パスワードを忘れた? アカウント作成
16133946 journal
ストレージ

youbun68の日記: 全領域中 20% が「書込み速度 3 MB/s」の SSD(ランダムに分布) 10

日記 by youbun68

先日 SSD の突然死を看取った経緯を書いたのだが、今回は珍しい状態であるが
その状態を認識するのが難しい SSD を見つけたので記録しておく。

入手時通電時間の「550 Hr」の間に劣化したのか、はたまた元々こういう状態だったのか。
当方の別記調査で 120 Hr ほど使用するも、状態の変化が見られないので
個人的には元々こういう状態の粗悪品という可能性も否定できないと思っている。

読取り・書込み共『検査結果は合格(笑)』なのと、使用感的には普通の SSD なので、
当面テスト用として使っていく予定(気持ち的には「突然死しろ、突然死しろ!」)

長ったらしくなるので調査内容はコメントとしてぶら下げる事とした。
----------------------------------------------------------------------
【 当該SSD 】
 KingSpec P3-512( 2.5" S-ATA タイプ、6Gbps 対応)
 処分で引取ったノートPCに入っていた(中古 PC に新品で入っていたと思われる)
----------------------------------------------------------------------

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 【 分解してチップ確認 】
     ネット上では「粗悪」評価のあるメーカーなので、リマーク品か確認してみた。
     結果:メモリチップの型番記載と思しき部分が白ライン3本で消されていた。
        チップの隅に「PFH45」という文字あり。
        検索すると、復旧を試みた(?)と思しきロシア語の掲示板 [4pda.to]のみヒット。
    ----------------------------------------------------------------------
    【 フリーソフトで出来る範囲の検査結果 】
     Crystal Disk Info:正常(通電時間= 550 Hr, 代替処理等エラーがらみの情報:無し)
     Crystal Disk Mark:シーケンシャルリード=約 500 MB/s、同ライト=約 450 MB/s
               他のスコアも、このクラスの SSD として普通の数字であった。
     Seatools によるリードスキャン結果:パス(シーゲート社の無料検査ソフト)
      ↑ 所要時間:約 30 分で特に問題ない

    【 Windows のインストール・使用感 】
     6世代 i3 の PC に USB メモリタイプインストーラで Windows10 をインストール。
     OOBE の完了まで含めて約 10 分で完了。
     使用感的には特に問題ないが、たまに今は懐かしい「プチフリーズ」のような感触がある。

    以上の結果からは、特に問題点は見られない。
    そんな中『クイックフォーマットが妙に遅い』は多少気になった
    ----------------------------------------------------------------------
    ところが...

    【 抹消 兼 書込み検査の結果 】

     使用装置:センチュリー社 これDo台 HighSpeed Pro(KD25/35HSPRO)』 [century.co.jp]
     特徴:抹消中にリアルタイムで書込み速度を表示できる。エラーがあれば累積回数が表示される。

     結果:抹消結果としては『パス(エラー無し)』
        所要時間=約 10 時間 、平均抹消速度 = 13.7 MB/s

        抹消速度を観察すると「約 220 MB/s」と「約 3 MB/s」の2種類の表示がランダムに表示。
        但し、表示される時間は圧倒的に「約 3 MB/s」が長い。
        案分すると「約 400 MB」が正常な領域、「約 100 MB」が書込みが極端に遅い領域となる。

        何回か試したが(最終的に4回実施)同じ結果であった。

     比較:(1) 容量 480 GB の他社製 SSD を「これDo台」で抹消 → 所要時間 約 30 分
        (2) 市販の Windows 版抹消ソフトで P3-512 を抹消 → 所要時間 約 5時間
          →「これDo台」側の問題ではないと思われる。
    ----------------------------------------------------------------------
    注)当該 SSD は 6 Gbps 対応だが、使用機器側で対応が異なる
      Crystal Disk Mark を実行した PC は 6Gbps 対応
      Seatools(DOS ベース)を実行した PC は 3Gbps まで対応
      「これDo台・・・」は 3 Gbps まで対応。本件では最大速度表示が約 220 MB/s。
      市販の Windows 版抹消ソフトを実行した PC は 3Gbps まで対応(比較の為)
    ----------------------------------------------------------------------

    • by Anonymous Coward

      Crystal Disk Markは、何MBでテストしました?
      低性能NAND搭載品で、疑似SLC領域等のキャッシュ領域に空きがある間は早くて、使い切るとゴミ性能ってパターンでは?
      SecureErase直後や、一定時間放置すると高速になる奴。
      HD Tune Proで連続書き込みすると解りやすい。

      • コメントありがとうございます。
        ご指摘を参考に再調査しました所、どうも書込みの遅い主原因が不良セルの存在ではない可能性が出てきました。
        やり始めると泥沼にはまりそうなので、取り敢えずざっと一通り流してみた結果を記載しておきます。

        >Crystal Disk Markは、何MBでテストしました?

        ver 2.1 デフォルトの 50MB でした。で、詳細を見ようと ver 8.0.1 容量変えて再調査の結果、
        (ファイル容量の種類:16,32,64,128,256,512MB, 1,2,4,8,16,32,64GB)
        ・32GB までは シーケンシャルリード=約 480 MB/s、同ライト=約 480 MB/s
        ・64GB でのみ シーケンシャルリード=約 480 MB/s、同ライト=約 20 MB/s
        ・わざと上記テストの 64GB ファイルの真ん中になる位置で領域を分割して第2領域でテストしても結果は同じ
          → 不良セルが存在するとすれば矛盾する結果

        >SecureErase直後や、一定時間放置すると高速になる奴。

        この条件で状況が変わる事はありません。

        >HD Tune Proで連続書き込みすると解りやすい。

        「これDo台」のリアルタイム速度表示が一番確かなデータなのですが、ずっと目視する訳にもいかず
        グラフの描けるフリーソフトを探してたんですが、有料の HD Tune Pro しか無いようですね。
        取り敢えず体験版でもライトが出来るのでやってみました。

