
理研、STAP細胞研究論文の疑義に関する調査中間報告を行う 246
ストーリー by hylom
現地からのリポートでした 部門より
現地からのリポートでした 部門より
kazekiri 曰く、
3月14日14時よりSTAP細胞 研究論文の疑義に関する調査中間報告の会見がアットビジネスセンターで開催された。理化学研究所(理研)側の出席者は野依良治理事長、竹市雅俊 発生・再生科学総合研究センター センター長など理事クラスが並び、STAP論文の関係者は出席していない。会見で配布された資料は、すべてプレスリリースページ内で取得できる。
会見の内容は調査委員会中間報告書にほぼ沿った内容で、今のところは論文記述6点の不審点についてのものが中心で、2点については改ざん、コピペと認め、残りは継続調査ということである。論文については、理研の研究者はすべて取り下げで同意しており、研究のやり直しということで本人らは進めているようだ。
STAPの真偽については会見中ずっと科学者コミュニティに委ねるという発言を繰り返されている。理研としては、あくまで論文不正という点での調査ということだが、kaho日記に書かれているES細胞との同一性の問題については理研内で認識されているとのことで、内部ではSTAPそのものの調査も進められていることが伺えた。
中間報告では現時点では調査を継続中という言葉で濁していたが、会見出席者からは由々しき問題、極めてレアケース、未熟な研究者が無責任にデータを扱った、データを責任感もなくずさんに扱った、教育をやり直さないといけない、などといった言葉がポロポロと出るような状態で、出席者の心中としては既に突き放しているのだろう。ただ、客観的かつ慎重に扱って検証しないといけない(野依理事長)ということで、現状としては断定できないものは発表しないようだ。
日記の引用失礼 (スコア:5, すばらしい洞察)
clay氏の日記 [srad.jp]より:
このコメントに「(スコア:5、すばらしい洞察)」を進呈したい気持ちです。
Re:日記の引用失礼 (スコア:4, すばらしい洞察)
STAP細胞の真偽は第三者に委ねる、捏造疑惑を疑われる不審点は全て調査中、証拠保全はkahoさんが動くまでしなかった・・・
あの会見を見て組織的な隠蔽を疑わない人間がいるなら見てみたいし、相手があんな調子では真実を引き出すための追求が断罪口調になってしまうのも仕方ないと感じましたよ。
Re:日記の引用失礼 (スコア:5, 興味深い)
真実も知らない、知ろうともしない段階で断罪ておかしいでしょ?
て、意味で日記にコメントを引用しました
確かに理研の回答は煮え切らない会見でしたが、
まだ真実が分からない今の段階では、言葉を濁すのも仕方ないと思います
有罪が確定していないのに、裁判官が私見を交えてペラペラ喋ったら、それはそれでマズイでしょ?
Kaho氏の行動は、私も尊敬しながら見ていますが、
Kaho氏の主張もまだ確定的で無いし
増してや親コメのACの発言の多くは、類推か伝聞によるものでしょ?
まず、マスコミは真実を理解し客観的に伝えることが先でしょう
真実に触れないのに、私見で断罪とか間違っていませんか?
