yasuokaの日記: 平成明朝体W3に「㍻」が収録されたのは、いつなのか
日記 by
yasuoka
私(安岡孝一)の昨日の日記に対して、平成明朝体W3には「㍻」が収録されていたはずだ、との御意見をいただいた。『文字フォント開発・普及センターのあゆみ』(日本規格協会、平成9年3月)の別冊を見てみると、FDPC追加の4区が
℡℻㏍№㍾㍽㍼㍻㍉㌢㍍㌔㌖㌅㌳㍎㌃㌶㌘㌕㌧㍑㍊㌹㍗㌍㍂㌣㌦㌻㌫㍿[⿱⿰有限⿰会社][⿱⿰財団⿰法人]㌀㌞㌪㌱㍇
と並んでいて、確かに「㍻」が含まれている。ただ、FDPC追加分の開発は平成3~4年度なので、Unicode 1.0の発表より少し後であり、平成明朝体W3がUnicode 1.0に影響を与えたとは考えにくい。というか、もし平成明朝体W3のFDPC追加分が、そのままUnicode 1.0に収録されたのなら、「有限会社」の合字(のちのCID+8321)や「財団法人」の合字(のちのCID+8322)が、FDPC追加分にあるにもかかわらず、現在もUnicodeに収録されていないことの説明がつかない。Unicode 1.0の「㍻」と、平成明朝体W3の「㍻」は、それぞれ独立に収録されたと考えるべきだろう。
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