パスワードを忘れた? アカウント作成
12848379 journal
日記

yellow tadpoleの日記: 勉強ができるひとだけどわかってないひと 12

日記 by yellow tadpole

勉強ができる人というのはとりあえず学校の成績のことと考えて下さい。

非常に努力して好成績を維持している人がいます。
そういう人はとにかく暗記しまくるんだそうで、期末テストなんかだと
その範囲を必死で記憶するので良い結果が出ます。
ところが暗記は理解ではないので応用が効かないのと、
暗記にも限界があるので全範囲のテストなんかはダメなんだそうです。

この話を聞いたとき理解ってなんだろうと思ったわけです。
A) 教科書を読んでその記述内容がわかる。
B) 教科書の記述が何をどう理解させようとしているかの意図がわかる。
C) 教科のバックグラウンドの世界観がわかる。
これくらいのレベル差があるのなかと。

Cはちょっと補足が必要です。養老孟司さんが書いてたのに
「解剖学者と生理学者は同じ人体を見ても見え方が違う」というのがありました。
解剖学者は静止したものを見るのに対し、
生理学者は時間的に流動する現象を見ている。
つまり異なる認識のやり方で対象を見ているわけで、それが各学問ごとの特色となるのです。
数学者には数学者なりの世界認識、法学者には、経済学者には・・・というわけです。

よくメディアに登場するタレント的な学者がいますよね。
よしゃいいのに専門外にも口出してトンチンカンな事を言ったりしてますが、
よくよく聞いてみると専門の事も「おやぁ?」と思う事も多々あります。
たしかに用語は専門家らしく知ってるけど、それを現実世界に対する応用として
使うととたんにボロが出る。ああいう人たちはAか、またはそれ以前なんじゃ
ないかと疑うのです。
実際そういう人たちは雑文のようなものは書いてたりしますが本業で実績を
あげてるわけでもありません。

最近とみに専門外に口出しする人が多くて、
そんなボロを出す人が多い気がするんですよ。
東日本大震災以降に増えましたかね。
「真面目に自分の領域をやってればいいのにねえ」と思うわけです。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Rene (46593) on 2016年07月18日 16時39分 (#3049159) 日記

    ああいうタレント学者は、ハナからマトモな説明なんざ期待されていないのでは。
    学術的に正しい説明ってのは往々にして退屈で、不正確で、すっきりしないものだから、
    視聴率至上主義のテレビ局やイエロージャーナリズムに走った雑誌・新聞にはどうしても敬遠される。
    タレント学者に求められるのは結局、学術的な正しさは無視した、分かりやすくてセンセーショナルなコメントなのでは、と思います。

    要するにタレント学者ってのは単に肩書が学者ってだけで、やっていることはワイドショーのコメンテーターや、バラエティ番組のひな壇芸人と変わらないと個人的には考えます。
    で、まともな研究者ならテレビや雑誌なんぞに出ている暇はないから、自然タレント学者は大した業績を残せていない人になるわけですね。

    • by yellow tadpole (7084) on 2016年07月18日 20時08分 (#3049248) 日記

      まともな科学者は科学が常に通過点であることを知っているので
      断言ってことをなかなかしませんよね。
      「~と考えられる」「~という可能性はほぼない」という具合です。
      それが歯切れの悪さだともとられる言えるわけで、たしかにセンセーショナルには
      聞えませんねえ。

      真面目な研究者がどんなものか世間からはわかりにくかったけど、
      iPSの山中教授が登場してから、タレント学者がいかに馬鹿っぽいか
      用意に比較できるようになりました。
      山中氏はマスコミのオファーをかなり断ってるんじゃないでしょうか。

      --
      〜◍
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2016年07月18日 14時59分 (#3049117)

    ちょっと有名になった人ばかり多用されてもともとの専門分野以外の仕事までさせるのは、
    役職のついた人がちゃんと仕事をしてないし一億総コミュ障の対人恐怖症だからだと思うけど。
    他人とコミュニケーションを取ろう、個人をもっとしっかり見ようという意識がこの国の人は根本的に欠如してるんだよ。

  • by Anonymous Coward on 2016年07月18日 17時16分 (#3049181)