個人的にはオボはクロと思いますが、今回の件に限らず断罪に走るマスコミが多いのが嫌です
Re:日記の引用失礼 (スコア:2)
原理的には書いてあることに賛成で、理研が調査をすることになっているのが大問題だと思うけど、現実問題として、こういう研究上の不正の可能性が疑われるときに、その調査を委ねられる第三者機関って今あるんだろうか。
実験設備等、理研のリソースを使っている結果だし、論文掲載時に理研として記者会見を開いたりプレスリリース [riken.jp]を出したりしているから、組織として関与していないという理屈は今回の件については無理だね。
Re:日記の引用失礼 (スコア:2)
おっしゃる通り、記者会見やプレスリリースでは、理研の広報は関わっても、他の研究室が関わることはないでしょうね。
#2563582 を書いた時点ではちゃんと認識していなかったのですが、「組織として関わっている」というのには二つの意味があると思います。一つは、研究を行ったり広報したりという過程で理研の組織としてのリソースを使っていたという意味。もう一つは、研究が高く評価されることによって理研全体として恩恵を受けたり、逆に研究が悪いものであった場合に理研全体として評判を落としたりするという意味です。一つ目の意味では、他の研究室は無関係だと思います。ただ、二つ目の利害関係者という意味では、他の研究室も関係があるのではないかと思います。
例えば、 STAP 細胞の研究が今のように問題がなく、高く評価されていたとしても、理研の他の研究室の科研費の申請が通りやすくなるなんてことはなかったでしょう。つまり、他の研究室は「科研費の通りやすさ」という意味では恩恵を受けません。しかし、例えばちょうど記者会見と同時期に話題になっていた特定国立研究開発法人への指定等については、どこかの研究室で良い結果が出ていれば他の研究室も恩恵を受けていたでしょうし、 (ちゃんと知らないのに書いてすみませんが) ほかにもその手の理研全体としての評価というのはあるのではないかと思います。
なので、「これは個々の研究者・研究室の問題なので他の研究室は無関係」という立場を取るのは、単に部外者に納得してもらえないというだけではなく、不適切だと感じます。もちろん、近い部署ほど利害関係が強く、遠い部署ほど利害関係が弱くなるという程度の違いはあると思いますが。
Re:日記の引用失礼 (スコア:4, 興味深い)
さっさと捏造だと断定してクビにするのはお前らは気持ちいいだろうが、理研の石井氏は以前の捏造調査でそれをやって裁判で負けた苦い経験があるんだよ。クビにするにはああやって性善説に立った上でじわじわと追い詰めていく以外にない。
登壇者の様子 (スコア:5, 参考になる)
kazekiriの日記: 会見から帰還 [srad.jp]
HIRATA Yasuyuki
確実にクビにするため (スコア:5, 興味深い)
調査委員会だってさっさと捏造だと断定して終わりにしたいんだよ。しかし、理研、東北大はそれをやった結果、捏造者が逆ギレ裁判を起こして和解に持ち込まれたり、解雇無効の仮処分を喰らってその間の給料をふんだくられたりした苦い経験がある。石井氏はそのときも調査委員をやった経験がある。あの調子で時間をかけてじわじわ追い詰めていくのが、捏造者を確実に葬り去るためには一番いい。「クビという処分ありきの予断のある調査だった」とあとで捏造者から主張されないために、石井氏が言質を取られないように発言に注意していた理由はそこにある。怒る前にそれを理解しろ。怒る先は調査委員じゃなくて、「全く同じバンドになることがないとは言い切れない」とバカな判決を出す科学リテラシーのかけらもない裁判官たちにたいしてだ。
「宿題はちゃんとやったけど家に忘れましたー」 (スコア:4, 参考になる)
って言い訳が、まさかいい年した大人から出てくるとは思わなかったなあ。
「下書きで使った物が残っている」―小保方氏、博士論文巡る疑惑で
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304730304579438263049340856.html [wsj.com]
今頃必死で本物を書いてるんですかねえ・・・
「宿題やってあるなら取りにかえって来い」と言われて家に戻った生徒のように。
26ページコピペの部分を書きなおすのは大変だろうなあ。
Re:「宿題はちゃんとやったけど家に忘れましたー」 (スコア:5, 参考になる)
私はもうちょっとかかりますね。文章自体はすぐ書けますけど。
内容の客観性を示すために、主張する項目ごとに参考文献を挙げますが、その時までに出てる、できるだけ新しい文献を探すでしょう?
