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アメリカ合衆国

テキサスで発生した地震、シェールガス採掘場が地震の震源地である可能性が高い 53

ストーリー by reo
恐いかクソッタレェ 部門より

danceman 曰く、

先週の土曜日、テキサス州ダラス郊外でマグニチュード 3.4 の地震が観測され、その後も 24 時間以内に余震が 2 度続いたが、今回の地震はシェールガス採掘に起因しているようだ。テキサスでは、地震が発生した 2008 年 10 月 31 日以前はマグニチュード 3 以上の地震を観測したことがなかったが、それ以降は 2010 年を抜かして、毎年少なくとも 1 回はマグニチュード 3 以上の地震が観測されている (LifesLittleMysteries.com の記事本家 /. 記事より) 。

シェールガス採掘後、使用済み汚染水は高圧で地底深くに廃棄されるが、テキサス大学 Cliff Frohlich 准教授によれば、この汚染水がそれまで「くっついていた断層」に入り込む潤滑剤となって、断層が滑りやすくなってしまったのだという。Frohlich 氏は、テキサス州バーネットシェールガス田を含む 70 平方キロメートル範囲で 2009 年 1 月から 2011 年 9 月までに発生した 67 回の地震を調査し、うち 24 回の震源地が、シェールガス採掘に使用された汚染水を廃棄するための注水用井戸が 1 つ以上所在している箇所から 3 .2キロメートル以内にあったことを発見した。

実際に汚染水を地中に圧入したことで断層が滑り、地震を発生させてしまったのかを証明することはできないが、「納得のいく説明」であるとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年10月05日 12時02分 (#2245426)

    1年ぐらい前にNHK-BSの世界のドキュメンタリーでアメリカでのシェールガス採掘の問題性についての番組やってた。
    シェールガスの採掘は高圧の水を送り込んで、それを吸い上げるんだけど、その際に地下水脈を汚染してしまう。
    それまで問題なかった井戸もガスが交じるようになって飲めなくなる。それどころかライターの日を近づけると引火することも。
    水圧破砕法は大量の化学物質を使うのだけどそれもよくない。1990年台まではアメリカでは使用できなかった薬品が混じってたりする。
    地主には破格の金額で地下資源の買取を行うのだけど、一旦サインしてしまうと徹底的に地下水脈は破壊されてもとに戻らなくなる。
    ドキュメンタリーでは謎の体調不良を訴える人がぞくぞくと出て来るのだけど、契約書にサインしているので訴えることもできない。
    なんでこんなことを許しているのかというとブッシュ大統領のときに規制緩和が行われて水圧破砕法が使えるようになった。
    ちなにみブッシュ大統領は元テキサス州知事。

    ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~ 前編 [nhk.or.jp]

    • by Anonymous Coward

      人類は日常生活を維持するために地震まで起こせるようになったと喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。

      ま、飲料水が汚染されてる時点でダメですな。

    • by Anonymous Coward

      「謎の体調不良 」って... 飲み水の分析もしてないの?

      • by Anonymous Coward

        飲み水にしている井戸の問題ではなく、井戸を経由して地表に放射される超低周波振動音が原因ではないのか?!

      • by Anonymous Coward

        かなり高濃度のメタンが含まれてる飲み水らしいけど(ライターで火がつく)、そもそも高濃度メタン含有水なんて飲んでる地域あるんだろうか・・・。

    • by Anonymous Coward

      そんな方法で採掘されている天然ガスはボイコットしよう! とかいかにも放射脳の連中が言い出しそうで想像しただけで笑える。

    • by Anonymous Coward

      なんというか、どこまで科学的な検証されてるかわからんですね。
      地下水脈の汚染の危険性はありうるとしても、健康被害についての因果関係はわからない。

      エネルギー問題は日本の死活問題でもあるから、できる限り色々な方法を模索していく必要があると思う。
      危険そうだからやめる、っていうのは思考停止でしかない。
      外国からオイルを買うのも、原子力を使い続けるのも、再生可能エネルギーを利用するためにコストをかけるのも、リスクがあることには変わりない。

    • by Anonymous Coward

      >なんでこんなことを許しているのかというとブッシュ大統領のときに規制緩和が行われて水圧破砕法が使えるようになった。
      >ちなにみブッシュ大統領は元テキサス州知事。

      もうひとつ。
      ブッシュ一族は、石油関連企業で儲けている面もわすれちゃいかんな。

  • by Anonymous Coward on 2012年10月04日 11時06分 (#2244664)

    日本の建築には大した影響ないからじゃんじゃん掘ろう

    シェールオイル採取成功 国内初、由利本荘の油ガス田 [kahoku.co.jp]

    • by Anonymous Coward

      現実問題として、小さな地震が起きているっていうのは、次の大きな地震のためのエネルギーを放出しているってことだから、次が小さくなるか起きる時期が先になるってことですね。

      • by Anonymous Coward

        マグニチュード3の地震が1000回起きてようやくマグニチュード5程度のエネルギー。そんな誤差にもならないようなもので「エネルギーを放出している」とか言われても気休めにもならん。

        • by Anonymous Coward

          でも数百年に1回の大地震を考えるとちょっとずつ放出するのも悪くない気がしてきた。

          • by Anonymous Coward

            1000年に1回 M9.0の地震が起こるとして、そのエネルギーを逃がそうとしたら
            M5.0の地震を毎日2~3回起す事になるのでは?

