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人工知能

yasuokaの日記: 「今こそ別れめ」の係り結びは、単語間係り受けでは書けないのか

日記 by yasuoka

一昨日の『第3回Universal Dependencies公開研究会』で、中世日本語における係り結びはUniversal Dependenciesで書けないのだろうか、という疑問が残った。それで、あれこれ1日ほど考えてみたのだが、どうもUniversal Dependenciesの動詞中心主義は、係り結びとは相性が悪いようだ。中古和文UniDic+青空BERTで、「今こそ別れめ」を係り受け解析してみよう。

>>> import suparunidic
>>> nlp=suparunidic.load(BERT="bert-japanese-aozora6m3m-unidic32k-2m",UniDic="wabun")
>>> doc=nlp("今こそ別れめ")
>>> import deplacy
>>> deplacy.render(doc,Japanese=True)
今   NOUN ═╗<╗ obl(斜格補語)
こそ ADP  <╝ ║ case(格表示)
別れ VERB ═╗═╝ ROOT(親)
め   AUX  <╝   aux(動詞補助成分)

「こそ」と「め」の間に、直接のリンクは無い。それどころか、この係り受けツリーの中では、「こそ」と「め」がいちばん遠い。うーん、単語間係り受けは、係り結びを書けないようだ。これが、文節間係り受けなら、もう少し何とかなるかなぁ。

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