所属組織がオンライン・ジャーナルの契約をたくさんしててくれれば、探すのも楽で執筆も早いんですが、一部は図書館に複写依頼を出します。するとだいたい数日後から翌週に複写を送ってくれます。それを読むと、だいたいまぁ、それに挙げられている参考文献も読みたくなります。それがオンラインで見つかると、「その論文は、この論文から引用されてるよ」とかリンクがあったりして、面白そうだとどこまでもたどって行ってしまいます。こうなるとすでに現実逃避気味…いや調査です。果てはないのです。
…とかやってると、すぐ数週間経ってしまいますね。
シンポジウムの投稿〆切が間際になって1週間延びたりすることがときどきあるのは、研究者はみんな調査が好きだからなのです。
いやまぁ普段からマメにサーベイをやって論文を集めておけ、と言われれば、まさにその通りなんです。はい。Nature や Science などの、メールで毎号の概要を送ってくれるサービスは大変ありがたいのです。
なので、何かのネタで論文を書いてる途中で「あっ、このネタって既出だ」とかって気付いて、がっくりしながら路線変更をすることも、まぁ、ないわけでもないです。その徒労感ときたらもう…
Re:「宿題はちゃんとやったけど家に忘れましたー」 (スコア:2)
いや、べき論ならいざ知らず、博士論文の一部が盗用・捏造なのに気付かず審査を通したというだけで指導教官や審査員の首が飛ぶことなんてないでしょう。それとも、前例がありますか。
例えば、ウィキペディアによれば、アニリール・セルカン氏 [wikipedia.org]は東京大学大学院工学系研究科建築学専攻で博士号を取った後、博士論文の中の 4 割が盗用だったとして博士号を剥奪されており、指導教員であり博士論文の主査でもある教授については審査が恣意的で杜撰だったとして何らかの処分があったようですが、この教授は今でも同専攻の教授です。
盗用・捏造に気付いているのに通したということになれば、首が飛ぶ可能性がありますが。
Re:「宿題はちゃんとやったけど家に忘れましたー」 (スコア:2)
それが立証されれば、確かに懲戒免職になるかもしれませんね。外野が言っているだけでは駄目ですが。
Re:「宿題はちゃんとやったけど家に忘れましたー」 (スコア:2)
僕は問題の博士論文を読んでいないので、どういう状態かは知りません。
悪意の有無は研究不正の判断基準になり得るのか? (スコア:4, 興味深い)
生物系の下っ端&若輩研究者です。
私が今回の調査中間報告を聞いて特に違和感を覚えたのは、
悪意がなければ、あたかも研究不正がなかったとするような調査委員会の物言いでした。
私は故意にしろ過失にしろ、結果として起こしてしまった改竄や剽窃は、
科学の不正行為であることに変わりないと考えていますし、
それが科学コミュニティーのルールにおける世界の常識ではないかと考えています。
ローカルな一施設の倫理規定に基付いた処罰対象になり得るかという判断よりも先に、
国を代表する研究機関として、世界に通じる研究者の倫理感のあるべき姿をしっかりと示して欲しかった。
今回の会見を聞いて、悪意さえなければ単純ミスで済ませられると誤解した研究者が増えてしまったら
残念で仕方ありません。
そもそも、研究をさかのぼって悪意があったどうかを証明することはとても難しい。
より大きな悪意を持って、より巧妙にダマそうとすればするほど、不正は見つかりにくいわけですから。
科学のルールなんて脆いものです。
ちょっとした悪意でいとも簡単に壊れてしまう。
でも、先人たちがより良い信頼できる科学コミュニティーと科学の人への貢献を目指して、
長い年月をかけて築き上げてきたものだと思うのです。
だからなんとしても守らなければならない。
私たち一人一人がそれを守ることによって成り立ているのだということを忘れてはならない。
今回の騒動で、その気持ちを新たにしています。
青臭いことを言って申し訳ありません。
またもし私が勘違いをして不快な思いをされた方がいたら、
