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670797 journal

yosukeの日記: 曇ってて。 4

日記 by yosuke

昨日は星も月も見えなかった。今日は雨だし。

KECKの方はレベル的についていけないからいいや。
#関係ないけど、サブミリ波干渉計のALMAへの署名はしてたり。
#さらに関係ないけど、これの7/26は"インカの星座とアンデスの巨大電波望遠鏡"だそうで。

PSR B1620-26Cの記事は完全に出遅れ。
なので、思ったことをここに書いてみる。
重元素が既にあったかどうかについては、検討する必要があると思うけど、星団内の超新星爆発起源のものはないような気がする。
そのためには、辺縁にあった件の恒星の形成より超新星爆発の方が先におこらなければいけないはずで。
時間的には間にあうような感じもあるけど、量的には無理そうな。

あと、褐色矮星か惑星かについて、異形の惑星の受け売り。
現在太陽質量程度の恒星の伴星として観測されている褐色矮星の質量は、木星質量の80倍以上のものがほとんどである。
また、褐色矮星と惑星の質量を見ると、木星質量の10~80倍あたりの天体はほとんど存在しない。
この質量帯は"褐色矮星の砂漠"と呼ばれており、このことは褐色矮星と惑星の形成過程が違う別物であるとする傍証の1つとなっている。
これからすると、木星質量の2.5倍ということだけで惑星とすることにも充分に根拠がある。PSR B1620-26Cが褐色矮星であるということを示したいのであれば、その質量の褐色矮星をそれなりの数見つけなければならないのだろう。

[2003/07/15]
褐色矮星についてちょっと嘘が書いてあったので修正。
あと、sciencemag.orgにある論文はここから読めた。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 1 M4 には重元素はほとんど存在しません。まあ大抵の球状星団はそうなんですけど。2 初期の超新星爆発で飛び散った重元素は多分球状星団内には残れません。銀河円盤に吸い取られたりします。3 球状星団内部では星生成は活発ではない、つまり最近に星団内で重元素の多い星が産まれることはなかった、といった事から、例の星(を構成する物質は)は起源が古いと想像されます。

    PSR B1620-26 と連星を成している3番目の星については、質量が解っただけです。問題はこの星が惑星かどうかですが、もしも起源の古い星だとするならば方向性は2通りです。重元素のない状態で軽い星を作れる理論を探す、か、何かしら星が軽くなる理由があった、ではないでしょうか。個人的には後者の方がありそうだと思っています。球状星団のミリ秒パルサーといったらリサイクリングですから。
    • どうも週末になると、宇宙開発・天文ネタや科学ネタの採用率が高いみたいで。
      ちょっと出かけてたりすると、興味深い記事が流れてしまっててちょっと悲しくなりますね。

      コメントありがとうございます。とても参考になります。

      前半部分はとてもわかりやすいです。
      当然のことながら、M4の恒星のスペクトル分析はすでに行われているわけですね。さらに球状星団についてもわかっていることはかなりあるということで。
      ということは、件の天体が現在の惑星形成論の枠組みでつくられた、ということはなさそうです。

      > 何かしら星が軽くなる理由があった

      という観点は盲点でした。
      ちょっと想像力にかけているようです。> yosuke

      > 球状星団のミリ秒パルサーといったらリサイクリングですから。

      この辺になってくると、レベル的についていくのが厳しくなってきます。
      件の天体はもともと褐色矮星で、パルサーの形成過程でガスを吸収された可能性がある、ということでしょうか?
      親コメント
      • どうもです。実は結構いい加減な結論をしてしまって、ちょっとまずいかなとか思っていたのです。褐色矮星が、惑星サイズまで小さくなれるかは、あまり考慮しないで書いてしまいました。

        リサイクリングというのは、もともと回転エネルギーを放出しつくしてしまった低速な中性子星が、伴星からの降着物質の角運動量で加速されてミリ秒パルサーとして復活する、というお話です。# ごぞんじでしょうが。

        あまり、勉強していないのであやしいですが、球状星団でみつかる連星系は、基本的にはLMXB と呼ばれる低質量(0.1太陽質量とか)な伴星を持つX線連星か、電波でみつかるミリ秒パルサーです。(実視連星はあれだけ込み合ってると無理でしょうし、輝線のドップラーなんかも乾板上での確認が大変そう…。) 伴星が低質量な点は、球状星団の大質量星はもう寿命をむかえてしまって存在しないという事からも来ています。(一方で、産まれた初期にしか星生成が行われなかったという事にもなります。)

        例の星は、もともと伴星として比較的軽い星だったのが、タイトにバインドされて、質量降着で軽くなったかな、という方向を考えていました。ただ、軽い星は質量の放出が少なかったような気がするので、どのくらいの速度で軽くなれるかは??? です。

        ありえなさそうなのはいくらでも思い付いて、超新星爆発に間近に巻き込まれて吹きとばされたとか、中性子星と力学相互作用したときに変形して吸い取られたとか。

        力学的にいろいろな変遷を経て来ているようなので、なんでもあり、といったところです。
        親コメント
        • いえいえ。
          雑談の場ですし、"こういう見かたもあるかもね"っていうことだけあっても、いろいろ示してもらえればと。

          > リサイクリングというのは、もともと回転エネルギーを放出しつくしてしまった低速な中性子星が、伴星からの降着物質の角運動量で加速されてミリ秒パルサーとして復活する、というお話です。# ごぞんじでしょうが。

          いや、あまり天文に詳しいわけではないので。
          その話自体は知っていましたが、リサイクリングという呼び方をするのは知りませんでしたし。
          それ以前に質量放出とか降着という適切な言葉を使えない時点でダメダメです。

          > 例の星は、もともと伴星として比較的軽い星だったのが、タイトにバインドされて、質量降着で軽くなったかな、という方向を考えていました。ただ、軽い星は質量の放出が少なかったような気がするので、どのくらいの速度で軽くなれるかは??? です。

          なるほど。元の恒星の方にですね。
          ただ、この過程で軽くなれるというのであれば、発見されている系外惑星のうち何割かは、惑星かどうかが怪しくなってしまうような気がします。
          個人的にはそれは何となく悲しいです。

          > 力学的にいろいろな変遷を経て来ているようなので、なんでもあり、といったところです。

          そうですね。
          まあ、このシステムはいろいろ注目されているようなので、これからも論文がたくさん出されて、その中で何が正しそうなのかわかってくるのでしょう。
          親コメント
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