        結果のグラフは『見事な矩形波(笑)』← 上が 250MB/s、下が 20MB/s、幅がどちらもほぼ同じ。
        但し、測定する度にその幅が大幅に異なる。
         ↑ ある測定では矩形波の山が 512GB の範囲に7個、別な測定では3個、5個、無しとまちまち
            ↑ HD Tune Pro のデータが『全数データではない』事は注意が必要かもしれない

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          >わざと上記テストの 64GB ファイルの真ん中になる位置で領域を分割して第2領域でテストしても結果は同じ
          釈迦に説法かと思いますが、SSDはHDDと違って論理アドレスと物理的な書き込みアドレスが1:1ではないので、パーティション分割でのテストはあまり意味がありません。

          >>SecureErase直後や、一定時間放置すると高速になる奴。
          >この条件で状況が変わる事はありません。
          一定時間放置と言っても書き込む量によっては数秒から数十秒とかの短時間な話です。
          瓦方式HDDと同じでそう長時間ではありませんし、測定は意外と困難。

          >HD Tune Pro のデータが『全数データではない』事は注意が必要かもしれない
          設定でフルテストを選べます。
          サンプル測定間のタイミングでキャッシュ領域が復活してる可能性があります。
          もしくは、キャッシュがフルになったら空にするのを優先する仕様なのかも。

          典型的な格安品の挙動で、壊れてはないけど……みたいな奴ですかね。
          キャッシュ領域さえ高速ならベンチマークの見栄えは良くなるので。

          • コメントありがとうございます。

            >釈迦に説法かと思いますが、

            いえ、「愚者に説法」です。当該作業中、頭の中は HDD でした。

            ※第2段落(Erase直後や一定時間放置の件)はそのまま納得です。

            >設定でフルテストを選べます。

            設定を発見、実施してみました。
            (ブロックサイズを小さくするとかなり時間がかかるので、取り敢えず最大の「8MB」にて)
            グラフは『「450MB/s」と「50MB/s」を行ったり来たり』で中途半端なデータはほぼ無し。
            「450MB/s」の山の幅は「10GB」ぐらいが多いが、瞬間的なピークに見える山も有り。
            「山」の出現はランダムな感じで、全体の3割ぐらい。残りの7割ぐらいが「谷」の「50MB/s」。

            >サンプル測定間のタイミングでキャッシュ領域が復活してる可能性があります。

            『SLC キャッシュが効いている時が「450MB/s」で、効いてない時が「50MB/s」』と解釈すると納得の感じなグラフです。
            また、同じ設定でもう一度測定すると「山」「谷」の発生場所が異なるので、仰る通りではないかと。

            >>典型的な格安品の挙動で、壊れてはないけど……みたいな奴ですかね

            別スレッドの情報も併せて、多分そうだろうと思いました。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            追記

            2018年にネタになったドスパラSSDのレビューと似た挙動なので、コントローラーも同系列のSilicon Motion製コントローラかも?
            https://hardware.srad.jp/story/19/04/05/078213/ [hardware.srad.jp]
            https://chimolog.co/bto-ssd-colorful-sl500/ [chimolog.co]

            • 情報ありがとうございます。

              >2018年にネタになったドスパラSSDのレビューと似た挙動なので、コントローラーも同系列のSilicon Motion製コントローラかも?

              記載を忘れていました。『Silicon Motion製 SM2259XT』です。
              データシート [siliconmotion.com]によると、お尻に「XT」が付くので「DRAMキャッシュ非対応」のタイプです。

              https://chimolog.co/bto-ssd-colorful-sl500/ [chimolog.co]

              この引用サイトの後半(最大の弱点、大容量ファイルの書き込みがダメ)を見ると、おおむね同じ状況な感じがします。
              こちらは『SM2258XT』で「DRAMキャッシュ非対応」、SM2259XT とほぼ同等のコントローラのようです。

              https://hardware.srad.jp/story/19/04/05/078213/ [hardware.srad.jp]

              KingSpec P3-512 は発売元恵安の商品紹介 [keian.co.jp]を見ると「Micron製」と記載されているので
              こちらの「ドスパラZ1」の案件と共通点があるかもしれません。

              # 一通り調査を終えたらチップ表面削ってみようか思案中
              # ヒートガンで炙ると上手に剥がせる [twitter.com]という情報もあるが...(ヒートガン持ってる...)

              親コメント
          • by Anonymous Coward

            > SSDはHDDと違って論理アドレスと物理的な書き込みアドレスが1:1ではない

            > サンプル測定間のタイミングでキャッシュ領域が復活してる可能性

            これが正解でしょうね。

  • by Anonymous Coward on 2022年11月11日 22時57分 (#4358727)

    住所が深センって書いてあったから典型的な中華メーカーか
    とりあえず動く安いSSD突っ込めば差額利益は増えるが店の信頼は下がるだろうなあ

    • コメントありがとうございます。

      経験上の話をさせていただくと、昨今のネット上で販売されている安い中古 PC で
      新品の SSD が搭載されているものは、殆どが粗悪メーカーのものです。
      当方で相談を受けたものの殆どが1年前後で故障したものでした。

      但し、上記安売りネットショップの場合、HDD ですと「サーバーあがりか?」と思われるような
      何万時間も使われたものが入っているケースが多いので、
      使い倒した HDD と、新品の粗悪 SSD 、どっちがお得?』って話はあります。

      # ちなみに自分は元々中古 PC 内の HDD は期待しておらず、粗悪 SSD が入ってた方がうれしいです。

      親コメント
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

読み込み中...