yosukeの日記: NASA's FY 2004 Budget Information. 2
調査委員会のbriefingは月曜日まで開かれないようなので、Columbia関係のニュースはないと思う。
space.comに"調査委員会はNASAからもっと独立させるべき"とか"60日という期間はChallengerのときの120日と比べても短すぎる"という記事があった。その通りかもしれないが、あまり本質的な問題でもないと思う。
原因がちゃんと特定されて、しっかりした対策が練られるのであれば。
いまのところ、調査委員会に問題がありそうな徴候が出ているわけでもなさそうだし。
today@nasa.govもなくなって、見にくくなったので発見が遅れてしまったが。
2/3にNASAが2004年度の概算要求を発表している。
総額は前年度比+3.1%の154億6900万ドル。
内訳は、
Space Science 4,007
Earth Science 1,552
Biological & Physical Research 973
Aeronautics 959
Education 170
Space Flight 6,110
Crosscutting Technologies 1,673
(単位は100万ドル)
となっている。
Space Scienceの中に、ちゃんと冥王星・カイパーベルト探査の予算が取られているようなので、ちょっと安心した。
Space Shuttleには、39億6800万ドルがあてられている。
これは、2003年度分から通っている予算のはずで、主に年5回のフライトを維持するためとshuttleの寿命を延ばすために使われるはずだった。
とはいうものの事情も変わったし、現有の3機で年5回のフライトの維持は不可能だし、2010年もしくは2020年までshuttleの寿命を延ばすことも無理だろう。
同じく2003年度分から通っているSpace Launch Initiative(10億6500万ドル)のほうにかなり回して、新しい手段の検討に入ったほうがいいと思うのだが。でも、X-37はいらない。
また、総額のうち$3億3700万ドルは新規計画にあてられている。
その内訳は、2004年度分と2004-2008年度分で
Climate Change Research Acceleration 26 72
Aviation Security 21 196
National Airspace System Transition Augmentation 27 100
Quiet Aircraft Technology Acceleration 15 100
Project Prometheus 93 2,070
Optical Communications 31 233
Beyond Einstein Initiative 59 765
Human Research Initiative 39 347
Education Initiative 26 130
(単位は100万ドル)
となっている。
新規計画の中では、やはりProject Prometheusが目を引くが、これは/.Jでも既報である。
あえていうなら、最初のターゲットとして木星の3つの衛星が挙げられている点か。
その他の中で個人的に気になるのは、Climate Change Research Acceleration、Optical Communications、Beyond Einstein Initiativeである。
Climate Change Research Accelerationは、そんなタイトルがついているが、CO2以外の物質による気象へのインパクトを調査するプロジェクトであるようだ。さすがUSAという感じ。
また、これとは別にEarth Scienceの中に
$524 million for research and modeling that help answer critical questions on climate change to aid policy and economic decision-makers.
という記述も見られる。これもかなり気になる。
Optical Communicationsは、現在の宇宙探査のボトルネックとなっている通信速度を改善しようというものだ。
2009年に火星軌道上の通信衛星と地球高空の気球を使ったデモを予定している。これによってDSNの置き換えも考えているようだ。
Beyond Einstein Initiativeは、何がビッグ・バンを起こしたか、ブラックホール周辺ではどのようなことが起こるか、何が宇宙を膨張させ続けているのか、を主に研究する。
そのために、宇宙機を一辺500万kmの三角形上に配置したレーザ干渉計で重力波を観測したり、X線望遠鏡を複数使用してブラックホールの観測などを行うらしい。
本当は、こういうものをタレコんで採用されれば、興味深い話を聞けたり、詳しい人から説明してもらえたりすると思うのだが。
この間のColumbiaのストーリーを見て、そういうことをする気が起こらない。
科学セクションがあればひっそりとそんな話ができるのかもしれないけど。
科学セクション (スコア:1)
が、まだどうも参加者の数・質・暇のすべてにおいて、議論が進むだけのクリティカルマスに達成できてない気がするので、作ってもちょっと厳しい気がします。
まあ、鶏・卵問題と同じで、セクションが無いと集まらず、集まらないからセクションも無い、という状況のような気がしますけどね。
-- Takehiro TOMINAGA // may the source be with you!
Re:科学セクション (スコア:1)
どうなんでしょう。
全ての分野に対してはまだだと思いますが、生物系や宇宙開発に関しては、クリティカル・マスに達しているような感想を私は持っています。
また、セクション・ローカルな記事であれば、煽りは減りそうですし、記事が1〜2日ですぐ流れてしまうこともないので、もう少し質や時間に関する点は楽になりそうな気がします。
> まあ、鶏・卵問題と同じで、セクションが無いと集まらず、集まらないからセクションも無い、という状況のような気がしますけどね。
そうですね。心から同意します。
逆にだからこそ、とりあえずアンテナサイトみたいになってしまってもいいから作ってもらえないかなぁと思うのです。