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日記

yutarineの日記: 当たり前のことが当たり前に出来ないということを説明するのはムズカシイ 11

日記 by yutarine

当たり前なことは出来る人にしてみたら出来ないという前提が思考に存在しないから、絶対に出来るはず、出来ないのはやる気がないだけという結論くらい出てこない。
初めのうちは出来るように協力してくれる場合もあるけど、いつまでも出来ないのなら匙を投げられる。
本人にしてみても出来るはずという前提があるため、出来るまでやり続けるしかない。

相手から見ればどうしてその人が当たり前のことが出来ないのか分からないし、
本人から見ればどうしてみんなが当たり前のように出来ているのか分からない。

結局のところどうしてそれが出来ないのかを説明するためには、それが当たり前に出来るのは何故なのかを紐解いていく必要がある。
そしてその構成要素に当てはめて、本人には出来ない要素が存在するということを解き明かしてようやく説明できる材料の一つが出てくるとかそんな感じじゃないかなぁと。

その当たり前に出来ることが理屈じゃなくてみんなが自然になんとなく出来るようになっているようなものだと、出来る理屈が言語化されていないために説明できるレベルにまで持ってくのが非常に困難。

あきらめなければいつか出来るかも?という可能性はあるけども、そこにあまりにも執着してしまうと時間と労力が延々と消費され続けて疲弊しきってしまう。

当たり前のことが出来なくてもいい社会というのは理想だけども、膨大にある当たり前の事に対してはそこまでのリソースが社会にないのが現実。
絶対に出来るはずという固定観念を捨てて、どうしていけばいいか一緒に考えてみるという環境でもあれば少しは救いがあるのかも知れない。

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  • by Anonymous Coward on 2017年05月24日 7時38分 (#3215889)

    これを思い出した。
    http://d.hatena.ne.jp/softether/20070324 [hatena.ne.jp]
    天才は自分があまりにも当然にできるので、他人にやり方を説明できない。というか他人にはできないということが理解できない。

    • 成功した人は、自分の能力や努力した内容については認識しているかもしれないけど、
      背景となる環境や時代の流れなど全ての要素まで把握できているはずがないですから。

      オレはできたのに何でお前はダメなんだ?→あんたの時と前提条件が違うんだよってだけで。

      天才の場合は、その前提条件が「本人の素質」ってだけですかね。

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  • by Anonymous Coward on 2017年05月24日 3時06分 (#3215862)

    できない人ってのは事細かに何をすべきか教えてもやっぱりやってこないけどね

    • できないことに慣れすぎて、当たり前になってしまっている(いわゆる学習性無気力)のかもしれません。
      成長の過程で人並みの成功体験を積めていれば、ちゃんと努力や勤勉さを身に付けられたかもしれないのに、もったいない話です。
      とは言え、社会に出たらそんな個別の事情なんて考慮してもらえないのは仕方ないのでしょうけどね。ただ、「事細かに教える」という配慮あありがたいですね。たとえそれでは泥縄式の全然足りていない配慮だとしても。現場でできることなんてそれ以上ないですし。

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      • by ma_kon2 (9679) on 2017年05月24日 12時23分 (#3216006) 日記
        学習性無気力は努力次第でどうにかなるけど,ADHDだとそうもいかない。
        仕事だと「それでもやらせなければならない」という場面もあるんだけど,
        根本的に不向きなものをやらせるのお互い無駄な労力を使うだけだったりもする。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        たぶん日記主さんは、そういうものを想定してないんじゃないかなあ。
        学校の勉強にしろ、仕事にしろ、そういう種類のものはマニュアル化されている場合も多いし、
        現在できる側の人でも最初から当たり前にできたわけではない場合も多いから
        「それが当たり前に出来るのは何故なのかを」紐解かなくても、
        自らの過去の学習過程を振り返る事で対応可能な場合が多いと思う。
        さらに、勉強にしろ仕事にしろできない人がいる事も想定済みのものなら、
        「絶対に出来るはず、出来ないのはやる気がないだけ」とはならない。
        従って、日記主さんが言いたいのは、もっと広く社会が当然できるものと思

        • > 「当たり前のことが出来なくてもいい社会」において、膨大に当たり前の事があったとしても、当たり前の事ができない人に対して何のリソースを消費するんだろう

          そこは『「当たり前のことが出来なくてもいい社会」において』ではなくて、そういった社会を実現するために必要、消費されるリソースという意味合いで書きました。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      いつまで経ってもできない人にできないことをやらせるのは不毛なのでできる人ができることをやればいい。
      何もできない無能は首にすればいい。

    • by Anonymous Coward
      バットの振り方タイミングを事細かに教えたところで
      体得しない限りはホームラン王にはなれんよ

      本気で教えるつもりならあんたの教え方が悪い
      アリバイのつもりならそのままでいいよ
  • by Anonymous Coward on 2017年05月24日 15時27分 (#3216091)

    一口に当たり前のことと言っても、前提知識や経験の有無、全体の流れの把握、優先順位の高低、
    注意すべき点等々、色々必要なわけですよね。これらを明確化・マニュアル化してみるとか。

    出来る人は経験済みだったり、知識があったり、はたまた参照すべきリソースにアクセス出来たり。
    出来ない人はそれが無いわけです。最初から努力を放棄する人もいるし、頑張っているけれど筋が悪くて
    結果に繋がっていない人もいる。

    首だよと脅すか、おだててその気にさせるか、諦めて出来ることを割り当てるか、戦力外として無視するか。
    最終的にはお金・時間・エネルギーをひっくるめた総コストで判断することになるかと。

  • by Anonymous Coward on 2017年05月24日 18時56分 (#3216224)

    AIの研究は役に立つかもしれません。

    個人的には、
    数学の論証問題を「なんとなく」で解いていたが
    大学で「AIの推論」を習ったときに
    「自分の頭の動きはこれと同じだった」と思ったのが印象的。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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