yasuokaの日記: 京都大学のシラバスとOrarioの匿名加工情報
日記 by
yasuoka
私(安岡孝一)の4月21日の日記の読者から、大学の時間割情報はシラバスとして公開されている、との御指摘をいただいた。公開情報なのだから、学生の本人同意(未成年の場合は保護者の同意)さえ取れば、Orarioは匿名加工情報として登録時間割情報を販売できる、という趣旨らしい。反論するのも馬鹿馬鹿しいが、京都大学のシラバスは、京都大学の法人著作物だ。私的複製ならまだしも、Orarioのような私企業が勝手に売っていいものではない。
ただ、そのあたりはOrarioもわかっているのか、プライバシーポリシーには「シラバス」の文字は出てこない。「登録時間割情報」で逃げ切ろうとしている。しかしながら京都大学においては、KULASISの時間割情報は、シラバスの情報とダイレクトに重なっている。しかも、この登録時間割情報は、そもそもKULASISにあるべき情報だ。それをOrarioが、どうしても匿名加工情報として売りたいのなら、まずは京都大学に対して、独立行政法人等非識別加工情報をその用に供して行う事業に関する提案書を書くのが、私企業としてのスジというものだろう。
さて、5月30日以降Orarioは、ちゃんとそういうスジを通してくるのだろうか? それとも、倒産してしまって、善意の承継会社に情報全体が渡ってしまうのだろうか?
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