yasuokaの日記: 物理学者オズワルドとルート長方形の美濃紙
日記 by
yasuoka
ネットサーフィンしていたところ、セザックスの『MONTHLY UP』vol.128に、紙のサイズに関する以下の記述を見つけた。
A判はもともとドイツで生まれた規格です。19世紀に、ドイツの物理学者オズワルド氏によって提唱されたもので、日本では1929年に採用されました。現在はISO216で規定されている国際規格です。これは面積が1平方メートルのルート長方形をA0 (841×1,189mm)とし、その半分がA1、さらにその半分がA2というように、サイズが小さくなる毎にAの後ろにつく数字が増えていきます。
以前、「A判の起源」にも書いた通り、A判の元となったのは、フランスで18世紀末から使われてきた紙のサイズだ。ドイツ生まれじゃない。それにしても、「物理学者オズワルド」って誰なんだろう?
一方B判は、日本の伝統的な美濃紙を基に決められた、日本独自の規格です。こちらは面積1.5平方メートルのルート長方形をB0 (1,030×1,456mm)とし、A判と同じようにその半分がB1、さらに半分がB2となります。
美濃判のサイズの基本は、私(安岡孝一)が調べた限りでは、9寸×1尺3寸のようだ。つまり、273×394mmのあたりなので、日本のB4判(257×364mm)より少し大きく、A3判(297×420mm)より少し小さい。むしろ、タブロイド判(273×406mm)の方が美濃判に近いんだけど、どうしてB判が美濃紙由来だ、っていうことになってるんだろう?
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