
yasuokaの日記: 韓国語における防火と放火 8
ネットサーフィンしていたところ、福井新聞の【越山若水】で『「同音異義語」というのは何かと厄介だ…』(2017年4月12日)という記事に行き当たった。
「同音異義語」というのは何かと厄介だ。「思考」「志向」「試行」のように、発音は同じでも意味はまるで違う。だから漢字の書き取りテストによく出題される▼韓国や北朝鮮の場合は事情がもっと複雑になる。漢字を廃止しハングル文字を採用したため「パンファ」の発音と表記では「防火」「放火」の区別ができない▼同じく「ヨンペ」も「連覇」「連敗」と全く逆の意味になる。単語だけでは見分けられず、前後の文脈で判断するしかない。
同音異義語が厄介なのは認めるが、いくら韓国語でも「防火」と「放火」の区別ができないわけではない。もちろん、「防火」と「放火」は、そのまま(無理矢理に)音訳した場合は、いずれも「방화」だ。しかしながら、現代の韓国語においては、「방화」は「放火」の意味に限定されつつある。「防火」にあたる韓国語は、現在では「화재예방」(火災豫防)であり、同音異義語を避けた形へと変化している。
同様に、「連覇」と「連敗」は、そのまま(無理矢理に)音訳した場合は、いずれも「연패」だ。しかしながら、現代の韓国語においては、「연패」は「連敗」の意味に限定されつつある。「連覇」にあたる韓国語は、現在では「연승」(連勝)であり、同音異義語を避けた形へと変化している。『日本・中国・台湾・香港・韓国の常用漢字と漢字コード』でも書いたとおり、言語は常に変化している。同音異義語を避けるのも、変化の一つだと言えるだろう。
▼ネットを調べると、ハングルの同音異義語がたくさん載っている。「武力」と「無力」、「停戦」と「停電」などである。北朝鮮はどうやら世界の「防火」の忠告を都合良く「放火」と解釈しているに違いない。
というオチにしたい気持ちは分からなくもないが、「ネットを調べる」ことで「北朝鮮」の「解釈」が分かるのかしら?
もう漢字圏の括りじゃなくてもいいんじゃないですかね… (スコア:2)
というか,それで当たり前。
めんどくさい…と思っても,まだドイツ語よりはマシ…
Re:もう漢字圏の括りじゃなくてもいいんじゃないですかね… (スコア:2)
不特定多数の読者にも伝わりやすいし。
ネットサーフィン (スコア:1)
ネットサーフィンとか言っちゃう人が書いているので、もしかしたらインターネットなるものの存在を知って嬉しくなって書いちゃったレベルなのかもしれない。
屍体メモ [windy.cx]
Re:ネットサーフィン (スコア:2)
マスゴミなんて嘘だぁ、ネットに真実がぁ。と、新聞コラムで言ってみる。
Re:ネットサーフィン (スコア:2)
北朝鮮の『로동신문』(労働新聞)ネット版なんかでも、「방화」を「放火」の意味で使う例 [rodong.rep.kp]が、やっぱり多いんですけどね。このあたり【越山若水】の記者さん、ちゃんと読んでるのかなぁ…
地方紙 (スコア:1)
地方紙にそこまで求めるのも酷かも。
屍体メモ [windy.cx]
ら抜き言葉 (スコア:1)
そこでら抜き言葉の「れる」を専ら「可能」の意味に用い、
ら抜き言葉が使われがちな動詞に「られる」を用いる場合は「自発、尊敬、受け身」の意味として区別している——という話と似ている……かも。
Re:ら抜き言葉 (スコア:1)