yutarineの日記: 共感性と組織の論理 2
少し前に他の人の日記で共感性云々の話が出ていて、それを元に考えていたことがあります。
まぁ自分はそんなに共感性を持っていないと自覚はしています。へんに理屈っぽいとこがあるし。
で、考えていたことというのは、「共感できない」というのはなんの要素によって誘引されているかについてです。
自分の場合の話だと、個別の対人関係ではそれなりに共感を持つことは出来ます(当然、全く共感できない人もいる)。
しかし、多数の人が集まってる組織(職場とか地域コミュニティとか親密さが薄い知り合い関係とか)においては共感することがすごく困難になってしまいます。
ただ、全ての組織の中でまったく共感出来ていなかったかというとそうでもなく、まぁそれなりに過ごしやすい組織というのも少なくはありますが存在してました(←過去形ではないです)。
では、何が共感性を妨げる要素になっていたかというと、その所属する組織の論理が大きく関わってきてました。
まず最も大きな組織としては国家が該当し、その論理は憲法や法律といった形で明文化されています。
また明文化されていないものとして「常識」という規範意識?のようなものが存在します。それとハッキリと常識とは認識されない空気というものもあります。
さて、実際に生活するには国家だけでなく、多かれ少なかれ他の組織にも属することが要求されます。学校や職場、趣味の仲間や住んでいる地域や家族などが該当します。
各組織の中では独自の理念や常識、空気が存在しています。そしてそれらは国家のそれとはまったく別物であることが多いです。法解釈がぶっ飛んでいるところもあるでしょう。
国家の常識とか空気ってなんだよ?というのはありますが、まぁここでは大雑把にマスメディアに流れている情報からつかめるものと考えておくことにします。
複数の組織に属している場合には、その場その場でその組織の常識や空気に合わせた行動が要求されることになります。
そして複数の組織において全く別の常識や空気が存在している場合に、その都度うまく自分を変化させて合わせるといったことが必要とされます。
(どんな組織でもありのままの自分を受け止めてくれるようでしたら、それはすごく幸運でしょう)
また一つの組織の仲間が他の組織でも仲間であることもあります。そういった仲間の前でも果たして都合よく自分を変化させられるかということも問われます。
学校のクラスを例に取ると、表向きは仲が良いことが大前提となっています。ただ、その中で仲間内のグループができて、他のグループと険悪な関係になる場合も出てきます。
そうするとクラス全体でいるときはその険悪なグループとも仲が良いように振る舞い、仲間内のグループにいるときは逆に険悪なことを示すことが求められます。
つまり二重規範の中でうまく立ち振る舞うことが要求されるわけです。
そして、所属する組織が多くなればなるほど従うべき規範(理念、常識、空気、法解釈)が多くなっていき多重規範が突き付けられることになります。
規範同士が相反するのも当然のように発生してきます。
つまりなぜ共感性が持てないのかという問いの答えは、自分の場合はその多重規範が自己の中でうまく消化出来ないことによるのだと思います。
これは簡単に一言で言い表すなら「不器用な生き方しか出来ない」となるでしょう。
理想的には自分が納得できる唯一の規範意識が全ての状況においても認められたいものです。規範意識を厳密ではなくある程度妥協できる状態で保ちそれで認めてもらえるならそれでもいいでしょう。自分の規範意識は絶対のものという保証はどこにもないし、他の人は当然別の規範意識を持っているのである程度擦り合わせる必要はありますから。
それこそ強大な影響力を発揮できるほど実力(カリスマ性?)があれば周囲の規範意識を自己のモノに合わせてしまうといった力技も選択肢に入って来ますが、まぁこれは非常に可能性が低い話。
常識や空気に抗い、組織内に自分の認識を共有できる仲間を探して徐々に周囲を変化させる努力をするというのもあるでしょう。ただそれもそういった仲間を見つけられるかどうかによりますが。
基本的には人間一人というのは無力な存在なわけで、おまけに多重規範の中でうまく立ち振る舞えないとしたらなかなか難しい生き方になっていくでしょう。
長々と書いてきましたが、運良く居心地の良い組織がすぐ見つけられればそれで済んでしまう話かも知れないですね。
そうではなく不合理な組織しか見つからなかったとしても少しずつ仲間を見つけていく、または自分から仲間を作っていくのが地道な方法なのかなと思います。
(それが出来てこなかったから今更こんな文章書いてるいるんだなぁ…としみじみ思った次第)
# 組織の常識や空気がさっぱり分からないという問題については、それはそういったものが感じ取れる能力があるかどうかや、組織の風通しの良さなど個別の事情になってくるかと
# 組織に合わせるか反抗するかは、子供時代に反抗期にどう過ごしたかにも影響されるのかな?
# 自分の性格をもっと器用な風に変えちゃえば…というのは、そんな器用だったらとっくにこんな問題解決してるわなと。
演じる (スコア:1)
私としては、その組織のやり方・流儀を理解した上で、自分に与えられている(あるいは与えられていると考えられる)役割を「演じる」という意識を持つことが大事かなと考えています。共感とはちょっと違いますが、空気を読むというのが近いかもしれません。
生まれ持った性格を直すのは大変ですから、ある意味仕方がないと割り切る、という感じです。組織を渡り歩くというのは実際にはなかなか難しいですし、自分に合った組織に巡り合えるかどうかは運次第なので、今いる組織にどうやって自分を順応させるか…をまず最初に考えてしまいますかね、私は。
まあ、自分から組織を変えていくというのも時によっては必要ですし、どうしても無理なら出ていくという選択肢もあるわけなので、そう難しく考えなくても、とも思います。
類は友を呼ぶ (スコア:0)
上司と部下はなぜ「断絶」するのか [nikkeibp.co.jp]
部下の「意欲」の源泉を見極めよう [nikkeibp.co.jp]
組織に共感できない人間ははじき出されていき共感できる組織に移動していくのでそれほど問題ではないし、
組織自体も変化していくので気にする必要は無い。
極端な話、共感できない組織にいる/いたというのは運が悪かっただけと言えるかもしれない。