          • by Anonymous Coward

            そっちはマグニチュード5の地震がさらに10万回分とかなのでやっぱり気休めにもならないなあ。

          • by Anonymous Coward

            震源が違うから、大地震に加えて細かい地震が起きるようになるだけでは?

        • by Anonymous Coward

          マグニチュード3の地震が起きる地滑りの距離の1000倍滑ったのがマグニチュード5なの?

          #チョロQのプルバックモーターと同じようなもんだと思ってる。デコピンでもいいけど。

        • by Anonymous Coward

           そもそもMw3クラスのエネルギーをためるのにかかる時間を考えるとなぁ。>テキサス州周辺
          エネルギーが溜まりやすい日本なら、Mw3程度じゃ気休めにならんというのに同意はするが…。

    • by Anonymous Coward

      M3じゃMwは求まらないと思うんだが

  • by Anonymous Coward on 2012年10月05日 12時15分 (#2245434)
    後の地震兵器である。
    • by Anonymous Coward

      ニュー・ブラック・ボックス!

  • by Anonymous Coward on 2012年10月05日 13時03分 (#2245472)
    地盤を破壊しつつ採取する手法なら、シェールガスに限らず何の採掘でも地震発生などのリスクは考慮された上で行われていると思っていましたが、そうでもないの?
    • by Anonymous Coward on 2012年10月05日 16時17分 (#2245600)

      地盤の破壊が問題なんじゃなく、大量の水の投入が問題では無いか?といわれてる。

      実は岩盤中の含水率と小規模な地震の発生に相関があることは知られていて、岩盤のクラックだとか隙間に水が浸透すると、一種の滑り現象のようなものが起こりやすくなって地震が発生しやすくなる、という感じのモデルがある。

      で、これがシェールガスとどう関係するかというと、シェールガスってのは荒い岩盤の隙間にガスが閉じ込められたものだから、ガスを含んだ岩盤をまずぐずぐずに崩してガスが出てこれるようにして採掘する。
      この時に、適当な薬剤を入れた熱水などを地下深くにばんばん送り込むわけだ。
      もちろん水だって無制限に使えるわけじゃ無いから回収してるんだけど、それでも当然ながら岩盤中に染みこんでいく水分は多量に存在している。

      で、この吸い込まれた水分のせいで滑りやすくなり地震が起きているのでは無いか?というのが現在の仮説。
      シェールガスに限らず、似たような手法で採掘するシェールオイルやオイルサンドなどの非従来型化石燃料でも同じような懸念がされていたり、疑わしい地震自体は発生している。他に何だったかの鉱石の採掘で同じように熱水送り込む作業してるところで地震が、って話もあったような……
      (ただ、このあたりの話はまだ仮説検証中だから、確定事項では無い)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        中越地震の原因もCO2地中固定化実験の影響である
        可能性が有ります。
        地震発生後に、実験を中止し、その後の同様な実証試験は
        されていない様です。

        今回のシェールオイル採掘で、新潟地方で地震が起きると
        心配しています。

        • 地震発生後に、実験を中止し

          新潟県長岡市岩野原におけるCO2圧入実証試験 [rite.or.jp]は、別に中越地震で中止されてませんね。

           地震発生によるCO2地中貯留への影響を確認するため、物理検層と弾性波トモグラフィによる地震前後の貯留層の比較、地震時の坑底圧力測定結果の評価、セメント評価検層およびボアホール・テレビュアによる坑井状況のチェック、圧入設備の点検および気密・耐圧テスト等により、坑井、貯留層および圧入設備が地震後も健全な状況であることを確認し、CO2の圧入を再開しました。

          新潟県中越地震後も1050トン-CO2くらい圧入して、累計貯留量1万トン-CO2で計画を達成したので終了したとあります。

          # あと、南長岡ガス田 [wikipedia.org]は同じ場所でより深い所(=原因と考えられている断層に近い所)を掘っており、水圧破砕実証試験 [jogmec.go.jp]なども行われているようなので、疑うならこっちじゃないかなぁと思います。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          今回のような地震と中越地震とではマグニチュード、つまりエネルギーが全然違いますし、深さも違います。
          中越地震の震源は 13km とかなり浅いですが、それでも人類がまだ到達したことのない深さです。

