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アメリカ合衆国

yasuokaの日記: O. Henry『Springtime à la Carte』のタイプライターのモデルは何なのか

日記 by yasuoka

O. Henryの『Springtime à la Carte』(1906年)を読んでいて、このタイプライターのモデルとなったのは何だろう、という疑問が頭をよぎった。

"I'd know that cranky capital W 'way above the line that your typewriter makes anywhere in the world," said Franklin.
"Why, there's no W in dandelions," said Sarah, in surprise.

のくだりからすると、このタイプライターは大文字の「W」のアラインメントが狂っていて、行の上に飛び出るクセがあるようだ。一方、小文字の「w」については言及がないので、「W」と「w」が別の活字棒に乗っている可能性が高い。また、Sarahが打ち間違いに気づいていなかったことからすると、私(安岡孝一)個人としては、アップストライク式タイプライターが思い当たる。場所はニューヨークなので、「New Century Caligraph」か「Smith Premier No.2」あたりが、舞台および時期的にはイイセンだと思う。さらに、

Sarah sat down to her typewriter and slipped a card between the rollers.

という記述からすると、ダブル・ローラーらしいので「Smith Premier」系列ではなさそうだ。うーん、すると「New Century Caligraph」かなぁ。1918年に『Springtime à la Carte』は映画化された(らしい)ので、それも見てみたいなぁ。

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