若輩者の戯言だと思って、どうかお許しくださいませ。
Re:悪意の有無は研究不正の判断基準になり得るのか? (スコア:2)
僕も違和感を覚えましたが、何がまずいのか、ここまでちゃんと認識できませんでした。脱帽です。
ただ、調査委員会に求められていることの一つは、関係者の処分を決めるのに必要な事実を明らかにすることだと思うので、理研の規定が悪意の有無に依存しているなら、そこが調査の中心になってしまうのは仕方がないのかなとも思います。それを外部向けの発表の中心に据えてどうするんだ、もっと重要なことがあるだろ、という点はおっしゃる通りだと思います。
調査委員会ではなく擁護委員会 (スコア:3, すばらしい洞察)
調査委員会は全員東京在住ってのに、一番びっくりしました。テレビ電話でしか査問していないなんて。はじめに一度神戸で面接しただけ。証拠保全も不充分、被疑者がまだ実験続けていたり、連絡し合って口裏を合わせるのも放置。こんなの、調査委員会ではなく、犯人隠匿、擁護委員会じゃん。弁護団かと思った。
実験プロトールにおいて、被疑者たちはすでにSTAPが存在する証拠がないことを認めている。つまり、犯人は自白しているのに、取り調べ側がいや、まだ確証が持てない?しかも、矛盾したプロトコールは取り調べ対象外。なにそれ。
いや、まったく万引きで捕まった子供が、万引きが悪かどうか知らなかったと言い訳し、警備員が品物が偶然瞬間移動した可能性が否定しきれないかぎり、故意とは言えないと言っているようなもの。警備員はその子の親戚だった。
このような組織犯罪では、その組織自身が、調査したり裁定したりは無理。犯人の親族が裁判官や捜査までやっているようなもので、とんだ茶番。
これでは調査ではなく査読 (スコア:2)
論文自体を超えては調査しない、データが真正かどうかも調査しない。論文の体裁に合っているかどうかだけ、これでは調査ではなく、査読をもう一回やっているだけ。
犯人たちはすでに自白している。査読はもう必要ないだろ。
Re:調査委員会ではなく擁護委員会 (スコア:2, すばらしい洞察)
関係者/部署から遠い人たちで固めた、ともとれないのだろうか。
残された最も深刻な疑惑 (スコア:3, 興味深い)
一番大きな疑惑は、そもそも STAP 細胞を作るなどという実験は行われておらず、
何か ES 細胞とか何とかを巧みに組み合わせて「STAP細胞」なるものをでっち上げたのではないか、という点 (おそらく kaho 氏はそう推測しているのではないか)。
そんな巧妙な捏造は D 論をまるパクリするような人単独で思いつくとは思えず、つまり裏に偉い先生が関わっているのではないかと。
山梨大学の若山氏の手元にあるとされるサンプルと、既存のES細胞のSNP解析をすれば何か判明するかもしれないが、
驚いたことに、理研側にはもうサンプルが残されていないらしい (昨日の記者会見で CDB の竹市氏が発言していた)。
このような疑惑 (もしくはその指摘) を理研の監査・コンプライアンス室や調査委員会は既に把握しているはずだが、
調査委員長は記者会見で調査の対象外である旨を明言している。
この疑惑に比べれば D 論からのコピペなど些細な問題といえるほど重大で深刻。
理研側は「廃棄は故意ではない」と言いたいのだろうけど、
外部からは、理研は証拠隠滅の調査もできない低レベルな組織、もしくは偉い先生を守るために理研は組織的に隠蔽しているとしか見えない。
Re:残された最も深刻な疑惑 (スコア:3)
今のところ小保方氏の博士論文の中で盗用が疑われているのは、序章の Background 部分の文章、参考文献リスト、実験結果画像の一部だけで、「D 論をまるパクリ」ではないよ。
Re:残された最も深刻な疑惑 (スコア:2)
「あり」か「なし」かで言えば、どれも「なし」だと思うよ。僕は「D 論をまるパクリ」というのが事実と違うと書いただけ。
Re:残された最も深刻な疑惑 (スコア:2)
うわ、なんか命令してきた……。何様?
