2012 年ノーベル物理学賞は Serge Haroche 氏と David J. Wineland 氏 18
ストーリー by reo
次に日本で受賞できそうなのはー 部門より
次に日本で受賞できそうなのはー 部門より
headless 曰く、
2012 年のノーベル物理学賞受賞者が発表された。受賞者はフランスの物理学者でパリ大学教授の Serge Haroche 氏と、米国の物理学者で米国立標準技術研究所 (NIST) の David J. Wineland 氏。それぞれ、個々の素粒子を量子力学的な性質を維持したままで測定・操作する画期的な実験方法を開発したことが評価された (Nobelprize.org のプレスリリースより) 。
量子暗号通信はどうなるの? (スコア:2)
これって盗聴してもバレないってはなしなんですか?
#大きく勘違いしているかも。
Re:量子暗号通信はどうなるの? (スコア:3, 参考になる)
観測によって状態が変わる話の前段階、「何もしない場合の量子状態を保つ場」の実現に成功した方々、ということでいいと思います。
BLOG 未来館のひとの解説 [jst.go.jp]
日経サイエンスの解説 [nikkei-science.com]
ワインランド博士はイオントラップ、アロシュ教授は光子を閉じ込める超伝導キャビティを作った人です。
Ars Technicaは「シュレーディンガーの猫の飼い主たち」 [arstechnica.com]と表現していますね。:)
Re:量子暗号通信はどうなるの? (スコア:3, 参考になる)
もと未来館の中の人の解説 [misatopology.com]もあったので、ここに追加しておきます。
こういう、難しいことを一般の人にも分かるように解説できるひとって凄いと思います。
Re: (スコア:0)
リンクにあるNobelprize.org のプレスリリースでは
Serge Haroche and David J. Wineland have independently invented and developed methods for measuring and manipulating individual particles while preserving their quantum-mechanical nature, in ways that were previously thought unattainable.
とあるので、励起状態などを保ちつつ個々に状態を変化させる手法を評価したんじゃないでしょうかね。
(中身を読んでないので不明瞭ですが)
量子コンピュータに関連付けるならば、古典計算機で言うビット操作の手法の量子光学版でしょうか。
光格子時計などにも関係しますので、手法についての受賞であって量子コンピュータ関連で受賞とはちょっと言えないと自分は思います。
共同 (スコア:1)
流石に「知らん」というのはあんまり無さそうだけど、賞毎に、「隣の分野のトップとして業績は良く知っている」「学会でしょっちゅう会う」「激論を交わしてる」「共著の論文がある」「盟友」ぐらいまでいろんなレベルがありそうに見える。
あんまり面識が無さそうに見えることもあって、そんな場合は「共同」という単語にちょっと違和感を感じたりする。「同時受賞」ぐらいに思えて。
Re:共同 (スコア:1)
研究テーマつながりで互いに良く知っている場合もあれば、ぜんぜん相手を知らなかったとしても不思議の無い場合もある.
1978年の物理学賞は低温物理のテーマつながりで、超流動性等のピョートル・カピッツァ(ロシア人)と宇宙マイクロ背景放射のアーノ・ペンジャス、ロバート・ウィルソン(米国人)が共同受賞. おそらく当時は電波天文学の「技術屋」だったペンジャス、ウィルソンはカピッツァの研究もその存在すらも知らなかったのでは?(受信機のフロントエンド部分の低温冷却をしていたりしたら、その分野の教科書を読んでカピッツァの名前を知っていたかもしれないが)
まあ、ノーベル賞の「共同」とはそういうもののようなので.............................
RSA暗号は大丈夫? (スコア:1)
実用化されたら、RSA暗号は大丈夫なのでしょうか?大きな数の素因数分解を短時間で解いてしまうんでしょ。
Re: (スコア:0)
はい、一発でアウトです。簡単に解かれてしまいます。
なので量子コンピュータが実用化された暁には量子コンピュータでも解読することが困難な量子暗号を使うことになるでしょう。
#過渡期の混乱については想像したくないのでしない。
ところで (スコア:0)
ノーベル賞って新規性は当然として、その発明や発見によって初めて作ることが可能になった製品によって世界を大きく変えた実績が必要になるはずですが…、どんな製品が出ていて、世界をどう変えたのでしょうか?>今年の物理学賞の受賞者の研究
Re:ところで (スコア:2, 興味深い)
> 世界を大きく変えた実績が必要になるはずですが…
非公式とか暗黙とかいったものでも、そんなルールはないと思いますよ。
例えば2002年の小柴昌俊さんの「宇宙ニュートリノの検出」を応用した製品なんて
当分発売されることはないでしょうし、
2008年の南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんらの
「自発的対称性の破れの機構の発見」の理論で、加速器を使った実験の結果の説明など
が巧くできるようになるはずですが、これ原子炉の効率が上がるとかそういう実利は当分
見込むことはできません。
もっとも、新規性の度合いが低くても、世界を変えた実績があれば、それはそれで
受賞の対象になるとは考えられますね。
# 手乗りシュレディンガーの猫 は欲しいかも。
Re:ところで (スコア:1)
そんなルールないですよねぇ。
「宇宙の膨張が加速していることがわかった」って、製品も出なければ地上の生活も変わらないのが普通でしょう。
そのへんの宇宙・素粒子がらみよりは、今回の発見は応用に近いですね。とりあえず「ものすごく正確な時計(単一イオンを使った光周波数標準器)」の試作が進んでいますし。
Re:ところで (スコア:1)
手乗りシュレディンガーの猫
Re: (スコア:0)
ルールはないだろうけどそうあってほしいものだね。
Re: (スコア:0)
そんなルールいらね。
Re: (スコア:0)
ノーベル賞にまで即物的な実利を求めるんだからとことん救いがたい。
おかげさまでこういう連中に山中教授の研究費を削られたりしてノーベル賞からはむしろ遠ざかる一方。
素直に「今日のメシにも困ってる俺様に800万クローナをよこせ」って言えよ。
Re: (スコア:0)
実証されていない理論物理だと受賞対象になりにくいという話かな?
ホーキング博士がノーベル賞を受賞するためには、
加速器でマイクロブラックホールを生成し、
それがホーキング放射を出して蒸発するのを
観測するまで待つ必要があるとか。
一方その頃・・・ (スコア:0)
ワインランド博士は、イオンを捕まえ、光で制御した。そしてノーベル物理学賞を受賞した。
アロシュ博士は、光子を捕まえて原子で操作した。そしてノーベル物理学賞を受賞した。
一方その頃、日本の某大学のとある素粒子物理研究室では、一人の学生が面子を捕まえ、骰子で場を決定した。そして就職試験に失敗した。
Re: (スコア:0)
> 一人の学生が面子を捕まえ、骰子で場を決定した。
麻雀?