
FBI、監視用マルウェアで被疑者を監視していた 13
ストーリー by hylom
どんどん出てくるネット監視ネタ 部門より
どんどん出てくるネット監視ネタ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米連邦捜査局(FBI)は、ネット上にあるコンピュータから調査・収集できる監視用マルウェア技術を持っているという(The Washington Post、本家/.)。
この監視用マルウェアは「Mo」と呼ばれるイラン軍服を持っていた空港・大学爆破予告犯の捜査に使用され、裁判時の資料から内容が判明したようだ。
このマルウェアは、仕掛けられた対象がYahooメールのアカウントにサインインしたときに、位置情報や閲覧したWebサイトの内容といった情報を集めるというものだそうだ。ファイルや写真が添付されたメールをひそかにダウンロードしたり、コンピュータに接続されたカメラを動かして画像を集めることさえできたという。
ただし、Moと呼ばれる人物は米国国民または国内に住んでいる外国人であることは判明していたが、イランとのつながりは明白ではなかった。この捜査は令状なしに行われたため、彼の起訴を危うくしているのだという。
たぶん(また)誤訳 (スコア:1)
ワシントンポストは読んでなくて本家の要約が正しければですけど
誤:
ただし、Moと呼ばれる人物は米国国民または国内に住んでいる外国人であることは判明していたが、イランとのつながりは明白ではなかった。この捜査は令状なしに行われたため、彼の起訴を危うくしているのだという。
正:
Moと呼ばれる人物が米国国民または国内に住んでいる外国人であれば、令状無しで捜査が行われたため起訴ができなくなる可能性があった。しかし、裁判時の資料によれば、MoのコンピュータがFBIに送信したIPアドレスより、昨年12月時点でMoはテヘランに居たと推測されている。
起訴が危うくなるような証拠を表に出すほど、FBIはまぬけではないんでしょう、さすがに。
米国と縁が無ければ遠隔操作ウィルスでの捜査オッケー、ってのもすごいですけど。
Re:たぶん(まだ)誤訳 (スコア:1)
いや待って、令状は取ってあるよ。そんでもって、令状取ってから捜査したみたいだよ。
(WPの記事で初めのページね)
Moがトモダチ解放しないとビル吹っ飛ばすみたいな脅迫してきた(複数回?)
↓
タイホしちゃおうと思ったけど、Mo がどこの誰だか(確実には)わからなかった。
↓
令状取る(別件で拒否られたことがあるみたいなので慎重にやってると思う)
↓
ごにょごにょ調べる
↓
タイホ
って流れだよ。多分。つーか令状ナシでこれやってたら Yahoo とかに訴えられそう。
あと、FBIって基本的には警察だから通常は令状を取るもんだと思うんだけど
違うのだろうか。米国籍だとうんぬんはNSAじゃなかったっけか。FBIでもそんなの
あるのかな?
こーゆーなんだかわからん奴が対象となる事案だと、国内での対応なのか国外含めた
対応なのか判断できないから、FBIがやるのかCIAがやるのかとか判断するの難しそう
だよねー。
Re:たぶん(また)誤訳 (スコア:1)
「令状無しで捜査が行われた」という事実は無くて、「もし令状無しで捜査が行われれば起訴ができなくなる(ために、実際は令状を取った)」という話でした。
連邦治安判事が、2週間の期限付きでMoに対する罠リンク入りメールの送信を認める令状を発行し、実際にFBIが送ったけどマルウェアは何らかの理由で想定通りの動作はしなかった。けど、その時に送信されてきたIPアドレスはテヘランのものだった。ということらしいです。
Re: (スコア:0)
捜査オッケーどころか、他国領で拉致ってアブグレイブに放り込んで拷問かけて挙句怪しい人物でなかったとしても謝罪もせずオッケー
情報強者 (スコア:1)
最近のアメリカの情報・捜査局の情報収集力が行き過ぎ感もあるけど、なんにもない日本を見ると、ちょっと羨ましさもあったり。
日本の捜査機関って、これほどのスキル持ってるのかな?法的な縛りは当然あるだろうけど、使う度胸もない気が。
京都府警なんかが、サイバー犯罪の取り締まりで有名になったけど、基本的に犯罪の事後の捜査によるもので、NSAなどのように事件が起きる前の兆候をも情報収集しだす、っていうのはない気もする。
Re: (スコア:0)
犯行動機の制作など、情報制作能力は秘密警察がある国々に比肩するというのにな
「楽しそうな小学生を見て、自分にはない生き生きさがあり、困らせてやろうと思った」
Re: (スコア:0)
"羨ましい"は少し分かりますね。
やってないかと言うと傍受法があるので礼状取れば可能でしょうし、秘密保護法も通ったので重大犯罪ならやる(べき?)でしょう。
共謀罪も通れば周辺から固められるので頑張って欲しい反面、某幹事長が「情報漏れで人が死んだらどうするのか」なんて言ってて怖さもあります。
それじゃ情報隠しで人が死んだら誰が責任とるのか、そして保護法下で傍受して共謀と誤解して甚大な被害が出た時にそれは表に出てくるのか、と。
オバマさんも(ヴィントン)サーフさんも「両立しない」みたいに言ってましたが…、悩ましい話ですね。
大人になっちまったぜ。 (スコア:0)
子供の頃、こういうハッカー的なものに憧れていたのを思い出す。
技術がある程度分かる今となっては、珍しくもなんとも無いですが
Re: (スコア:0)
むしろ、技術が判って、さらに自分で作ろうと思えば作れるようになると、
それを仕事にしている人のキャリアや能力のほどってのが気になる。
# 仕事に充実しているのか?と言う意味では
# 趣味が仕事になっちゃうと話は別だとは思うが。
# お給料高そうだし、権力の側にいるってのはいいよね。ってね。
まぁ、国家機構で仕事をするってものそれだけですさまじい競争だと思う。
はっきり言って、その手の技術やツールを作りより大変かと。
その意味では普通にすげーと思うよ。
Re: (スコア:0)
趣味で政府機関のネットワークに侵入して捕まったので刑期と引き換えに政府機関で働く人も多いらしい。
Re: (スコア:0)
なるほど、わたしはまだその領域に達していないみたいだ。
精進します。
遠隔操作ウィルス事件に (スコア:0)
警察はTorによる接続元隠匿を攻略できなかったみたいだけど、実は罠をしかければ接続元を調べることはできた可能性が高い。
監視用マルウェアとまではいかずとも。
そうしていれば「冤罪だー!」とか言われずに済んだのに。
そういえばあの事件はどうなってるんだ? 最近さっぱり報道されないが。
Re: (スコア:0)
特定機密指定第一号じゃないかしら。(これ以上恥を晒したくない度で)