Top500のリストの説明で触れられていますが,実用アプリケーション処理速度に近いベンチマークとして HPCG があり,Top500, Green500 とともに最新の順位が発表されました.
スーパーコンピューター「京」世界1位を守る―産業性能などの国際ランキング「HPCG」
理化学研究所(理研)と富士通が手掛けるスーパーコンピューター「京(けい)」が世界1位の座を守った。産業利用など実際のアプリケーションで使う処理速度を競う国際ランキング「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」で3期連続の最高成績を収めた。
(中略)
単純な計算能力をみるTOP500では中国勢が躍進する一方、消費電力などの効率も加味した「Green500」ではコンピューターを丸ごと液体に漬けて発生する熱をとりのぞく「液浸冷却」技術を特徴とした「Shoubu(菖蒲)」をはじめとする日本勢が優位にある。
HPCG 主催者による結果発表では暁光,菖蒲などの ExaScaler のスパコンは100位までで見当たらなかったので,出場していない(Top500, Green500 に集中している)のでしょう.参考までHPCGの上位5位に関する (HPCG, Top500) の順位の組は次の通り.
京 (1, 10), 天河2号 中国 (2, 2), Trinity アメリカ (3, 7), Piz Daint スイス (4, 3), 神威太湖之光 (5,1)
暁光が実用アプリケーションを効率よく処理できる証拠としては Top500 の成績以外にも何かあるといいなと思います.