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日記

yutarineの日記: 科学における永久磁石の「永久」の定義とは 15

日記 by yutarine

さて永久磁石の「永久」というのがほんとうに永遠不滅を指し示している言葉なのか考えてみた。
永久磁石 - Wikipedia
によると

外部から磁場や電流の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける物体のことである

となっている。あれ?この文章だと永久とは言えないんじゃない?

結構言われるのが、永久磁石でも放っておくと磁力が弱くなるという話。
う〜ん、まぁ実際に使うと温度とか湿度とか外乱要素が大きいから、こういう一般論は当てにならない。

思考実験として、永久磁石を絶対零度環境に置いてみる。
そうすると零点エネルギーやトンネル効果が磁石の秩序を乱す要因に考えられる。
しかし磁石が磁石足り得なくなるとはどういう状況になるのだろう?果たして零点エネルギーやトンネル効果はそういった状況を作りだすのに充分なのだろうか?

そもそもスピンの向きとは?交換相互作用とは?
こうなってくると「永久」を確かめるには量子力学の世界に踏み込まないとならないか…。

さて、実際に科学的に永久磁石の「永久」というのは確認されているんだろうか?(自分で考えるのがめんどくさくなった)
「永久機関」にはやたら厳しく批判やツッコミが入るけど、「永久磁石」ではそんなことは聞いたことがない。
これはちょっとめんどくさい問題だ…。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2016年09月08日 5時10分 (#3077108)

    実用上「永久」に磁石としての性質を持つ。ってのは十分主張できるわけで。

    一般用語のアラを攻撃しても、それは自己満足に過ぎない訳で。

    そもそも存在することが出来ない「永久機関」の話と一緒にしないでね。もうそれだけで、科学に対して本質的に無知。と思われますよ。
    お気を付けて。

    • > 科学に対して本質的に無知
      あ、はい。科学の本質ってのをいったいどう考えてるのか知りませんが。

      「永久磁石」に関しては本質的に「永久」なのかという問いです。
      一般用語ですら適用することを許されない永久機関と、慣用的に使われ続けている永久磁石くらいだとは思ってましたけど。

      > 実用上「永久」に磁石としての性質を持つ。ってのは十分主張できるわけで。
      もし実用上「永久」に動き続ける機関があれば、それは一般には十分主張できてしまうわけですよね。言葉遊びにしか過ぎないけど。
      そういった意味では、科学的に永久磁石の「永久」というのを現代科学の範囲で確認して、否定するなら科学的根拠を付けて否定した方がいいと思うんですよ。

      キュリー温度は知ってます。
      でもキュリー温度で磁力がなくなるのって、物質的には結晶の相転移が起きるからでしたっけ?
      「キュリー温度があるから永久ではない」というのは否定する根拠には弱いんじゃないでしょうか?
      キュリー温度以下では永久なのかというのに答えないとならないと思います。

      おそらくモノポール(?)とかそのあたりまで分解して見ていけば、「ほぼ永久」なんでしょうが。磁力の本質というか。

      以下は完全に余談なんで適当に
      磁力というか電磁気力は電弱統一理論が適用できる範囲の領域だと別の法則を当てはめる必要が出てくると思います。さらに先の統一理論、大統一理論が確立していけばどうなるか。力の統一まで考えると結構おもしろいお話。当然、普通に生活する上での物理現象には影響しないんだけど。

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      • by Anonymous Coward
        > もし実用上「永久」に動き続ける機関があれば、それは一般には十分主張できてしまうわけですよね。言葉遊びにしか過ぎないけど。

        そういうものがあれば主張できますが、そういうものが存在しないことがわかっているので、主張できないわけですよ。
        • 例えば原子力電池は長寿命で動くわけです。
          放射性物質で半減期数億年以上のウランを使って「α線を発し続ける装置」を作れば、実用上は永久に動くとなりますよね。
          (ガラス固化体のようにガラスで封入すれば数千年くらいは持ちそう)

          そういうモノの存在が考えられるのであれば、
          ・物理法則から考えて原理的にありえないケース
          ・実用上問題ないから使われているケース
          というのは明確にした方がいいと思いませんか?

          もし永久機関の発明が新聞の記事に載ったとしたときに
          「物理法則から考えてあり得ない」と否定するなら、同様に永久磁石に関しても同じ立場を取るべきなんじゃないかと。
          また実用的に使用してもいいのなら、片方だけを物理法則に反しているからと否定するのはダブルスタンダードではないかと思うのです。
          (もちろん永久磁石が原理的にどうなのかは確認する必要がありますが)

          下の方のコメントにあるように英語では用語が分かれているので、日本語に関しても分けるべきだとは思いますけど。

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      • by Anonymous Coward

        あんたは数学で「高々」というのをいちいち批判するのか? 外部から磁場や電流の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける物体 [wikipedia.org]
        を永久磁石と定義するとき、この物体が外部から磁場や電流の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける以外の性質をもつことをどうして担保する必要がある?

        それを元ACは「一般用語のアラを攻撃しても、それは自己満足に過ぎない」と一言で言ってるんだよ。

        • 批判というか考えてみたらダブルスタンダード的な使われ方をしてるような?という考察ですが…。
          個人的には永久機関を否定するなら永久磁石に関しても科学的に検証して確かめる必要があるのでは?という立場ですよ。
          こういう検証作業を自分で考えるのっておもしろいと思いませんか?

          なんか脈略のよく分からないコメントですね。
          そりゃ日記に書いてるだけなんだから自己満足に他ならないんですが、改めて指摘されても…。

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    • キュリー温度と聞いてなんかスラドでもかつて自分で言ってたことあるような?と思って、昔の自分の発言から拾ってきました。

      キュリー温度まで上げるとか? (#1628061) | ハードディスクを完全に破壊するための 10 の方法 | スラド [srad.jp]
      by yutarine (14862) on 2009年08月24日 12時35分 (#1628061) ホームページ 日記

      データを保持している磁性体の磁区をバラバラにすればデータは消えるので、磁性体のキュリー温度まで上げてやるとかでどうでしょうか?
      ちょっとハードディスクの磁性体の素材が分からないのですが、1000℃くらいまで上げればいいかな?

      理科実験用の電気炉なら20万円くらいから1000℃まで上げられるのがありますね。

      でも1000℃まで上げちゃうと、ディスクのアルミとかガラスとかが融けちゃうかも知れないですけど…。後は爆発する危険とかも考えないといけないですけど。

      この時点(2009年)から大して磁石に自分の対する考え方が進歩してないっすね…。
      すっかり宇宙論やら素粒子論にかまけていた模様。反省orz…。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2016年09月08日 2時50分 (#3077101)

    永遠不滅かどうか分からないじゃん。

  • by Anonymous Coward on 2016年09月08日 10時32分 (#3077239)
    英語だと
    permanent magnet
    perpetual motion
    なので、もしかしたらpermanentとperpetualにニュアンスの違いがあるのかもしれませんね。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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