yasuokaの日記: Unicodeのアポストロフィ
日記 by
yasuoka
『日本の文字とUnicode』第1回の読者から、「アポストロフィはU+0027ではなく、引用符と同じU+2019を使うのが、正式なのではないか」という趣旨の御質問をいただいた。とりあえず、私(安岡孝一)が書いた文章を以下に引用しよう。
U+0027「'」のAPOSTROPHEも同様です。 この文字は、本来はアポストロフィであって、 引用符のU+2018「‘」やU+2019「’」とは異なる文字のはずなのですが、ASCIIがこれらを区別していなかったため、Unicodeにおいてもゴチャゴチャに使われています。
実は、このあたりは、かなりヤヤコシイ。元々Unicodeは、アポストロフィをU+02BC「ʼ」に、引用符をU+2018「‘」とU+2019「’」に分けていて、U+0027「'」はそれらをゴチャマゼにしたどっちつかずの記号、という立場を取っていた。ところが、現実の組版においてアポストロフィ「ʼ」と右引用符「’」を書き分けるのは無理だ、という意見に負けて、Unicode 3.0以降は、アポストロフィもU+2019「’」を使う方が好ましい、ということにしてしまったのだ。同時にU+02BC「ʼ」は、あくまで「声門閉鎖音」等を表す記号に特化する、ということになってしまった。
ただ、私の日記ならともかく、大修館書店WEB国語教室に「声門閉鎖音」とかの話を書く自信がなかったので、サラっと流す文章にしてしまった。うーん、やっぱり難しいなぁ…。
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