youseeの日記: 学生と就活話
続き。
四年生はもう就職先を決めてしまっているせいか、近づいてくる気配もなかった。景気のいいうちに行き先を決めたから、今更怪しげな零細企業のおっさんの話を聞く必要もないのかもしれない。
院生は零細企業なんかおそらく眼中にない。……仕事の相手として見れば零細企業側の視点の話は聞いておいても損はないと思うんだけど、彼らがそういう考えを持てるようになるにはたぶんまだ何年も先のことだろう。
さて、三年生。
僕は偉そうに話すのがこの上なく好きな人間だ。一方、集まってきた三年生たちはとても熱心な様子で、何というかクセになりそうなカイカンである。望まれれば、月一回くらい講義に行ってもいいよ、マジで。学生たちがヘンな影響を受けるからって断られる気がするけど。
僕の話は基本的にとりとめなく、企業の業績と採用活動の関係とか、ブラックな派遣企業の見分け方とか、中小零細と大企業のシステムの違いとか、女性プログラマの待遇とか、そもそもソフトを書いてお金を稼ぐというのはどんな世界かとか、そんな話。
別に最初からネタを練っていったわけではなくて、学生たちの反応を見ながら話の種類を変えた。割と彼ら自身が聞きたかった話(もちろん俺にできない話は除く)をしてやることができたんじゃないかと思う。自画自賛。
ちょっと驚いたのは、同じ学年の学生とひとくくりにしても、一人一人の聞きたい話が全く異なっていたこと。
ある学生は手に職をつけることを目指していて(学生と課題に新卒と面接するとそういうことを口にする者はよく見かけるが、本気で話す人間は珍しい)、ひとかたでないエンジニアになるにはどうしたらよいかを聞きたがっていた。かと思えば、ある学生は企業内での生活を気にしていて、どうやったらうまくわたっていけるか、みたいなことを気にしていた。自分がどんな職業に就きたいかということ自体を決めかねている者も散見されて、だからって占い師じゃないんだから俺に聞くなよ。
本当に十人十色。
割と共通していたのは、労働がなんなのか、という話題には実感がない様子だっ
たこと。最近の学生って、バイトとかはあんまりしないのかな?
彼らは毎日9時から18時まで授業を受けているのに、9時から18時まで働いて、さ
らに残業があるかもしれない、という話はピンとこないようだった。まあ、金を
払って話を聞くのと、何かをして金をもらうのとを同じに考えていても微妙に困
るので、それはそれでいいか。
残業については免疫がない様子で、きっと居残り補習みたいに感じるのだろう。
残業が居残り補習である会社ならまだいいのだが、ただの慣習とか、事実上の義務になっている会社も多い。
こういう会社を新卒の彼らが見極める手段はたぶんないので、運悪くそういう会社に内定を取ってしまわないことを、おっさんとしては祈るばかりである。
実は僕にはさっぱりメリットのない(僕が金を払って、若者たちにノウハウをばらまきに行った)会なのだが、また行ってもいいかな、と思った。
みんないい会社に入って、縁があったら僕のところと取引してくれ〜、みたいな感じである。
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