Re:残された最も深刻な疑惑 (スコア:2)
素直に考えるなら、 #2563677 の人が「D 論をまるパクリ」と書いたのは、嘘を広めようとわざとしたことではなく、単に事実関係を確認しないで書いたとか、勢いで書いて筆が滑ったとかだと思う。そういうのが結果的に嘘を広めることになるのだから、もっと慎重にしてよ、とは思うけど。
#2563677 の人の話ではなく一般論で言うなら、人の悪事 (疑いの段階のも含めて) をわざと実際より大きく書いて嘘を広めるクズというのはまあ、いそうだよね。僕もそういうことをしそうになることがあるから、目的は想像できる (実際にやる人が何を目的としているか、本当のところは知らないけど)。ニュースバリューを実際より大きく見せて人目を引きたいとか、当事者を心行くまで叩きたいとか、あとは逆に事実と嘘を混ぜることで事実をうやむやにしたいとか。
記者会見で (スコア:2, すばらしい洞察)
スラッシュドットを名乗る記者の方が質問しておられましたが、あれってkazekiriさんですか?
Re:記者会見で (スコア:5, 興味深い)
そうです。まだいます。疲れました。
Re:記者会見で (スコア:4, おもしろおかしい)
まるでスラドがニュースサイトのようだ
末路は「神の手」か (スコア:2)
正常な神経では世間と付き合えないので、回路を断つしかないのかな。
割烹着とかムーミンとか、よく知る研究者像とはテイストが違うなとは思ったのですが。
Re:末路は「神の手」か (スコア:2)
別の分野ですけどああいった女性の科学者の方は普通にいらっしゃいますよ。
その方も実験室が地味なのが耐えられないとかで壁をピンクにしてました。
その割に業績もかなり立派だったのが印象的でした。
Re:末路は「神の手」か (スコア:2)
会見に備え、理研広報チームと笹井氏、小保方氏が1カ月前からピンクや黄色の実験室を準備し、かっぽう着のアイデアも思いついた [chunichi.co.jp]
真偽のほどは分かりませんが。
Re:末路は「神の手」か (スコア:3, すばらしい洞察)
今回は割と早くにばれたからいいけど、捏造があると認められると博士課程の学生が発展的研究をやろうとして、全く成功せず、研究生活を棒に振ってしまうことになる
社会に対する影響は小さくとも巻き添えをくらって人生にが台無しになる人がでんだから論文捏造に対して学会、研究機関は厳しくしないといけない
Re:野依さん・・・・ (スコア:1)
後進を育てるのも責任をかぶるのもお仕事のうち
Re:野依さん・・・・ (スコア:1)
つ「歴史の法廷」
Re:野依さん・・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)
ちゃんと読みましょうよ。論文の43.4%が取り下げられているわけないじゃないですか。
取り下げられた論文のうち43.4%が、捏造が理由だったということです。
Re:野依さん・・・・ (スコア:2)
理研でこれまでにいったん出して取り下げた論文のうちどれだけの割合が捏造が理由だったのか知りませんが、ゼロなんですか? それと、それって今回の STAP 細胞の件と何か関係あるんですか?
Re:野依さん・・・・ (スコア:3)
「取り下げのうち半数近くが捏造によるもの」とそれが何の関係があるのだ。
#2563534 の人に「ちゃんと読みましょうよ」と図星を指されてムキになっているのは fukapon さんの方だと思う。
Re:野依さん・・・・ (スコア:2)
fukapon さんは #2563497 で
と書いていて、その根拠として Advanced Synthesis & Catalysis の論文を参照していたわけですが、この「予期していた」ってまさか「今回の STAP 細胞の件が問題になった後で予期していた」という話をしていたのですか。それなら、そもそも #2563216 への返事になっていないと思います。
Re:本当にコピペしたんだろうか?と思ってしまう。 (スコア:4, おもしろおかしい)
小保方「出回っているのは下書きが製本されたもの ちゃんとしたのが別にある」
早稲田大学「そんなものはない」
どこまで笑わせるんだ・・・
Re:本当にコピペしたんだろうか?と思ってしまう。 (スコア:2)
小保方「信じられませんか、ならば、一週間後、本物の博論をお見せしましょう。宜しいですか。」
Re:理系の英語論文はすべてコピペ? (スコア:5, 参考になる)
先日英語の博士論文を執筆して、再来週卒業予定の半導体デバイスの研究やってる博士です。
博士が英文を書けないという前提で考えているのに違和感が…。
文系の事はわかりませんが理系の場合、レベルの違いはあれど英語の読み書きは出来て当然というか、必須です。
分野にもよりますが、まず学位を取得しようと思ったら博士論文以前に、査読つきの国際ジャーナルにファーストオーサーで投稿論文が出ていないと話になりません。そしてそのためには、英文で書かれた先行研究を調べそれらと差別化した研究を行い、英語で投稿論文を執筆する必要があります。博士課程だと、この研究と執筆が日常業務な訳で、英語が出来なければ研究が始まりません。
博士論文はまともに研究をやっていれば卒業前には自身の投稿論文が4, 5本くらい手元にあるはずなので、それぞれをベースに章に分けて全体をまとめれば完成です。自分の場合、下書きだけならば1週間かかりませんでした。また個々の投稿論文は、校正サービスを利用しており、かつ査読済みなので英文も内容もそれほど酷くは無いはず。
ちなみに英文校正の費用は投稿論文1本+おまけ(合計約6,000ワード)で約5万円でした。
日本語からの翻訳じゃないよ!
