akiraaniの日記: イーモバイルのEMチャージの利点と難点
※この内容は、2009年当時のものです。現在のEMチャージではプリペイド残高不足の場合は、「プラン未選択」状態へ自動的に変更されますので、下記のような高額支払いになることはありません。
イーモバイルのプリペイドサービスは、いろいろおかしな点がある。
まず、もっともおかしい点は「2年縛りで定額サービスを利用するよりプリペイドの方が月額料金が安い」ということ。
実際に料金を見てみると
- EMチャージの30日定額だと、4410円/月
- データ通信プラン年とく割2だと4580円/月
この通り、定額最安となる2年縛りコースよりもEMチャージを利用するほうが安い。端末の種類が限定されたり分割購入ができないなど、初期投資金額は必要になるが、トータルコストで見れば現在のイーモバイルのデータプランの中でも間違いなく最安。
使いたいときだけ選んで使えるのに、縛りいれるよりも安いというのは価格体系がおかしいとしか言いようがない。まあ、うれしいことではあるのだが。
しかし、これには危険な落とし穴がある。
それは、チャージ金額が定額プランの継続金額に満たない場合、切り替えタイミングで自動的に従量プランに変更されるということ。従量プランのコストパフォーマンスの悪さは折り紙つきなわけで、とんだブービートラップだ。
ちなみに、トラップに引っかかるとこうなります。
そういう事態を防げそうな機能として日付指定、もしくは現在額指定の自動チャージ機能があるのだが、こいつがとにかく使いにくい。というか、むしろ危険度は増す。
自動チャージの閾値は1000円固定。30日定額は4410円なので、こんな値を閾値にされても使い物にならない。
もし、30日定額終了日にチャージ額が4410円に満たなかった場合、その時点でプランが従量プランに戻されてしまう。従量プランに切り替わったことに気づかないまま使い続けると、勝手に自動チャージされてダイヤルQ2も真っ青の高額支払いが発生してしまう可能性がある。はっきり言ってしまえば、即死級トラップだ。
では日付指定での自動チャージはどうか。実は、自動チャージできる金額が(2,000円、3,150円、5,250円)の三種類しかない。月額4410円のサービスを利用する場合、3150円では足りず、5250円ではオーバーする。もともとプリペイドチャージは30日が5250円だったのが4410円に値下げされたという経緯があるのでこうなっているんだと思われるが、それは言い訳にもならない。
というわけで、自動チャージは利用しないで毎月自分で課金するのが一番安全となる。
ちなみに、90日間チャージせず放置してるとチャージ額がリセットされてしまう。もちろん払い戻しなんてされない。なので、まとめて入金して放置はNGなので気をつけよう。
間違って従量課金が発生することを狙っているとしか思えない悪質なシステムだが、毎月きちんとチャージするというわずかな手間をいとわなければ最安であることは間違いないので、自己責任で運用すればよいと思う。
ちなみに、自動チャージで回す方法も、あることはある。ただし、これも穴があるので、参考までに。
1000円未満の自動チャージで3150円のチャージを指定、日付のチャージにも3150円を指定する。
ある条件でこの指定を行うと、数年の間はチャージ額がマイナスになることはなくなるのだ。
単純に日付指定チャージだけだと、月あたり4410-3150で1260円不足することになる。しかし、1000円未満になるとさらに3150円チャージされる。
1260と3150の最小公倍数をとると、ちょうど6300となる。2ヶ月課金されてチャージ、3ヶ月課金されてチャージでちょうどもとの金額に戻るのだ。
詳しい計算は省くが、現在チャージ額を1260で割った余剰が0~369もしくは630~999である場合、5ヶ月ループで同じ額に戻りチャージ額はマイナスにならない。
さて、この場合にも実はひとつ大きな落とし穴がある。それは1年は365日あるという点だ。このため30日定額の支払いが2回連続で来てしまうタイミングが数年に一度あり、チャージ額はマイナスになってしまうのでその時点で対処が必要になるので注意。
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