Rolling Stone 誌の史上最も偉大な500枚のアルバムが議論を呼んでいるそうだが,リストを見る限りものすごい凡庸なリストで,見る価値はほとんどない。目を引くのは,チャック・ベリーの The Great Twenty-Eight というベスト盤らしきものが21位に入っていること。こういうのでベスト盤は入れないのが常識かと思っていたが,ほかにもボブ・マーリーの Legend とかアル・グリーンとかバディ・ホリーとか,けっこう入っている。
古めの,制作の単位がアルバムではなかった時代および環境のアーティストはベスト盤で,ということなのだろうか。アルバム単位で制作・受容するのが一般的だった時代・ファン層ということで,選考が60年代後期から70年代の白人ロックに偏るのも仕方のないことだ。
同誌がこういうランキングを発表するのは初めてのことらしいが[補足:初めてじゃないって。こういう情報がすぐに入るのがウェブログのすばらしいところだ。それは別のところの日記の話題],今それをやる意味というのは何か深読みしなきゃいけない事情でもあるんだろうか。
にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー