
生物学をモデルにした新しい暗号化方式、クラックはほぼ不可能 21
破られない暗号は実現するのか 部門より
イギリスのランカスター大学の研究者チームが、「革新的なデータ暗号化方式」を開発したという。この方式は人間の心臓や肺がリズムを調整する「生物学的カップリング」の数学的モデルを応用しているという(Physical Review X、SDTimes、ランカスター大学、slashdot)。
この生物学的カップリング機能を使用した暗号化はこれまで使われてきた暗号化手順とは異なり、複数の暗号化された信号を同時に送受信する。共有暗号鍵を無制限に作成することで解読を困難にするとしているという。開発者の一人であるTomislav Stankovski氏は、攻撃者がクラックするのは「事実上不可能」だと説明している。この暗号化方式は米国物理学会誌に掲載され、特許を出願中だとのこと。