
2.4万km先へのVMのライブマイグレーションに成功 23
ストーリー by hylom
電脳世界では距離は関係ない……わけではなかった 部門より
電脳世界では距離は関係ない……わけではなかった 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
大阪大学を中心とする研究グループが、仮想マシンを2.4万km離れた場所へライブマイグレーションする実験に成功したそうだ(大阪大学のプレスリリース)。
VM を一度シャットダウンしてイメージを転送してマイグレーション先で起動させるコールドマイグレーションはどこでも行われていると思うが、長距離ライブマイグレーションは確かに事例をあまり聞かない。その理由としては、ライブマイグレーションを行うためには共有のストレージが必要であり、マイグレーション前はその共有ストレージとの距離 (遅延) が十分小さく実用的なパフォーマンスであったとしても、マイグレーション後では高い遅延のためパフォーマンスが落ちて実用に供さないからだろう。
提案手法では広域分散ファイルシステムを用いることでこの問題に対応したとのこと。2.4 万kmというと地球の外周の半分以上に相当するので、本当にマイグレーション後も十分なパフォーマンスを示すことができるならば、サービスを世界中どこへマイグレーションしても (レスポンスの遅延以外は) 気にならない世界が来るということか。
元編集者のreo氏 (スコア:5, 参考になる)
なおこのプロジェクトには、元編集者のreo氏が研究者として参加しているね。
何かコメントしてくれないかな?
Re:元編集者のreo氏 (スコア:1)
元じゃなくてまだ編集権限あるもん。
# というコメント。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:元編集者のreo氏 (スコア:2)
編集権限とストーリー採用権限がわかれているのならslashcodeってちゃんとできてるんだねと感心するほかない。
Re:元編集者のreo氏 (スコア:1)
初めて知ったよ…。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
もしかしてreo氏がストーリーを採用したら、オプションの除外設定の選択肢に追加されるようになっているとか?
# slashcode を読んでいないのでただの憶測
Re:元編集者のreo氏 (スコア:1)
私も slashcode を読んでないただの憶測です。
全文検索で選択肢が出るのは当然 (スコア:1)
そこは過去の編集者がすべてリストされているから。
たとえばリストにある GetSet 氏は2008年12月末で編集権限を返上 [srad.jp]されている。
しかしこの日記にあるように、reo 氏は2008年頃に奮闘していた貢献編集者のひとり。 半年くらい前まで編集に携わっていたのに、本業が忙しくなったなどでアクティビティが下がった途端、連絡なしに切り捨てる [srad.jp]のはなー。何かの手違いであってほしい。
# オプションの除外設定 [srad.jp]から headless と hylom にチェックを入れると、reo 氏編集のゆるーいタレこみが並ぶことに気づいたのでID
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
いや、コメントするのはそこじゃないでしょ。
Re:元編集者のreo氏 (スコア:1)
まじめにコメントしますと、こちらの資料 [slideshare.net] の p.1〜88 がその内容となっております。あと来年 3 月に論文として publish されます。
# そんだけか。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
グレッグ・イーガンの世界 (スコア:3)
分散ファイルシステムを使ったところが新しい? (スコア:2)
たとえば、 関口 智嗣(産業技術総合研究)ら、”仮想計算機遠隔ライブマイグレーションのための透過的なストレージ再配置機構",情報処理学会論文誌. コンピューティングシステム 2(2), 152-165, 2009-07-02
さすがにこういう長距離マイグレーションのデモンストレーションをした実例は知りませんが。まず広域分散ファイルシステムをインフラとして作ってそのうえでマイグレーションするというのが新機軸なのかなぁ。
ネットは広大だわ…。 (スコア:0)
広域分散ファイルシステムを使ったライブマイグレーションと聞いてまっさきに連想した台詞。
(ひろだい、ではない)
仮想ホストもネットに分散したノード上で構築出来るようになればあるいは。
球面上の距離の定義 (スコア:0)
ソースにもあるけど「約2.4万km離れた拠点間」っておかしくない?
ケーブルの総延長が約2.4万kmっていうならわかる。
Re: (スコア:0)
少なくとも、地理的な最短距離がネットワークケーブルのトータル長を下回る事はありえませんから、
一般向けに公表する数値として(目安ですが)拠点間の距離を出すのは、むしろ現実的かと思います。
# もちろん、専門家(ってどんな人達だ?)への情報開示であれば、平均転送速度とかで議論しないと
# 意味をなさないでしょうけど。
私は想像すら出来ませんが、ネットワークケーブルの長さを近似的にでも求める方法があるのならば、
ぜひご教示頂きたい。
Re: (スコア:0)
いやいや、地球を半周以上しているということは、反対側を回れば本当はもっと近いわけです。
そうではなく2.4万kmとうたうからには、それはケーブルがそっち側を回っているということを暗に言いたいわけですよね?
ならば、「拠点間の距離」ではなく、「ケーブルが経由する各拠点を結んだそれぞれの距離」と言わないとおかしいのではないかと。
# でないと、「うちはこの前4万km先にライブマイグレーションしちゃったよ」とか言っちゃいますよ。
Re: (スコア:0)
地球は1周が4万キロなので、「拠点間の距離」の最大値は地球の直径、すなわち(4万/π)Km≒1.27万Kmだから、その2倍近くになるのはおかしい、っていうツッコミなんだと思いますよ。もっと正確にいうと楕円球体の長軸なんでしょうけど、まあ、四捨五入で消えるレベルでしょう。「ケーブルの総延長」に言及しているのはそういうことでしょう。最短距離を通ったら、もっと効率よく配線できてしまいますからね。
ケーブルがマントルや核の熱に耐えられたら、ですけれど。
Re: (スコア:0)
通信ケーブルの敷設状況はしりませんが、欧州あたりとの通信は米国を経由したほうがネットワーク的に近いケースもあるんじゃないですか?
多数のホップを超えて、狭い帯域を超えていくより、距離が長くても高品質な経路を通る事はおかしくないですよね。
Re: (スコア:0)
そうじゃなくて、
2地点間の表面に沿った距離が
1周4万キロの半分より長いのは変じゃね?
と元ACは言ってるんでしょ
Re:球面上の距離の定義 (スコア:2, 参考になる)
とりあえずリリース読めよお前ら。
> SINET4で接続された3拠点のうち広島大学をJGN-Xと
> 接続し、ロサンゼルスにあるJGN-X拠点で折り返す
> 経路を加えました。これにより広島大学拠点を仮想的に
> 他2拠点から約2万4千km離れた環境としてライブ
> マイグレーションを行い、(以下略)
ということで、超大雑把だけどケーブル長が2.4万km。
VMWare (スコア:0)
VMWare vSphereの最近のバージョンですと、Storage vMotionという似たようなのがありますね。
こんな距離間でも使えるのか不明ですが…。
#災害対策でライブマイグレーションでなくてもよいなら、
#VMWare Site Recovery Managerという機能もあります。
Re: (スコア:0)
3年ほど前にF5ネットワークスジャパンがVMware VMotionとVMware Storage VMotionで
数千キロ間の遠距離マイグレーションの検証実験やってましたね
コンピュータが通信で自我をバックアップ (スコア:0)
コンピュータが通信で自我をバックアップって
クラークとかホーガンとかに
あったと思うけどタイトルが思い出せない
#HAL9000はバックアップというより吸出しだと思う
Re: (スコア:0)
クラークの「神の鉄槌」では、死に直面した宇宙船の乗組員の苦悩をよそに、
宇宙船のコンピューターが通信回線を使って、自分の複製をまるっと地球にコピーするという場面がある。