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日記

yasuokaの日記: Re: Appleの『QWERTY』に出てくるタイプライター

日記 by yasuoka

元日2日の日記に対して、タイプライターを見分けられるようになるにはどうすればいいのか、という御質問をいただいた。『MacBook Pro — QWERTY』に出てくる5台のタイプライターを中心に、私(安岡孝一)なりの見分けるコツを書いてみよう。

Underwoodを大きく前期・中期・後期モデルに分けるならば、前期モデルの特徴は、キーボードとタイプバスケットを隔てる「物差し」にある。代表的な前期モデルはNo.5とNo.3だが、No.3はキーボード幅よりプラテンが長いので、そこで見分けることができる。一方、後期モデルの特徴はキーの形状で、何というか、ハート型をちょっと丸めたようなキーが特徴である。ただ、代表的な後期モデルのうち、Leaderは右上の「TAB」「SET」キーが無いので見分けがつくが、De LuxeとUniversalは正直なところ見分けられない。

初期のRoyalの特徴は、キーボードとタイプバスケットが離れていて、その間に「ROYAL」の金文字が入っていることである。代表的な初期モデルがNo.10で、ROYALの文字が入っている部分が上下にカーブしている。

IBMの電動モデルは、大雑把には、Electromatic、Electric、Executive Model A・B・C・D、Selectric、と変化していくが、共通する特徴は「2」のシフトキー側に「@」が入っているぐらいである。ただ、ElectromaticからExecutive Model Dにかけては、フロントパネルの形がどんどん直線化していくところで見分けられる。一方、Selectricはフロントストライク式では無いので、そこで見分けられる。

Smith-Coronaの電動フロントストライク式のうち、後期モデルのいくつかは、キーボードの左側に「COPY SET」ダイヤルがあるので、ここで見分けられる。それらのうち「▶ POWER RETURN」キーがあるのは、Electraの200番台や、CoronetのAutomaticかSuper 12あたりだ。しかし、Electra 200やCoronet Automaticなら左上に「RIB REV」スイッチがあるはずなので、『MacBook Pro — QWERTY』に出てくるのはCoronet Super 12だと分かる。

ただ、これらの知識を得るためには、やはり、タイプライターの実物をたくさん見ておくしか無い、ような気がする。もちろん、インターネットにも多くのタイプライター画像があるのだが、それらはいずれも平面的に撮られたものなので、角度が変わった時の立体的な形状を理解するのは難しい気がするのだ。まあ、色んな角度から撮った動画を見るのでも、それなりには理解できるのかなぁ…。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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