yasuokaの日記： Universal Dependencies 2.11がリリース

Universal Dependencies 2.11がリリースされた、との連絡をいただいた。半年前のUniversal Dependencies 2.10と較べて、Abaza、GhegAlbanian、Malayalam、Nhengatu、Saya、Sinhala、Xavánte、Zacatlán-Ahuacatlán-Tepetzintla Nahuatlが増えており、138の言語にまたがるツリーバンクとなっている。今回のバージョンアップの目玉は、nsubj:outerとcsubj:outerの追加であり、私(安岡孝一)のグループが製作している古典中国語(漢文)ツリーバンクUD_Classical_Chinese-Kyotoでも、かなり頑張って対応をおこなった。各言語の係り受け解析ツールでの対応は、今後それぞれ作業がおこなわれると思うが、とりあえず先月時点の状況を『Universal DependenciesとBERT/RoBERTa/DeBERTaモデルによる多言語情報処理』(2022年10月版)にざっとまとめておいたので、参考にしてほしい。