    「テストをいかにしてパスするか」が原因だと思っています。
    テストでよい点を取ると、全部忘れる。教科書も捨てる。二度と興味を持たない。

    点数はよいんだけど、経験にはならない。

    昭和の後半にはすでに存在していて、問題視もされていると思うますが

    • 暗記型で成績を維持するタイプの人は地頭がもうひとつなんだそうです。

      知合いのT大卒の人は「テストなんかゲームだと思ってやってた」と言ってました。
      出題者と遊んでる感覚だったそうです。

      別の人はいろんな学問を学部卒程度体得するのが娯楽なんだそうで、
      そのコツは「その分野の常識をはやくつかむ」ということです。

      たぶんIQみたいな能力の差だと思うんです。
      テストをパスするために上位の能力を持ってる人がその能力を使ってないとしたら
      もったいない話ですね。

      --
      〜◍
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        全体的に伝聞形で文章を構成してるし、自分も専門外の事に口出して、
        とんちんかんの事を言っているのでは・・。
        私も専門外でとんちんかんな事を言いますが、例えば、
        知能検査では、その検査の知能観によって、
        知能を記憶力や空間把握能力や言語能力や推論能力といった
        様々な因子に分解し、それに応じて能力を計ろうとします。
        ABCの分け方ってその因子が全く足りていない乱暴な物だと思います。
        それとCの人だって、興味外の事であれば対象となっている世界とは
        異なる自分の世界認識で対応せざるをえないわけで、
        とんちんかんな事を言う事になりますよね。
        外からAとBとCの見分けはそんな容易ではな

        • これは日記であってマスメディアでしゃべってるわけじゃありません(笑)
          ここに思いつきでもなんでも書くと、私よりよく知ってる人が何か書いて
          くれたりするのがスラドのいいところです。

          知能検査とABCが完全に対応してるとも思ってないんです。
          しかし単に暗記で乗りきるタイプ、Bに到達できるタイプって実際ありそうな話でしょ。
          そして範囲の狭いテストでは暗記型とBのタイプは下手すると峻別できないですよね。
          学力では峻別できないが、到達できる地点に差が出るということです。
          ならばその成就値や成就指数という式ではうまく表現できない部分があるかもしれませんね。

          --
          〜◍
          親コメント
    • by Anonymous Coward

      問題を出題・採点する方も、既存のパターンや問題のライブラリから拾ってきて少し手を加えるだけの方が楽だからなんでしょうね。
      参考書は解法パターンだし、確か国際的な模試みたいなのでも、日本は文章問題の回答率が低いって話が出てたことがあったと思います。
      文章問題は内容を解釈しなきゃならないから手も付けないってのは思考停止の傾向が表れていますね。

    • by Anonymous Coward

      『テストで』良い点を取ることを親に求められているのでしょうねぇ。
      教育熱心なように思われるけど、実際には他人任せという。
      テストの結果に対して親子のコミュニケーションとして再勉強すればいいのに。

  • by Anonymous Coward on 2016年07月18日 19時12分 (#3049225)

    学者はテレビではボケのポジションなんだそうで

    どんなに英邁な人であっても演出と編集には無力よな

  • by Anonymous Coward on 2016年07月18日 22時20分 (#3049300)

    世間一般は学者の権威に過度に期待し過ぎてるというか…。
    そのへんの科学者のホームページにでも行って研究内容調べてみると、それこそスゴく狭い範囲の研究なのは分かる。それだけ研究と
    いうものが細分化されている。
    タレント学者のホームページは実績が誇張されてるかも知れないから、それは参考にならないけど。
    だから現実の複合的な問題まで見透して「学者」の立場として答えられる人はほとんどいないと見なしてもいいだろうね。
    それはメディアを見る視聴者や読者が勝手に権威を過度に信頼してるだけ。

    それでもその分野に関してはある程度は詳しいだろうから、多かれ少なかれ参考にはなる。しかし、それは単なる判断材料でしかない。
    最終的に判断するのは自分自身であって、政治家だの学者だのといった権威に盲信するのはよろしくはない。

    「タレント学者じゃなくて本物の学者を」というように答えを求めても、結局同じことでしかない。

typodupeerror

Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級

読み込み中...