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zokkonの日記: 英単語集の歴史(5)

日記 by zokkon

「豆単」はソーンダイクの語彙表をベースにしているらしいということは前にも述べたが,これまで日本で人気のあった受験生向けの英単語集というのは,端的に言えば,英和辞典から不必要な情報を除いたものと見なしてよいのではないか。 収録語数,収録語の範囲,見出し語の配列,訳語の配列,例文の示し方などにそれぞれの書籍の工夫が凝らされてはいるが,基本的に,英和辞典に示されていない情報は掲載されていないことが多い。
したがって,売れている学習辞書から語彙を抽出してその辞書の名前を冠した単語集があればそれなりに売れるんじゃないかと思うが,そういった例は大修館書店の『ジーニアス英単語2500』ぐらいしか見当たらない。しかも同書は,単純に辞書から情報を抽出したものではなく,大学入試の出題例を加えた単語集独自の編集を行っている。

一方,単語集の作り方で無駄をそぎ落とした英和辞典を作れば,受験生にとって使いやすいだろうという発想の辞典も出ている。1998年発行の『MD英語』(古藤晃著,朝日出版社)がそれだ。

高校生・予備校生にとっては不要な情報が多すぎる学習辞典と、暗記用に限られた情報しか載っていない単語帳。これをより受験生のニーズに即したものにするため、受験生に必要最低限な知識を厳選した。収録された用例はすべて過去の入試問題から採用し、語義も最小限度にとどめた。受験に関係ない情報は入っておらず、同時に受験に関係のある情報はほぼ網羅した新感覚辞典登場。

今も版を重ねているようだから,それなりに売れたのだろうが,最近話題に上らないところを見ると,商品としての寿命はさほど長くないのかもしれない。 そのまま覚えるには語数が多すぎるし,辞書としてみれば情報量が少なすぎるという中途半端なものと受け取られている可能性が高いと思う。

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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