zokkonの日記: ブックレビュー
日記 by
zokkon
日本の知的レベルの低さの現れとしてよく引き合いに出されるのが,批評というジャンルの層の薄さ。「日本の新聞に本格的な書評が載ることはほとんどないが,The New York Times を見よ。この充実ぶりはどうだ」とかね。
/.J のブックレビューセクションと/. の books セクションの違いも同じようなものかな。
でも,単に公教育の違いを反映しているだけだと思う。
おれの受けてきた教育では,本を読んで書くのは「感想文」であって,好きなことを好きなように書くことになっていた。いい感想文を書くには,手本として与えられたものからコツを読み取り,それを真似るしかなかった。
山本麻子著『英国の国語教育』(リーベル出版)やそれを発展させた『ことばを鍛えるイギリスの学校』(岩波書店)などを読むと,英国ではそういった技術を明文化して共有させようという意思を行政側が明確に持っていることがわかる。指導要領についての方針がゆれつづけた文部科学省とは大違いである。
スラッシュドット本家のブックレビューガイドラインも,こういう手順にしたがって文章を書けばちゃんとした書評になる,というのがわかるようになっている。 /.J にはそれがないから,今のブックレビューが「こんな本が出たよ〔出るよ〕」という単なるアナウンスになっているのかな。
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