免疫療法を使ったがんの新薬、抗PD-1抗体「オプジーボ」発売 9
ストーリー by hylom
15年の成果 部門より
15年の成果 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
今年9月、世界で初めて抗PD-1抗体を使ったがんの新薬、抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)が発売された(日経新聞)。これは「免疫療法」と呼ばれる、生物の免疫機構を使った治療法に向けたものだ。免疫療法はがんの代替療法として使われる例があるが、科学的にその根拠や効果が明らかになっていないものも少なくない。今回実用化された「オプジーボ」は、数少ない科学的に認められた免疫療法向けの新薬となる。
がんについての免疫療法については、Lung Cancer Cutting Edgeに掲載されている「最近の免疫療法の飛躍的進歩」にて解説されているが、がん細胞を特異的に攻撃できるT細胞を使い、細胞のがん化を防ぐというものだ。
今回製品化を行った小野薬品工業は中堅製薬会社であることも注目されており、日経新聞では「世界の製薬大手が画期的な新薬開発に行き詰まるなか、なぜ小野薬が生み出せたのか」とその背景を紹介している。詳しくは記事を参照して欲しいが、まだ免疫療法に対する理解が広まる前から辛抱強く開発を続けてきたことが成功につながったようだ。
いまならっ (スコア:0)
オプシーボ!プラシーボ!スパシーボ!
プラシーボって空読みしてしまった。 (スコア:0)
そのついでに「効くのかホントに・・・?」って思ってしまった。
Re: (スコア:0)
自分も一瞬ん?って思った。
名前がよくないかと
iPSは名前の付け方がうまかったと言われているけど、今回はどうなんだろう?
Re: (スコア:0)
信じる心があれば何でも効くらしいので、宗教家が薬の処方をすればすごく効くのかも
Re: (スコア:0)
感染症も栄養素欠乏も霊的治療で治るらしいですからね・・・
#「特定のものに限定的な効果がある」のと「何にでも充分な効果がある」との違いが理解できない人たちに付ける薬はない
Re: (スコア:0)
昔は、お札を飲めば病気が治るとか、神社が目薬を売ったりしてましたけどね。
今は医師免許がないと、薬の処方をすることはできないですからね。
Re: (スコア:0)
ネーミング悪すぎだよな。
T細胞先生が出てくれば
「細胞のガン化を防ぐ」
というより
がん化しやがった細胞は皆殺しでちゅ
って感じだろ?
マイクロRNAでがん細胞を正常に戻すという話はあるみたいだけど。
最近、他にも新しいがん治療薬のニュースが (スコア:0)
米シカゴ大の中村教授ら、マウス実験でがん治療薬に高い効果を確認 [mynavi.jp]
「OTS964」は中村教授のがん遺伝子に関わる成果を基に設立されたベンチャー企業であるオンコセラピー・サイエンスが開発したもの。
同薬は、がんを発生・増殖させるとされる「TOPK」というタンパク質の働きを阻害することができる。
今回、肺がん細胞を持つマウスを作成し、2週間にわたり「OTS964」を投与したところ、腫瘍が縮小したほか、投与後も縮小を続け、
6匹中5匹で完全に消滅したという。
まあ、マウスの癌なら完全に治せるという抗癌剤は数多くあるという話も聞きますが。
10年くらい前に、マウスの癌が消えたと話題になった血管新生阻害物質 [google.com]も、
結局人間相手の臨床試験ではさっぱりだったようで、認可も下りなかったとの事。
Re: (スコア:0)
>日本での臨床試験(治験)では「増殖を抑えるだけでなく、がん細胞がほぼ消えてしまう患者も出た」(河上教授)
って言う事だから、そこそこ期待できると思う。
>米国での他の抗がん剤と比較する治験では既存の抗がん剤を取りやめ、ニボルマブに切り替える勧告も出たほどだ。肺がんや胃がん、食道がんなど他のがん種に対する治験も進んでいる。
#ソースが日経だけどね。