も、JIS C 6226-1978の28区31点も同じく止める字体だ。ところが、大漢和辞典の検字番号18108の石井明朝体は、7画目をはらう字体だ。つまり、石井明朝体の「漆」は、7画目を止めるかはらうかで、少なくとも2種類ある。
ちなみにこれが「膝」だと、石井明朝体を含めて全て8画目(木の右下)を止める字体であり、8画目をはらうのは新しい常用漢字表だけだ。うーむ、なぜ、こんなことに…。常用漢字表説明会で質問したら、教えてくれるかしら?
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