          可能性があるかないかではなく、「どのぐらいの」可能性があるのか、を考えるのは非常に大事なことだと思いますよ。

        • by Anonymous Coward

          シェールオイル採掘で新潟で地震が起きる可能性があるのなら、福井や島根で地震が起きる可能性も棄てきれないな。

          100%ないと言いきれる人がいたら見てみたい。
          いや、テレビつけたらそんな人沢山映っているのだろうけど。

          • by Anonymous Coward

            とりあえず、今回の掘削は秋田県だから、そちらの方が心配です。

          • by Anonymous Coward

            なるほど。やっぱり危険ですか。
            福井に親戚筋が沢山住んでるんですが、今のうちに警告して引越ししてもらってほうが良さそうですかね・・

      • by Anonymous Coward

        #2245600さんじゃないけど補足。

        勘違いされてる方がいらっしゃるようですが、
        >岩盤のクラックだとか隙間に水が浸透すると(略)地震が発生しやすくなる、というのは、
        水が浸透したから地震が起きるのではなく、水が浸透したせいで岩盤がすべりやすくなったということです。

        ガチガチに密着してる岩盤が押されるなり引っぱり合うなりして溜め込んだエネルギーが一挙に解放されるのが地震で、そのエネルギー量は人間ごときの破壊活動でどうこうなるレベルじゃないです。
        つまり、いつかは起きる地震が水の浸透のせいで前倒しされた(かも)という話で

    • by Anonymous Coward

      これと同様の事例がその昔米国ガイザースであったと記憶していますが、逆に言うとそれぐらいしかなかったわけで、めったにない出来事の予測は難しいということでしょう。(私が知らないだけで他にもあるのかもしれませんが)
      http://en.wikipedia.org/wiki/The_Geysers [wikipedia.org]

      もっとも、関東平野など高度成長期に地盤沈下があれだけ問題になったのにもかかわらず、最近また都内でも地下水の利用が活発になっている、なんて話を聞くことを考えると、リスクなんかちっとも考えたりしないのかもしれないですね。

    • by Anonymous Coward

      基本的な考えは、人間の活動がマグニチュード3などという大きな地震を呼び起こすことはないだろう、という程度の認識で行っているものだと思います。

      もし、この程度(ガスなどを)掘り出したら、この程度の規模の地震を惹起するかもしれない、という確度の高い将来予測が出来る程度に地質構造が明らかになっているならば、100%近い確率で有望な油井やガス井を発見できることと思います。

      探査やシミュレーション技術が発達途上の技術分野であることもさることながら、1万ドル分のガスを掘り出すために10万ドルの探査費用をかけていたのでは破産してしまいます。結局はその辺りのバランスの問題。

      余程の蓋然性が明らかになっていない限り、地震発生の確率をあらかじめ考えているということは恐らく無いと思います。

  • シェールガス開発による環境破壊に言及する意見が多いけれど、中国も埋蔵量は米国以上だとされていて、
    中国、シェールガスの可採埋蔵量は25.08兆立方メートル [reuters.com]
    きっと、米国以上に地震とか環境破壊とかあまり考えずに乱開発するのだろうな。
    #開発に必要な多量の水を確保できずにそれほど進まないかもしれないけれど。

    • by Anonymous Coward

      本当に必要になったら10億人がスコップ持って黄河の流れすら変えそうだけど。

  • by Anonymous Coward on 2012年10月06日 9時05分 (#2245983)
    そんな気にするレベルじゃないなぁ。
    #2011年以降の東日本住民の感覚はこんなもんだと思うが。自分を含めて。
  • 【広島原爆】
     TNT火薬換算1万5千トン相当 [wikipedia.org] マグニチュード5.5相当 (ウラン235)

    【人類最大の破壊活動】
     史上最大の地下核実験 [wikipedia.org] マグニチュード7 (1971年アリューシャン諸島/アメリカ)

    【地球最大の地震】(観測史上)
     チリ地震(1960年) [wikipedia.org] マグニチュード9.5(Mw)

    【地球最大の災害?】
     小惑星衝突(恐竜絶滅の原因) [wikipedia.org] マグニチュード11以上

    #採掘工事程度でそんな巨大エネルギーが発生すわけないやん。

    • by Anonymous Coward

      懸念されてるのはダムの一穴になる可能性。
      穴をあけるエネルギーは小さくとも、ダムが決壊するきっかけにはなりうる。

    • by Anonymous Coward

      タレコミよく読め。
      「汚染水を地中に圧入したことで断層が滑り」とあるだろう。

      トラックを路駐してる坂道に油まいたら滑ったみたいなもん。
      トラックと坂道の接地面=断層。汚染水=油。
      ロジックは他の人が説明してる。

      掘削のせいでトラックが重くなったり、坂が急勾配になったわけじゃない。

    • by Anonymous Coward

      人類最大の破壊活動はツァーリ・ボンバの50Mtでは?
      W71の十倍の出力。

      • by Anonymous Coward

        人工地震の規模は
        W71(地下核実験)がマグニチュード7で
        ツァーリ・ボンバ(核兵器実験)がマグニチュード5。

        核爆発のエネルギーをそのままマグニチュードに換算すると
        ヒロシマはマグニチュー6くらいになる。

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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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