yasuokaの日記: ボルカートブラザース・エゼンシーと日瑞貿易
日記 by
yasuoka
国会図書館蔵の『商紛議仲裁判決例』(大日本紡績聯合會)判决第七十三號(大正8年5月23日)に出てくるボルカートブラザース・エゼンシーは、日瑞貿易と関係があるのか、という主旨の御質問をいただいた。結論を先に書くと、大阪で綿花貿易をおこなっていたボルカートブラザース・エゼンシーは、ボンベイのVolkart Brothers & Companyの大阪での代理店だ。つまり、このボルカートブラザース・エゼンシーは、Gebrüder Volkartのボンベイ法人の大阪代理店ということになる。
当時のボンベイは、もちろんイギリスの統治下にあり、Volkart Brothers' Agencyは、香港や上海など主にイギリス領(租界・居留地)に置かれていたようだ。その意味では、大阪のボルカートブラザース・エゼンシーも、あるいは明治32年以前は本田一番町にあった可能性もあるのだが、残念ながら私(安岡孝一)自身は当時の記録を見つけきれていない。ちなみに、大阪のボルカートブラザース・エゼンシーは、Gebrüder Volkartが日瑞貿易を設立した大正8年8月以降に、業務を日瑞貿易に承継して解散しているが、正確な解散の日付は不明である。
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