yasuokaの日記: 変体漢文をUniDic品詞で表すことができるか
昨日の日記の続きだが、変体漢文が中古日本語の一種だとして、UniDic品詞によるUniversal Dependenciesで表すことはできるだろうか。『吾妻鏡』の「二品以銀作猫被宛贈物」で、少し考えてみよう。
1 二品 二品 NOUN 名詞-普通名詞-一般 _ 6 nsubj _ SpaceAfter=No
2 以 持つ VERB 動詞-一般 _ 6 advcl _ SpaceAfter=No
3 銀作 銀作 NOUN 名詞-普通名詞-一般 _ 4 nmod _ SpaceAfter=No
4 猫 猫 NOUN 名詞-普通名詞-一般 _ 2 obj _ SpaceAfter=No
5 被 られる AUX 助動詞 _ 6 aux _ SpaceAfter=No
6 宛 当てる VERB 動詞-一般 _ 0 root _ SpaceAfter=No
7 贈物 贈り物 NOUN 名詞-普通名詞-一般 _ 6 obl _ SpaceAfter=No
「二品」「銀作」「贈物」を1語とみなすべきかどうか、ちょっと悩んだのだが、そこさえ割り切れば、あとは、私(安岡孝一)個人としては、思いのほかスンナリ書けた。うーむ、変体漢文専用の品詞体系を作るより、UniDic品詞を借りた方がいいのかな。
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