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サイエンス

ラットにも「共感力」あり。米研究で明らかに 33

ストーリー by reo
独りぼっちは、寂しいもんな 部門より

capra 曰く、

ラットにも「共感」する力があり、それに基づいて行動を起こすことが明らかになった (ScienceNOW の記事本家 /. 記事より) 。

米シカゴ大学で行われたこの研究ではまず無作為に選ばれたラットのペアを 2 週間同居させお互いの存在に慣れさせたとのこと。その後一匹のラットを透明な樹脂製の容器に閉じ込める。この容器は外から押せば開く仕組みになっている。実験を毎日行ったところラットの 3/4 がこの仕組みを使い中の「相方」を助け出すことを覚えたとのこと。一方、同居ラットを容器に閉じ込めなかった場合、この仕組みを学習したのは 1/6 でしかなかったという。

ラットの行動の動機を探るため、研究チームは様々な検証を行った。例えば 1 ヶ月間毎日実験を行い続けてもラットは「相方」を解放し続けたとのことで、好奇心のみからの行動では無いことが分かった。また「相方」が自分とは別のカゴに解放される場合でも行動は変わらなかったため、仲間と一緒にいることが目的の行動でもないと考えられるという。さらに同様の別の容器にチョコレートチップを入れた場合でも解放行動は行われ、助け出す行動と褒美とは同等であることも分かった。このことからラットには他者の苦痛に反応し行動する能力があり、いままで人間や霊長類にしか備わっていないと考えられてきた「共感能力」がラットにも存在することを示す結果であると研究者らは考えているとのことだ。

研究室で実験できるラットにも共感能力が存在することが分かったことで、今後は援助行為や共感に関わる脳構造や、共感力が元から備わっているのか育まれるものなのかといった更なる研究が容易になると考えられるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 14時10分 (#2065775)

    お前だけ逝かせはしない!

    • by Anonymous Coward

      分かっていて言っているとは思いつつ、注釈しておくとレミングの集団自殺は「白い荒野」 [imdb.com]という映画での捏造 [snopes.com]なので。

  • by kawasaki_z750s (32690) on 2011年12月13日 14時54分 (#2065813)
    まさに、「絆」ですな。
  • by soltiox (25610) on 2011年12月13日 16時40分 (#2065857) 日記

    閉じ込められた相方をほったらかしにした 1/4 のラットとか、
    用も無いのに、容器を押しまくって開き方を会得した
    1/6 のラットとかに、シンパシーを感じます。

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 12時32分 (#2065711)

    そっかー。マウスをポチポチして選択すると、好意度があがるのは科学的に確かめられたんだー

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 12時56分 (#2065727)

    ♂♀ペア vs ♂♂ペア vs ♀♀ペアの分析はまだですか?
    ジェンダー団体から、圧力がかけられているのですか?

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 13時18分 (#2065744)

    「共感能力のある動物で実験するなんてけしからん」ということにならないかしらん

    • by Anonymous Coward

      共感能力に欠ける AC で代用すれば良いじゃない

      • by Anonymous Coward

        ACは一つの思念体だから共感する必要もない。必要なのは教官。

      • by Anonymous Coward

        > 研究室で実験できるラットにも共感能力が存在することが分かったことで、
        > ・・・ 途中省略 ・・・
        > 研究が容易になると考えられるという。

        たしかに、突っ込みを入れたくなる団体がありそうですね。
        先に、人間はどのくらい人間から離れた生き物にまで強い共感をいだくかという
        実験をしておいた方がいいかも。

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 13時27分 (#2065749)

    「共感力」って「相手の状況を自身に置き換えてイメージできる想像力」に基づくもので、
    ある程度知能のある生き物ならば皆が備えていると思っていたのだけど、
    それって単なる想像で、科学的には全く自明じゃなかったのね。

    > いままで人間や霊長類にしか備わっていないと考えられてきた「共感能力」

    例えば「あくびがうつる」のは、
    相手のあくびを見て自分の中で「眠気」のイメージが喚起される事による「共感」。
    で、犬猫を飼ってる人なら分かると思うんだけど、ペットの犬や猫は、飼い主のあくびがうつります。
    ペットの犬猫は飼い主に対して強い興味関心を持っているから、
    その状況を想像しようと、共感しようとしてるの。
    そして、共感できるだけの想像力がある。

    …と言うのも、どうやら現時点では俺の思い込みに過ぎなかったらしい。

    • 一見自明と思えるものでも確かめてみるは、科学者のとして立派だと思いますが、

        > いままで人間や霊長類にしか備わっていないと考えられてきた「共感能力」

      と、文章を書いた人の身近に、犬も猫も居なくても仕方ないけれど、例えば飼い主を助け
      るペットの美談の類を仕込まれた芸とか一種の条件反射だと考えていたのでしょうかね。

      あるいは、人間や霊長類にあるという「共感能力」が本当はどういうものか調べる必要が
      でてきたりして。

      親コメント
      • Re:自明だと思ってたよ (スコア:3, すばらしい洞察)

        by USH (8040) on 2011年12月13日 16時28分 (#2065852) 日記

        大事なのは、共感能力の有無があったかどうかではなく、「共感」という曖昧な概念でなんとなく表されていることを、ネズミのような動物の行動で定量的に観察できるようにし、かつ、それで共感と呼べそうな行動がちゃんと観察できた点でしょう。つまり、検証の方法を確立できたことが大きい。

        もちろん、その延長には、人間や霊長類の「共感」というものを探ることが待っています。当然のことながら、今回観察されたネズミの「共感」と人間の感じている「共感」が現象としてはまったく別のことである可能性もあります。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 13時30分 (#2065753)

    同胞を閉じ込めていた。
    http://www.youtube.com/watch?v=8ZlGl4V5oVI [youtube.com]

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 14時21分 (#2065789)

    「共感力」は学習によって身につくということでもありますね。
    人間でも学習しないと「共感力」が身につかない。

    • by Anonymous Coward
      学習しても越えられない壁があるかもしれないね。ブレードランナー的に考えて。
  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 15時41分 (#2065829)

    ●●
    . ● < 誰か僕を自由にして

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 16時50分 (#2065864)

    ニュータイプと命名しよう

  • by Anonymous Coward on 2011年12月13日 17時18分 (#2065876)

    >同居ラットを容器に閉じ込めなかった場合、この仕組みを学習したのは 1/6 でしかなかったという。

    ちょっと疑問なのですが、“閉じ込められていたラットは同居していたラットではない場合”なのでしょうか?
    それとも、単に空の容器だったということ?

    • by Anonymous Coward

      自己レス。
      ScienceNOW の記事にあった動画を見ると、空の容器と比較しているようです。
      これだけじゃ共感する能力のせいで成績が上がったのか、
      単に興味を引くモノが閉じ込められていたからなのか判断が付かないような気がします。

      • by Anonymous Coward

        > 単に興味を引くモノが閉じ込められていたからなのか

        > 例えば 1 ヶ月間毎日実験を行い続けてもラットは「相方」を解放し続けたとのことで、好奇心のみからの行動では無いことが分かった。

        • by Anonymous Coward

          > 例えば 1 ヶ月間毎日実験を行い続けてもラットは「相方」を解放し続けたとのことで、好奇心のみからの行動では無いことが分かった。

          えっと、つまり、
          閉じ込められているのが「相方」でなく、例えば日替わりで魅力的な異性だった場合との比較は無かったのか?という疑問です。

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