Re:理系の英語論文はすべてコピペ? (スコア:4, 参考になる)
>多量のリライトや翻訳をただでやってくれる留学生を探すのは困難
いや、少なくとも理学系ならD論程度は自分で書くだろ……
と言うか、よほど研究が素晴らしくない限り、英語で書けないような無能者は要らん。
#理学系以外はシラネ。
>教授は日本語の概要しか読んでないだろうし。
どれだけ酷い環境しか見てきてないのか知らんけど、そんなところは少数派じゃねぇの?
知ってる範囲は大抵一通りは読んでかなり厳しく突っ込んでるぞ。
#その分うちら教員の負担はとんでもないんでしんどい。
#年末年始とか全く休めないし。年越し赤入れとかほんと勘弁。
Ph.D.材料系です (スコア:4, 興味深い)
(恥ずかしいtypoが後で大量に見つかってますが)
citationなしで他人の文章を丸写しするのは、ドーピング行為と同じです。毎年これで学位剥奪される人間が出てます。
研究者の実力を調査する場合、本人の博論を見るのが手っ取り早いです。人物関係とか人柄がよくわかります。
Re:本当にコピペしたんだろうか?と思ってしまう。 (スコア:4, 興味深い)
そのあたりを考えると,
・そもそもコピペが悪いと思っていない
・結果が正しい(注:と自分では信じている場合)のなら、結果結果に手を加えて説得力を増すのは悪いことではない
とか、そういう風習というか考え方というかなんじゃないかという気もしますよね。
なんというか、研究における基本的な姿勢というかそういうのがまるで身についていないまま来ちゃってるとかそんな感じで。
Re:本当にコピペしたんだろうか?と思ってしまう。 (スコア:5, 興味深い)
元中の人でもこう仰っているくらいですから、根は本当に深いと思います。
Re:本当にコピペしたんだろうか?と思ってしまう。 (スコア:4, おもしろおかしい)
小保方さん「では私の本当の論文『マスメディアによる情報操作に関する研究――疑似科学の集団心理』を発表します」
Re:「コピペが駄目とは分からなかった」 (スコア:5, おもしろおかしい)
制限酵素とか、DNAリガーゼとか。
私が想像する小保方さんの論文(あくまで妄想) (スコア:2)
前書き:「近年の多態性細胞の研究の進展に付いて」
//-----ここからコピペ-----
アメリカの学者さんの意見を紹介します。
医療的な観点から重要な研究だよん!
多くの難病患者を助けられちゃったりするかもん!
//-----ここまでコピペ-----
それでは私達が発見した成果を発表します!
英語あんまし読めないので
この論文は呼んでないのですけど、
こんな感じですよね?
本編には無断引用は無いんでしょ?
