パスワードを忘れた? アカウント作成
11528731 journal
日本

yasuokaの日記: 人名用漢字と第1・第2水準漢字に対する妄想

日記 by yasuoka

『新しい常用漢字と人名用漢字』の読者から、榎並利博の「電子行政における使用漢字の問題」(情報管理, Vol.57, No.5 (2014年8月), pp.298-306)を読んでほしい、との御連絡をいただいた。正直いって、去年10月の「電子行政における文字コードと外字について」(行政&情報システム, Vol.49, No.5, pp.60-66)から、またさらに病状が悪化していて、もはや手が付けられない。私(安岡孝一)の日記で指摘した点(これとかこれ)が治ってないばかりか、新たな妄想まで湧いている始末だ。特に以下の文章。

JISは経済産業省,住基ネット統一文字は総務省,戸籍統一文字は法務省と縦割りになっており,さらに常用漢字・人名用漢字・表外漢字は文部科学省の管轄である。つまり,国の統一基準がなく,そして今後も統一化される見込みがない。デファクトスタンダードとしてJIS第1水準・第2水準が社会の中で共有されているという事実を重視する必要がある。

JIS第1・第2水準漢字は、de factoじゃなくてde jureなstandardだってば。JISっていう標準規格を何だと思ってるんだろ。それに、人名用漢字は法制審議会の管轄なのに、いつ文部科学省の管轄になったんだろ。そういう基本的なところすら押さえきれてないから、わけのわからない妄想がどんどん湧いてきて、「共有されているという事実を重視」とか言い募るハメになるんだよ。日本の漢字行政に関しては、de jureなstandardが複数あるのをどう考えるかってことであって、de factoだの何だのを議論する余地はない。もっと文字コードの歴史を、ちゃんと勉強してから出直して来なさい。

この議論は、yasuoka (21275)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

読み込み中...