画像のずさんな使い回しはあるみたいですが、
STAP細胞自体は、存在を証明して欲しいです。
でないと、日本の科学の信用が終わる。。。
Re:私が想像する小保方さんの論文(あくまで妄想) (スコア:2)
僕はあなたと似たような意見だけど、「平均的な人間」がどう考えるかと言われると、自信ないなぁ……。案外、「理研? 何それ? 潰してすっきりしようぜ!」という方が平均的かもしれないと思う。それは言い過ぎでも、少なくとも、「基礎研究」という言葉の意味を知っている人より知らない人の方が多いだろうし、「理研で行われた研究成果を今回の件以外に一つ挙げよ」と言われて挙げられない人だってけっこういるんじゃないの。
Re:共同研究者 (スコア:5, 参考になる)
今回の話は分野外なんで踏み込まず,一般論になりますが,共同研究だと通常は分業になってます.
例えば「ある物質を作れる人A」と,「Xという測定が出来る人B」,「Yという測定が出来る人C」がそれぞれ分業して,結果を主体となった研究者がまとめて論文にする,という感じです.
#あとは時間的制約があって分業するとか.
このグループ内ではXと言う測定は(テクニック的だとか,装置的な問題で)Bさんしか出来ませんから,AさんやCさんが論文提出前や問題が出た後に検証をやるのはほぼ無理です.
#基本的に自分の所だけで実験が出来るなら,共同研究はせずに独り占めします.
この辺の責任問題はいろいろ難しいところもあり,学術界でも良く議論になります.「論文の共著者は論文全体に責任を持つべきだ」という意見もあれば,「各自の分担をはっきりさせておいて,それぞれの部分にのみ責任を持てば良い」という意見もあり,それぞれにそれなりに納得できる点があります.
#論文誌ごとにポリシーで規定されてたりもする.
で,事前に気づくかどうかですが,ここはまあケースバイケース.
例えば共同研究相手の実験に関して造詣の深い人の場合は,気づいて突っ込んだりもします.で,揉めたあげく「そんな胡散臭い論文に名前載せるな!」という話(&共同研究打ち切り)になる場合もあります.
その一方で,「微妙な気はするけど,嘘つき呼ばわりして波風たてるほどの確信があるわけでは無いなあ」とスルーする場合もあります.
さらには,「物質は作ったけど,あの測定(とか解析とか)自体,俺よくわからないんだよね……」と言う場合は気づくどうこう以前の問題になります.
#例えば実験系の人間が,面倒な理論の開発を共同研究先に頼んだ場合など.
最終的には,「共同研究相手をどの程度信頼するか?」という話になってきます.
研究だと「非の打ち所も無いほど完璧で突っ込みようが無い」と言うことはまずあり得ないので,「まあ共同研究者はそのあたりはしっかりやっているだろ」と信じるのが前提になってきますので.
#だもんで,人脈重視になりがちです.「あの人の研究室出身ならまあこの分野に関してはしっかりやってくれるだろう」とか.
Re:共同研究者 (スコア:2)
共同研究者を、一つの論文の共著者のことだとすると。
生命科学分野は職人技が必要なことが往々にしてあります。
同じ職人技を持っているということは、専門がかぶるということです。
丸かぶりでも部分かぶりでも、かぶる人同士は、ライバルでもあります。
そして、論文の共著者の人数がやたら増えることは、できるだけ抑えたいとみんな思っています。なのでかぶるヒトとは共同作業は避ける方向に行くでしょう。研究は、分業なのです。お互いの人格と技術を信頼して任せている感じかと思います。
Re:追試されない分野もある (スコア:2)
#2564135 の人が書いているのは、大型装置 (を利用する研究?) のプロポーザルは (1) 競争率が高いので重要な研究でないと利用申請が通らない一方で、 (2) 学位論文のための利用は他の利用より優遇される (つまりそれほど重要な研究でなくても利用申請が通る) ということ。 (1) (2) を合わせると、それほど重要でない研究で、学位論文だからといって利用が認められた場合、それの追試は重要度が低いという理由で装置の利用が認められず、装置の性能が上がって余裕でさばけるようになるまで追試ができないので、騙してやる気満々の学位論文が目立つ、と言っている。
本当かどうかは一切知らない。